エロマンガ先生 2巻 妹と世界で一番面白い小説 感想 ネタバレ あらすじ

『兄妹の夢』を叶えるため『妹小説(仮)』の出版を目指す俺とエロマンガ先生―和泉紗霧。担当編集を説得するべく、和泉兄妹は協力して企画書を作り始めるが―そこに次々と大騒動が巻き起こる!『発売日は一年後です』容赦なく現実を突きつけてくる担当編集。『かくまって頂戴!』締め切りから逃げ続ける売れっ子作家・山田エルフ。『和泉ちゃんと同じものを好きになりたいんです』『やつをラノベにハメる』妹のクラスメイト・めぐみと、本屋の娘・智恵の初遭遇。とある理由から、どうしても今年中に新作を発表したいマサムネは、優勝者に出版枠が提供される『ラノベ天下一武闘会』に挑む!だがそこにレーベル最強の宿敵が参戦してきて…!

エロマンガ先生 2巻 妹と世界で一番面白い小説』のネタバレありの感想になります。

ネタバレありの感想になりますが、ネタバレありの感想になる前に注意書きをおいてあります。

ですので、未読の方やネタバレを見たくない方でも、そこまでは読んでいただいても大丈夫なはずです。

こちらの感想は旧ブログからの移転記事になります。

過去の拙い感想を改めて確認しながら修正しています。

ネタバレなしの感想

エロマンガ先生 2巻 妹と世界で一番面白い小説』の表紙は、私が一番好きな山田エルフちゃんで最高に嬉しいです。

個人的に『エロマンガ先生』は、山田エルフちゃんがいるから面白いまであると考えています。

もちろん義妹でありヒロインである紗霧と主人公の正宗のイチャイチャシーンも堪らない内容です。

私はラブコメが好きなので2人のイチャイチャシーンはとてもニヤニヤできましたよ。

と前置きが長くなってしまいましたが『エロマンガ先生 2巻 妹と世界で一番面白い小説』は、新作の出版権を賭けてライバル作家たちとトーナメント形式で戦う熱いバトル物でした。

とても熱くとても楽しい内容で読んだことに満足感を覚えましたよ。

エロマンガ先生 1巻』と比較してより面白く感じたのは、1巻で世界観やキャラクターの紹介が終わり読者としてもエロマンガ先生の世界に入れていたのが大きいのだと思います。

世界観とキャラクター説明に割いた文量が減り、メインストーリーの方に文量を多く割り当てられたお蔭か、キャラクターたちが活き活きと動いていた気がしますね。

本当にキャラクターたちの掛け合いが面白い作品ですので、1巻を読んで面白いと感じた読者は2巻の内容も楽しめること間違いないと思います。

特に智恵がラノベについて熱く語るところは暴走している様にも見えますが、その暴走が嫌ではなく、むしろもっとやれと思う位に面白い暴走でしたよ。

めぐみとの掛け合いは本当に面白かったなあ。

メインヒロインである紗霧の暴走も酷かったですね。

あんなオヤジ臭いというかエロオヤジっぽい嗜好をみせてしまってメインヒロインとして大丈夫なのかと心配しちゃいますよ(笑)

でも紗霧のことをこの2巻を読んで好きいなることが出来ました。

いままでは、紗霧のことを妹ヒロインとしてみるとどうも自分にはハマらないなという感じでした。

意地っ張りで素直になれないところが庇護欲をそそられないのか、共に過ごした時間やエピソードが少なく妹と思えないのかって感じです。

それがこの暴走ともいえる言動をみたことで紗霧のことを好きにはなれました。

キャラクターが活き活きと動いているといえば当然ながら山田エルフちゃんも輝いていましたね

山田エルフちゃんの良い所は普段は突っ込みを受けるキャラクターなのですが、大事なところでみせる聡明な部分が輝く素敵なキャラクターであると思います。

正宗と紗霧が置かれている状況を理解していますし、正宗が作家として成長するために必要な要素も理解したうえで正宗たちに的確な助言をしています。

正宗が作家として成長できたことも、紗霧の友人ポジションに納まったことも、ムネマサの気持ちを正宗が理解できたこともすべて山田エルフちゃんの助力があってこそですよね。

