ゴブリンスレイヤー 5巻 感想 ネタバレ あらすじ

ゴブリンスレイヤー 5巻』のネタバレありの感想になります。

ネタバレありの感想になりますが、ネタバレありの感想になる前に注意書きをおいてあります。

ですので、未読の方やネタバレを見たくない方でも、そこまでは読んでいただいても大丈夫なはずです。

あらすじ

「…………取り戻さないと」
「……何を、ですかな」
「すべてを。喪った物を、すべて」
ゴブリン退治から消息を絶った令嬢剣士を探して欲しい――剣の乙女の依頼を受けて、北方の雪山に向かうゴブリンスレイヤーたち一行。

しかし、襲撃される寒村、謎の礼拝堂、今回のゴブリンの群れに違和感を覚えるゴブリンスレイヤー。
「……学習した、だと?」

仲間の痛手を越えて洞窟探索を終えた一行は、あるものを見つける。
「外なる、智恵の神。覚知神……」
何者かに統率されたゴブリンの巣くう古代の砦にゴブリンスレイヤーたちが挑む!
蝸牛くも×神奈月昇が贈るダークファンタジー第5弾!

ネタバレなしの感想

今巻は前巻、前々巻では物足りなくなるくらいに少なかったゴブリン退治エピソードがタップリと描かれております。

ゴブリンスレイヤーさんの人間的な成長をみるのも楽しいですが、やはり悪辣なゴブリンたちをメインにしてゴブリンスレイヤーさんが活躍するのが一番です!

ここ2巻分はゴブリンたちが悪役に使役される雑魚でしかなかったのですが、今巻はゴブリンスレイヤーさんも苦戦させる恐るべき敵として描かれていて本当にうれしいですよ。

ゴブリンたちは憎むべき敵であり恐ろしい存在なんですが、本作でのゴブリンたちは悪辣ですが作品につ様な裏主人公的な存在といえますからね。

ゴブリンたちが存在感を放ってこそ本作が魅力的だといえますよ。

今巻は剣の乙女の依頼により令嬢剣士を探すということがメインのエピソードになっています。

依頼文に恋文のような内容を混ぜてくる剣の乙女さんもすごいですが、その内容を隠さずにパーティメンバーに見せるゴブリンスレイヤーさんも只者ではないですね。

ゴブリンスレイヤーさんご一行が探索を行う訳ですから、そこにゴブリンの姿が無いわけがなくという感じで、令嬢剣士はゴブリンの被害にあうのも当然な訳ですよ。

そう考えると令嬢剣士の末路に悲惨なものを覚えてしまいますが、思ったよりは無事であったいえるのが何よりですね。

まあ、あくまで大半の犠牲者が苦しめられた挙句に喰われたと考えれば相対的に無事といえるだけですが。

ゴブリンの被害にあった令嬢剣士が復讐鬼のような状態になるのも仕方ないといえますし、復讐を心の支えにして気丈に振る舞ったからこそ令嬢剣士の心が折れなかったのかもしれないですね。

そんな傷ついた令嬢剣士を支え助けたのが、ゴブリンスレイヤーさん一行な訳です

一行に令嬢剣士が加わったことで、女神官の成長が顕著に表れていたといえます。

ゴブリンへの怒りに我を忘れ衝動的な行動をとってしまう令嬢剣士と、ゴブリンスレイヤーさんに判断を任されるほど信頼されている女神官の対比など、まさに女神官の成長のあかしといてます。

