ゴブリンスレイヤー 8巻 感想 ネタバレ あらすじ

ゴブリンスレイヤー 8巻』のネタバレありの感想になります。

ネタバレありの感想になりますが、ネタバレありの感想になる前に注意書きをおいてあります。

ですので、未読の方やネタバレを見たくない方でも、そこまでは読んでいただいても大丈夫なはずです。

アニメも人気放映中のゴブリンスレイヤーの新刊の感想です。

放映開始前はどこまで規制するか心配していましたが、余計な心配でしたね。

よくもまあテレビであのシーンを流せましたわ。

規制せずにしっかり放映してくれましたし、今後の内容も期待できそうで楽しみですよ。

あらすじ

「来てしまいました」
そう、彼女は言った。
辺境の街のギルドにやってきた至高神の大司教――剣の乙女は、ゴブリンスレイヤーたち一党に王都までの護衛を依頼する。街道には、狼に乗ったゴブリンが群れているという。

一方、王都では霊峰に天より火石が落ちてきたことで、災厄の兆しが囁かれていた……。
一党が訪れた時に起きる事件は、《宿命》か《偶然》か。その行方は、最も深き迷宮、最果ての深淵、死の迷宮《ダンジョン・オブ・ザ・デッド》へと連なってゆく――。

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ネタバレなしの感想

海ゴブリン退治に行ったり、剣の乙女を護衛しながらゴブリンライダーの襲撃を撃退したり、攫われた娘を助けるためにゴブリンを退治したりと、いつもゴブリンスレイヤーさんらしいゴブリンを退治(スレイ)する物語でした。

今巻はいままでよりも残酷描写は抑え目かな。

ただ、当然ゴブリンスレイヤー比での残酷描写抑え目というだけで、女の子がゴブリンたちに嬲られたり、悲惨な冒険者の躯が描かれていたりと残酷描写自体はありますので、安心してください!

色々な場所でゴブリンと戦いますが、今巻でメインとなる舞台は最も深き迷宮である死の迷宮《ダンジョン・オブ・ザ・デッド》となります。

かつて英雄たちが世界を救うために潜った迷宮へゴブリンを退治するために潜っていくゴブリンスレイヤーさん一行。

世界を救うためではありませんが、ゴブリンに苦しめられた存在を救うため、ゴブリンという低く見られている大いなる脅威を打ち払うために戦うゴブリンスレイヤーさんの変わらぬ姿が今巻でも楽しめます。

英雄や勇者とは違う、工夫を重ねて相手の勝率をとことん下げて事故や失敗が起こらぬように対処するゴブリンスレイヤーさんの姿にはもう職人芸といえますよ。

序盤の海ゴブリン騒動の時の戦闘での決め手もそうですが、今巻クライマックスで現れた強敵を倒す手法は感心するか呆然とするか考えてしまいますね。

とっさにあの作戦を思いついたゴブスレさんも凄かったですが、ゴブスレさんの狙いに気づいて協力した女神官も成長したのかゴブスレさんに毒されてしまったのか(笑)

妖精弓手の突っ込みや女神官の注意もあり、何でもありの頃に比べて取れる手は減ってしまいましたが、それでも意表を突く工夫をするゴブリンスレイヤーさんの手腕には脱帽です。

あの決着を行うためにあの装置が設置されたのかなと思ってしまうほどですよ。

ゴブリンスレイヤーさんがゴブリンたちとの戦いで変わらぬ姿を見せてくれる一方、ヒロインたちはそれぞれ成長した姿をみせてくれました。

女神官は今巻でも成長した姿を見せてくれました。

ゴブリンの被害にあう無謀や考えなしの人との比較であったりゴブリンとの戦闘で女神官がみせる手腕であったりは、駆け出し冒険者の頃に比べて見違えていましたよ。

これは女神官が真面目なのもありますが、初めての冒険での悲劇を繰り返さないという女神官の決意とゴブリンスレイヤーの考えを学び取ろうとしている努力の賜物でしょうね。

前巻『ゴブリンスレイヤー 7巻』で使用して地母神より警告を受けた魔法を、あの時の反省を生かしたうえで起死回生の手段として有効に使っている姿に女神官の優秀さが垣間見られたと思います。

未熟な冒険者であった女神官が熟練とは言わぬまでもいっぱしの冒険者となったことに感慨深いものがあります。

今後もゴブリンスレイヤーさんと冒険を重ね、女神官が成長する姿を見ていきたいです。

ただ、冒険者として成長はしていますが女性としての成長はまだまだのようですね。

作中で何度も女神官の胸が慎ましいという描写がされていましたから(笑)