聡明であり人の気持ちも理解できているからこそ山田エルフちゃんは彼らを助けることが出来ますし、恋敵であるとも助力する彼女の優しさが出ていると思います。

なんか山田エルフちゃんの事ばかり褒めている気がしますね。でも仕方ないですよ、私は山田エルフちゃんのことが好きなので。

エロマンガ先生という作品風に言えば、この感想は私から山田エルフちゃんへのラブレターという事になるのかな。

うん、自覚してもなお自分のことを気持ち悪いと思えますね。

エロマンガ先生 2巻 妹と世界で一番面白い小説』はとても面白く読めましたし、楽しめました

エロマンガ先生 1巻』を面白いと感じた読者なら当然楽しめますし、ちょっと微妙と思った読者でも『エロマンガ先生 2巻』は楽しめるんじゃないかと思います。

お勧めの作品ですのでぜひ手に取ってもらいたいなと思います。

ネタバレありの感想

ここから下は『エロマンガ先生 2巻 妹と世界で一番面白い小説』のネタバレありの感想になります。

未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。

千寿ムラマサちゃんについて

エロマンガ先生 2巻 妹と世界で一番面白い小説』で登場した新キャラクターが千寿ムラマサちゃんです。

前巻でもその名前は出ていましたのでいつか登場するのかなと思っていましたが、早速登場しましたね。

シリーズ累計1450万部を売り上げる「偉大なる小説家(アーク・ノベリスト)」であり、正宗の年下の先輩作家であり、14歳の和風美少女であり、新作の出版権を賭けて戦うライバルです。

いや、上記の内容をみると本当に属性詰め込み過ぎだよな(笑)

エロマンガ先生の登場キャラクターはどいつもこいつもキャラクター濃いから、これくらい詰め込まないと埋もれちゃうから仕方ないのかな。

作中世界での作家の年齢層が若すぎないか?とか、美少女作家多すぎじゃないか?とか思いもしましたが、現実世界でも『オーバーロード』の作者である丸山くがね先生も11歳の美少女だからおかしくないのかもしれないですね。

そんな売れっ子美少女作家の千寿ムラマサちゃんですが、私は彼女の事は好きになれなかったですね

千寿ムラマサちゃんのことを好きになれなかった理由は、彼女の自己中心的な考え方が受け入れられなかった点にあると思います。

自分が面白いと思う作品を書くために作家になったという考えは素晴らしいと思います。

ですが、自身の作品である「幻想妖刀伝」を書くことを止めてしまい、楽しみにしている読者やファンのことを考えない態度は無いなって思います。

千寿ムラマサ自身が正宗の作品を読めず苦しく悲しい思いをしたはずなのに、自分のファンにも同じ苦しみ悲しみを味合わせることに無頓着過ぎるんですよね。

また、正宗と紗霧の大切にしている夢のことを詰まらない夢と言い切るところ嫌でした。

自身が大切にしているものを他者が扱き下ろすことは、決して許されることがない行為だと思います。

例え、千寿ムラマサが幼く他者の気持ちに無頓着だからとはいえ許されないですし、好きになれないですね。

前巻ではさほど好きではなかった紗霧のことを2巻では好きになりましたし、千寿ムラマサへの評価が変わらないとは限りませんが、ちょっと今回のマイナスを打ち消すのはハードルが高いなって思います。

私のネガティブな感情を打ち消すくらいの千寿ムラマサの素敵なエピソードが描かれることを期待します。

正宗と紗霧の夢について

新作小説の出版、その作品のアニメ化までには時間がかかるものと思っていましたが、早速刊行の夢は叶いそうなところまで進みましたね。

そんなあっさりと簡単に進んでしまってもいいのかという気持ちもありますが、テンポ良く物語が進んでいくのは読んでいて爽快感があり、楽しめました。

このペースでいくとアニメ化も早々に実現しそうな気がします。

エロマンガ先生 1巻』では、正宗と紗霧の共同制作という要素が薄く、正宗のラブレターというように正宗の作品というイメージが大きかったです。

ですが、今巻では正宗と紗霧が共同で制作しているシーンが多く、2人の夢の作品であるという意識ができました。

2人の夢なのですからやはり2人で制作しているという点が大事なんだと思いますね。

正宗のイメージからエロマンガ先生がキャラクターという入れ物を作り、その入れ物に正宗が文章で魂を入れていくという理想的な共同制作を見れた気がします。

2人の夢に向かって息が合っていくように恋愛面でも2人の息が合い恋愛面でも親密になっています。

紗霧が正宗のことを好きになっていく理由が1巻では薄かったように思えましたが、正宗の正体が和泉マサムネであるという点が大きいのかなと思いました。

千寿ムラマサから専属作家になれと誘われた際に、部屋に閉籠っていた紗霧が部屋から出て千寿ムラマサへ正宗を絶対に渡さないと啖呵を切ったシーンは白眉でした。

内に秘めていた想いをハッキリと伝える紗霧は熱かったですし、とても魅力的に思えました。

私はこのシーンを見て紗霧のことを好きになりましたよ。

シリーズ感想

エロマンガ先生 1巻 感想
エロマンガ先生 2巻 感想
エロマンガ先生 3巻 感想
エロマンガ先生 4巻 感想
エロマンガ先生 5巻 感想

お勧めの作品

エロマンガ先生シリーズの最新作『エロマンガ先生(10) 千寿ムラマサと恋の文化祭 (電撃文庫)』の発売日は2018年7月10日です。

前巻から結構時間がたっているので、新刊発売までに読み直すのもいいかもしれないですね。

タイトルからすると千寿ムラマサメインのエピソードっぽいですが、山田エルフちゃんの活躍も見たいな。

エロマンガ先生(10) 千寿ムラマサと恋の文化祭 (電撃文庫)
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