女神官も最初の冒険でゴブリンスレイヤーさんに窮地を救われていなければ、令嬢剣士のようになっていた可能性もあるわけですよね。

女神官がゴブリンスレイヤーさん達と冒険を行い経験を積み重ねて成長できたように、令嬢剣士も救われた命を無駄にせず成長することを願いますよ。

令嬢剣士が負った心の傷は深いでしょうが、ゴブリンスレイヤーさんたちの気遣いで大分救われたのではないでしょうか。

妖精弓手の明るさもですし、ゴブリンスレイヤーさんの不器用な優しさもですし、女神官の寄り添うところも令嬢神官にとっては大きな救いであったと思います。

今巻で対峙するゴブリンは、ゴブリンロードやゴブリンヒーローに並ぶユニークゴブリンであり、ゴブリンスレイヤーさんをも繰り占める強敵です。

そんな強敵をどのような手でゴブリンスレイヤーさんが打破するのかというのも、本作の見どころであるといえます。

当然サイコロを振らせないように周到に準備を行うゴブリンスレイヤーさんらしく、通常の戦闘とは違う戦術で戦います。

雪山を下りながら迫りくるゴブリンたちを持てる武器を取り換えながら殺していくゴブリンスレイヤーさんの姿は、時代劇の殺陣のシーンのようで格好よかったですよ。

決着の手とした戦術は、冬の雪山が舞台ということで無茶しやがってと感じるような豪快さと爽快感を味わえましたよ。

ゴブリンスレイヤーさん以外の全員が呆然とすること間違いなしの力技ですよ。

でも、あの戦術を使って勝利した時のゴブリンスレイヤーさんは凄い満足したんだろうなとも思えますね。

久々にゴブリンとがっぷり四つの戦いを見ることが出来て、とても満足です。

次巻もゴブリンたちがメインの敵としてゴブリンスレイヤーさんと対峙する展開を期待してしまいますね。

ネタバレありの感想

ここから下は『ゴブリンスレイヤー 5巻』のネタバレありの感想になります。

未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。

令嬢剣士と女神官

家を飛び出し冒険者となった令嬢剣士ですが、良いところなかったですね。

ゴブリン退治を軽く考えて返り討ちにあったところもダメですし、準備不足な状態での兵糧攻めなどという悪手を行ったところもダメダメでしたね。

若さゆえの過ち、経験不足ゆえの失敗としても令嬢剣士は高い授業料を払う羽目になりました。

家宝の魔法の武器をゴブリンパラディンに奪われてしまった点など、擁護のしようが無い失態です。

常々、ゴブリンスレイヤーさんが奪われても問題のない武器で戦っていたことに納得がいく失態でした。

失態を重ね、良いところがなかった令嬢剣士ですが、そんな令嬢剣士に対して、ゴブリンスレイヤーさん一行の接し方は厳しくなかったです。

令嬢剣士の失態を考えれば当たりが強くなってもおかしくないのですが、それでも厳しく接しなかったのは、令嬢剣士の姿にかつての自分の姿が重なって見えたからかもしれないですね。

復讐に囚われた令嬢剣士の姿は、姉を失った直後のゴブリンスレイヤーさんに重なるものがあるでしょう。

そして、傷ついた令嬢剣士の姿はゴブリンスレイヤーさんに巣食われなかった場合の女神官に重なりますし、ゴブリンに蹂躙された女神官の最初の仲間にも重なるものがあるのでしょう。

だからこそ女神官は令嬢剣士への気遣いを厚くし、令嬢剣士の傷が軽くなるように行動できたのだと思います。

それにしても女神官の成長は顕著ですよね。

ゴブリンスレイヤーについていくことがやっとで、自分のことだけに手いっぱいだった女神官の姿からは、いまの姿は想像できなかったですよ。

自分の事よりも周囲への気遣いを優先でき、自分の判断で戦えるようになった女神官は、もう一人前の冒険者であるといえますね。

今回の活躍を考えるに女神官がヒロインレースではリードを広げている感じですね。

収穫祭ではデートはできませんでしたが祭りの主役となっていましたし、今回は年越しを一緒に過ごしましたからね。

他のヒロインたちもうかうかとはできないですよ。

牛飼娘や受付嬢がどうやって巻き返しを図るのかに注目です。

ゴブリンスレイヤーさん

今巻でも顕著にわかるゴブリンスレイヤーさんの対人能力の成長ぶりです。

本当、ゴブリンスレイヤーさんは不器用なため伝わり難いのですが、気遣いはしているんですよね。

パーティーメンバーに対してもそうですし、傷ついた令嬢剣士に対しては本当に気を遣っているのが読み取れました。

説明不足な点があるため突飛な言動に見えたりしますが、その言動の根底には仲間たちが傷つかないことを第一にしていると思えますよ。

ゴブリンスレイヤーさんはゴブリンを仇敵として根絶やしにするように戦っていますが、味方の安全を考慮して戦っていますからね。

そこが復讐に囚われて周囲への被害も顧みずに行動する令嬢剣士との差異なんでしょう。

ゴブリンは倒すべき敵ではあるが、倒す理由は復讐に囚われているのではなく、自身と同じような被害者を減らすためにこそなのです。

ゴブリンスレイヤーさんにそういった思いがあるからこそ、パーティーメンバーも刈る愚痴をたたきながらほおっては置きませんし、気にかけているのでしょう。

妖精弓手が文句を言いながらもゴブリンスレイヤーさんのことを放っておかないのも納得ですよ。

シリーズ感想の索引

ゴブリンスレイヤー 1巻 感想
ゴブリンスレイヤー 2巻 感想
ゴブリンスレイヤー 3巻 感想
ゴブリンスレイヤー 4巻 感想
ゴブリンスレイヤー 5巻 感想
ゴブリンスレイヤー 6巻 感想
ゴブリンスレイヤー 7巻 感想
ゴブリンスレイヤー外伝:イヤーワン 感想

お勧めの作品

ゴブリンスレイヤーの最新刊『ゴブリンスレイヤー8 (GA文庫)
』の発売日は、2018年10月11日です。

まさか表紙に剣の乙女さんが抜擢されるとは!

剣の乙女さんが好きな自分にとっては大変うれしい大抜擢ですよ。

新刊読めるのが楽しみです。

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