女神官が憧れている魔女や、今巻で艶っぽい姿を見せた剣の乙女の様な魅力的な肢体に成長することを願っています。

他のヒロインでいえば牛飼い娘がやはり強いですね。

共に冒険をしていないため出番が少ないのですが、その少ない出番でみせる正妻力は驚異的ですよ。

現状ゴブリンスレイヤーさんに最も近く、剣の乙女さんもそりゃ牛飼い娘の存在が気になるのも道理です。

逆に受付嬢さんはちょっと見せ場が少なかったかな。

序盤のゴブリンスレイヤーさんとのやり取りは面白かったですが、

次巻で受付嬢さんが巻き返すことを期待しておきましょう

ネタバレありの感想

ここから下は『ゴブリンスレイヤー 8巻』のネタバレありの感想になります。

未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。

ゴブスレさん

剣の乙女さんの危機を今回も救ってしまうゴブリンスレイヤーさん、マジカッコいいですわ。

剣の乙女さんのトラウマ対象であるゴブリンが巣食う迷宮へ赴かされる危機を間一髪ですくってしまうんですものね。

ゴブリンスレイヤーさんへの好感度が更に高まって、これまで以上に剣の乙女さんは惚れてしまうのだろうな。

今巻では冒頭で海ゴブリンではなくシーサーペントと戦うという冒険者らしい、逆に言えばゴブスレさんらしからぬまっとうな冒険を繰り広げます。

ゴブスレさん自身もこのゴブリン要素のない冒険を楽しめたようで満更ではない様子でした。

ですが、そこは実にゴブスレさんらしく楽しく思う冒険の渦中でも、ゴブリンの脅威が頭から離れませんでした。

女神官を始めとした仲間たちと共に冒険を重ねることで、コミュニケーション能力の向上や人間らしさや楽しみを覚えましたが、ゴブリンたちへの執着は呪縛の様に絡み付いて離れることはないみたいですね。

今巻で剣の乙女さんがゴブリンへの恐怖を振り切り一歩踏み出せたように、ゴブリンスレイヤーさんもゴブリンへの執着を少しでも捨てることが出来ればいいのになと思いましたが、改めて考えてその思いがそもそも間違いだったかなと思いました。

目の前で姉を見殺しにした自責の念、何もできなかった無力な自分への怒りという点からのゴブリン執着という部分は確かにあるでしょう。

ですが、それだけではなくゴブリンスレイヤーさん自身や姉のような被害者を増やさぬために、力なき人たちを守りたいという想いの方が強いのではないかなと思いました。

例え王妹を救うという功績を挙げ王国上層部に覚えられたとしても、仲間たちとの交流で冒険者としての楽しさを覚えたとしても、ゴブリンスレイヤーさんは表舞台で活躍するより、裏方として評価されないとしてもゴブリン退治に全力を注いでいくのだと思います。

世界の平和や安全を守っている勇者の活躍の裏側で、ゴブリンスレイヤーさんは人知れず力なき人々の暮らしを守っていくのでしょう。

世界を救う勇者は必要ですが、身近な脅威や恐怖から人々の暮らしを守るゴブリンスレイヤーさんの存在も決して欠かせないものであると思います。

ゴブリンスレイヤーさんの活躍があったからこそ、剣の乙女も令嬢剣士も救われましたし、救われた彼女たちの活動によって世界の安寧が進んでいるのですから。

今後も世界の危機を救うという大舞台ではなく、ゴブリンたちと戦うゴブリンスレイヤーさんの姿を見続けていきたいです。

剣の乙女

ゴブリンスレイヤーさんに恋い焦がれる乙女として純粋さと可愛さがこれでもかと書かれており、彼女のことが本当に可愛く見えてきますよ。

普段の仕草や身体は色気の塊にしかみえないのですが、彼女の内に秘められている思慕は本当に純粋な乙女って感じで堪らないですね。

今巻では巻ヒロインということで剣の乙女さんの描写や活躍が多く描かれています。

昔にゴブリンに嬲られたことがトラウマとなり、ゴブリンと対峙するとなると恐怖心から震えてしまった剣の乙女。

そんな彼女が、ゴブリンへの恐怖に耐えてゴブリンスレイヤーさんの危機の場面で救いに現れたところが今巻での白眉だったと思います。。

ゴブリンスレイヤーさんの危機を助けたいという想いがゴブリンへの恐怖に打ち勝ち、彼女にゴブリンと戦う勇気を取り戻させたのでしょう。

未だゴブリンへ対峙する際に震えていたことからも分かる通り恐怖をすべて克服できたわけではありませんが、それでも今巻で剣の乙女は小さくない一歩を踏み出すことが出来たのだと思います。

