アオアシ 16巻 感想 ネタバレ あらすじ

アオアシ 16巻』のネタバレありの感想になります。

未読の方はネタバレにご注意ください。

私が毎週連載を楽しみにしている漫画『アオアシ』の最新刊(2019年3月31日時点)です。

サッカー漫画は面白い作品が多いのですが、私の中では『アオアシ』と『BE BLUES!』が双璧です。

どちらも素晴らしい作品ですし、とても熱く面白い漫画ですので未読の方には是非読んでもらいたいです。

『アオアシ』の感想については既刊分すべてあげたいな。

時間をつくって既刊分の感想も上げていこうと思います。

あらすじ

東京VANS戦、盛り上がり最高潮!!

プレミアリーグ・東京VANS戦に、主力を欠いた状態で臨むことになったエスペリオン。
守備陣はアシトら1年生4人。
司令塔は、これまでU-18日本代表に選ばれてきたが、今回の選考で落選してしまった2年生・桐木という面々。

特訓の甲斐あり、前半途中まで素晴らしい連携を見せてきた守備陣。
しかし、前半終了間際にVANSのサイドチェンジから一気に崩され、窮地に陥ってしまう…!!

アシトにとって正念場となるこの試合、ここから何を見せれるのか!?
そして、バラバラのチームは、「つながる」ことができるのか!?

ネタバレありの感想

今巻『アオアシ 16巻』もすんごい面白かったです。

読んでいて熱くなりましたし、興奮しましたよ。

この巻の前半部分は葦人を始めとした1年生たちの守備についてが描かれており、後半部分は桐木をメインにした攻撃側の姿が描かれています。

攻撃と守備、どちらにも共通する要素として『対等にプレーする』ということに重点を置いて描かれているよう感じました。

前半序盤から中盤、横の連携を意識し二ヶ月間の練習の成果を発揮していた葦人たちでしたが、一端相手チームである東京VANSに崩され、ピンチを迎えました。

1年生たちによる横の連携によるディフェンスラインは、共に同学年ということもあり、お互いに理解が進みアイコンタクト、コーチングが万全に働き機能していました。

ですが、縦の連携は相手が1軍レギュラーであり、学年も上の先輩たちであるということで葦人達に遠慮が生じてしまい、満足にコーチングが出来ていませんでした。

その穴を見つけて突いてくる東京VANSも流石ですが、その穴に気づき修正を行える東京シティ・エスペリオンの先輩たち秋山や小早川も流石ユースのレギュラーでいられる実力の持ち主ですよ。

守備の穴を塞ぐため、葦人たちに縦の意識と守備陣の適切な距離を意識させる言葉を伝えるところなど本当に分かり易かったです。

葦人たちに理解させると同時に、サッカーにさほど詳しくない読者である私にも理解させてくれるところが面白さに一役買っている気もしますね。

急遽、守備での横の意識だけではなく、縦の意識までする必要がでてきた葦人たちですが、想定以上に上手く守備を行うことができていました。

急遽でも対応できたのは2ヶ月間の練習の成果による守備意識の高まりもありますが、それ以上に葦人達のコーチングに応えた先輩陣の実力のお蔭と言う面が大きかったと思います。

『俺らを甘く見るな!遠慮せずにこい!』という松永の台詞は、未熟な後輩たちの意図など読めるし、その意図に応えるだけの実力は持っているという自負を感じますし、未熟な後輩を補ってやるという自身も感じましたよ。

葦人たちを未熟だからと切り捨てず受け入れて引き上げようとする先輩の度量の大きさが現れていました。

もちろん、葦人たちが切り捨てられなかったのも、前半の序盤中盤でしっかり守備で実績を残したことが信頼に代わったと言う面もあります。

守備面では実力が劣る葦人たちが味方から戦力外と切り捨てられることが無く上手く機能していました。

一方で攻撃面では攻撃陣の要である桐木が代表クラスに比べ実力の劣る仲間たちを『対等にプレーできる』メンバーではないと切り捨ててしまっていることがキーとなっていました。

味方攻撃陣のレベルに合わせてパスの質を落とすことを良しとせず、その室に応えられない味方の不甲斐なさに失望し一人で試合を行うかのようだった桐木の変化が今巻のもう一つの見どころでした。

