『アキトはカードを引くようです 1巻』のネタバレありの感想になります。
ネタバレありの感想になりますが、ネタバレありの感想になる前に注意書きをおいてあります。
ですので、未読の方やネタバレを見たくない方でも、そこまでは読んでいただいても大丈夫なはずです。
あらすじ
現代社会に近しい世界ですが、女神が存在する世界が舞台です。
女神がボックスガチャのようなシステムで人々にカードを授け、そのカードが社会の基盤となっています。
主人公の高槻アキトは肉体労働に勤しむ口下手な青年であり、物語世界では底辺の位置にいる人間です。
そんな社会的底辺にいる高槻アキトが、ボックスガチャから入手した秘書カードのキャロルちゃんをパートナーとし、
世界の覇権を争うカードマスターになり世界を成上っていくストーリーというところかな。
カードバトルはカードからキャラクターを召喚して、そのキャラクターと力を合わせて戦っていくスタイルですね。
私的なイメージとしてはFGOやポケモンといった1対1のバトルの様に思えました。
ネタバレなしの感想
現代社会に近しい世界ですが、女神が存在する世界が舞台です。
女神がボックスガチャのようなシステムで人々にカードを授け、そのカードが社会の基盤となっています。
主人公の高槻アキトは肉体労働に勤しむ口下手な青年であり、物語世界では底辺の位置にいる人間です。
そんな社会的底辺にいる高槻アキトが、ボックスガチャから入手した秘書カードのキャロルちゃんをパートナーとし、
世界の覇権を争うカードマスターになり世界を成上っていくストーリーというところかな。
カードバトルはカードからキャラクターを召喚して、そのキャラクターと力を合わせて戦っていくスタイルですね。
私的なイメージとしてはFGOやポケモンといった1対1のバトルの様に思えました。
物語の始まりとなるシリーズ一冊目ですので、世界観の説明、キャラクターの紹介がメインですね。
高槻アキトが成上るきっかけとなるであろう秘書カードキャロルちゃんとの出会い、
成上るための手段であり物語のメイン要素であるカードバトルの説明、
共に戦っていくカードや切磋琢磨していくであろうカードマスターの仲間たちとの出会いというのが今巻の内容です。
底辺から成上っていこうとする高槻アキトの気持ち、高槻アキトのパートナーであり基本的には協力するが自分の欲望も叶えようとするキャロルのスタンス、そんな主人公とヒロインが馴れ合うのではなく互いに協力していく関係が面白かったです。
この二人が徐々に成長し、伸し上がっていく姿を今後も観ていきたいなと思わされました。
その他にも高槻アキトが最初にカードバトルで使用することを決めたカード、アルファロメオを良いキャラクターしていますし好きです。
これ元ネタはナイトの中のナイトであるプロントさんなのかしら?
本作品は元がやる夫スレですから、各キャラクターは元ネタとなるAAがあるんだろうな。
分かっている人には元ネタのキャラクターの姿が見えるのかもしれないですね。
高槻アキトのカードバトルは始まったばかりですし、キャロルとの関係やアルファロメオとの共闘もこれからが本番です。
カードを引いてバトルの仲間を増やしていくとするとどんどんキャラクターが増えていくのかしら?
どんなカードと出会い、そのカードをどのように活かして勝ち上がっていくのかが楽しみです。
ネタバレありの感想
ここから下は『アキトはカードを引くようです 1巻』のネタバレありの感想になります。
未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。
ゴットカード
物語が開幕したばかりでまだネタバレを気にせず考察したりする点は少ないです。
ただ、物語の冒頭でゴットカードを引き神の世界に導かれた鈴木さんの事は気になりますね。
作中でも触れられていましたが女神を召喚するカードの事をゴッドカードとよばずゴットカードと呼んでいたことは、きっと作品の根幹や世界の根幹に関わることに成るんじゃと思います。
神々が人間に恩恵を与えるとはいっても、何の意味や狙いもなく只人を神の世界に連れて行くとは考えにくいんですよね。
ボックスガチャに一枚あるゴットカード、そのカードが大当たりの景品とし、只人にガチャを引かせ続けるモチベーションにする理由が有るはずなんですよ。
高槻アキトは目当ての秘書カード(キャロルちゃん)を引き当てましたし、CVCに向けてカードバトルに邁進していくのでしょう。
しばらくこのゴットカードの設定に触れられることは無いだろうけど、物語開始早々に態々触れているくらいだから高槻アキトにもこのことが関係してくる時がきっと来るんだろうな。
願わくばシリーズがその根幹の設定に触れる時まで続いてくれることを願います。
キャロルちゃん
守銭奴可愛い 貧しい胸の秘書カードです。
アキトが伸し上がっていくために必要なカードですし、アキトと公私を共にするパートナーですね。
アキトに対してマスターとして忠実な面と、ビジネスライクに計算して付き合う面があります。
カードを引いたからと言ってマスターに忠実ということではなく、あくまで意思があり忠実や親密になるかはマスターとカードの交流次第ということなんでしょうね。
アキトが信頼関係を築いていかねばならないという点で大変かと思いますが、信頼関係が結ばれていく過程を読めるのでアキトやキャロルに対する思い入れが生じていきそうで楽しみです。
アキトってば結構カードから現れたキャラクターとは普通に会話できるし、相手の心をつかむのが上手いしで中々のコミュニケーション能力高めです。
そんなアキトに絆されて採算度外視で従うキャロルちゃんの姿も見たいし、情に流されて無茶しそうなアキトのために計算の上でブレーキ役になるキャロルちゃんの姿も見たいな。
今巻はキャロルちゃんよりアルファロメオの方がアキトと仲良しな感じだったので、続刊ではキャロルちゃんが魅力を発揮して巻き返してくれることを期待します。
シリーズ感想の索引
お勧めの作品
『アキトはカードを引くようです2 (MF文庫J)』は11月25日に発売です。
KADOKAWA (2019-11-25)
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