桐木のもつ美学、エゴを変えないままでは試合には勝てないと私も理解はしていましたが、その美学とエゴの変え方は私の想定外でしたよ。

福田監督の言う三つの選択肢から最悪の一つを取ったら桐木を下げるというところ、私は味方を切り捨てて一人でドリブルで持ち込むことが最悪だと思っていました。

ですが、真に最悪な選択とは味方のレベルに合わせてパスをするという事だったのです。

この選択は試合に勝つためにはありなんじゃないかと私なんかは考えてしまいましたが、試合に勝つだけではなく上のレベルに至るために、プロや日本代表になるためにはレベルを下げるというのは害悪だったのですね。

確かに、プロの養成機関であるユースチームの意味を考えればレベルを下げるという選択肢は無しですものね。

相手に合わせてレベルを下げるという最悪の選択肢を選ばず、不器用に自身の美学をエゴを貫く桐木を助けたのは、途中出場で現れた大友でした。

大友のプレーにより後ろ(守備)がより固められ、攻撃に集中する余裕と後ろを振り返る余裕を取り戻した桐木が、自分は1人で戦っているのではなく、自分にボールを託すために献身的にプレーをする選手たちがいるという事に気が付くことが出来ました。

いままで桐木が実力不足と切り捨てていた味方達こそが、桐木がプレーするために必要な存在であったと気づくことが出来たのですから、今までと同じように仲間をただ切り捨てるようなパスをプレーを続けることは無くなりました。

先取点となった遊馬へのラストパス、いままでと同様にパスのレベルは下げませんでしたが、そのレベルに遊馬が到達できるのを助けるようにバックスピンをかけていた事、そして追いつけば遊馬の利き足で蹴れる位置になっていた事、この事から桐木が味方と『対等にプレーする』ことを選んだことが分かります。

桐木の変化はチームにとっても桐木にとっても、とても大きなプラスになる変化といえます。

あの飄々として掴みどころのない栗木が、桐木の変化を見て「よおおおし!」と声を上げたこともそのことを表していると思いました。

桐木の変化を呼び起した大友の貢献的なプレーは影のMVPであったと思います。

守備と攻撃、この二つがかみ合い快勝した東京シティ・エスペリオン

控え陣を起用してチームが勝利したことはとても大きかったですが、それ以上に大きな変化は葦人の成長でありました。

元々は攻撃陣であった葦人、守備の事が分からずDFはつまらないと感じていた葦人が今巻では守備が面白いと思うようになっていました。

これまでの守備練習や意識変化の積み重ねが実り、守備を面白いとまで思えるレベルまで葦人が至ったという証でもあります。

1軍の試合でも守備で貢献することが出来るようになったからこそ、前に出て攻撃することもできるようになりました。

やっぱり読者としては葦人が後ろで活躍するのをみるのも面白いですが、前に出て攻撃でも活躍する姿を見られるのは別格に面白いですよ。
桐木を始めとした味方の攻撃の意図を汲み取り、葦人自身がその攻撃に参加してシュートを決めるシーンは本当に爽快感がありましたし、読んでいて熱くなれましたよ。

かつて栗林との会話で意識した『攻守コンプリート』した選手に至るための大きな一歩を踏み出すきっかけとなったように思います。

そして葦人がシュートを決めるシーン、シュート体制が描かれてからゴールを決めるまでのシーンの間に花の様子が1P挟まれていました。

試合に関係のない、試合会場に応援にも来ていない花のシーンを挟んだ意図は気になりますし、興味深いです。

葦人と衝突してしまい試合観戦には来ていない花ですが、勉強中でも葦人のことを気にしているのだろうなと思わせてくれました。

この巻の登場はここだけなんですけど、本当に花と葦人が早く和解してくれんかなと思ってしまいましたよ。

花ちゃん、かわゆす。

シリーズ感想の索引

アオアシ 16巻 感想

お勧めの作品

今回のお勧めは『BE BLUES!~青になれ~ (34) (少年サンデーコミックス)』です。

上にも書きましたが私の中ではサッカー漫画は『アオアシ』と『BE BLUES!』が双璧です。

『BE BLUES!』は高校サッカーの強豪校が主人公チームであり、この巻で相手をしているのはユースチームですので、『アオアシ』と逆の立場ですね。

面白いので未読の方はちょっとでも読んでいただければ楽しさや面白さが伝わると思います。

BE BLUES!~青になれ~ (34) (少年サンデーコミックス)
田中 モトユキ
小学館 (2019-02-18)
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