剣の乙女さんのゴブリンスレイヤーさんへの思慕の念がどれだけ強かったのかが分かる良エピソードでしたよ。

恋愛面でもいろいろな反応を見せてくれる剣の乙女さんのことを今後も見ていきたです。

立ち直り女商人として成長している令嬢剣士や、今巻で被害にあった王妹と絡めてだと登場させやすい気もしますので、きっと剣の乙女の登場シーンが増えてくれるはずと信じています。

王妹と王

善良な人であり決して悪い人間ではないのですが、頭が残念な少女でした。

王妹は火石によってもたらされるであろう危機を防ぐため、自らが行動して人々を助けようと考え行動できる善良な人間ではありました。

彼女の行いだけを考えればまさに立派な人物でしす、物語の主人公たり得る人物であったといえます。

ですが、彼女のその崇高な行いを成功させるための実力も運も、そして考えも足りませんでした。

失敗を恐れ行動に移さなければ失敗はしないが成功もしないでしょう。

ですが、考えが足りずに行動に移せば、余程の才能や運を持っていなれば大失敗をすることになります。

今巻の王妹は独善による行動の結果、ゴブリンに攫われ魔人を召喚するための生贄とされます。

辛くもゴブリンスレイヤー一行に救われて命を散らすことはありませんでしたが、心身ともに大きなダメージを負ったことは間違いないでしょう。

若さゆえの暴走とはいえ、その報いは大きすぎるともいえますね。

王妹は家を飛び出し冒険者もどきを目指す前にもっと熟慮すべきでした。

なぜ、冒険者として活動していた経験もある王が慎重に行動しているのか、王自身が動かないのかを理解するべきでしたね。

為政者には為政者にしかできないことがあります。

一個人として目の前の危機をやみくもに対処するのではなく、問題の大きさと優先度を考えて限りあるリソースをどのように用いて対処するかを考えるのが為政者としての役割です。

王妹がやりたいことと、やらなければならないことが乖離した結果、王妹は大きなツケを自ら支払う羽目になってしまいました。

今後、命こそ落とさずに済んだ王妹は立ち直ることはできるのかな?

私は立ち直ることはできると思います。

かつて王妹以上にゴブリンに蹂躙された剣の乙女や令嬢剣士が心身の痛みを押さえて活躍しているのですから。

令嬢剣士が商人として冒険者のサポートに動いているところや、王の諮問に応えられる存在となっているところは大きな驚きと喜びを感じましたね。

考えたらずの行動で大きな痛手を受けた令嬢剣士が立ち直り、冒険者ではない立場で活躍をしているのです。

王妹もきっと時間はかかるでしょうが、今回の痛手を教訓として為政者として王を支えられる存在になれるのではないかなと思います。

きっと、王妹の気持ちを理解できるであろう令嬢剣士がサポートしてくれるのではないでしょうか?

立ち直った王妹がどのような行動を起こすのかを今後の展開の楽しみにしたいなと思います。

為政者として大きな危機に立ち向かう王の為政者としての姿を称賛していただけに、金剛石の騎士の登場シーンでは王よ何やっているんですかって気持ちが多少あります。

ですが、完全に金剛石の騎士の登場シーンからの流れが暴れん坊将軍の展開に重なって見えたので私の負けです(笑)

今後も王として為政者として大きな危機に対処しつつ、法の目をくぐる悪役をズンバラリンと切り捨てていってください。

今合意篠木氏の存在は、かつて冒険者として活躍していた王が為政者として自らが動けなくなった分のストレスを解消するためでもあるんだろうな。

おつきの女性の苦労がしのばれますわ。

シリーズ感想の索引

ゴブリンスレイヤー 1巻 感想
ゴブリンスレイヤー 2巻 感想
ゴブリンスレイヤー 3巻 感想
ゴブリンスレイヤー 4巻 感想
ゴブリンスレイヤー 5巻 感想
ゴブリンスレイヤー 6巻 感想
ゴブリンスレイヤー 7巻 感想
ゴブリンスレイヤー 8巻 感想
ゴブリンスレイヤー 9巻 感想
ゴブリンスレイヤー 10巻 感想
ゴブリンスレイヤー外伝:イヤーワン 1巻 感想
ゴブリンスレイヤー外伝:イヤーワン 2巻 感想

お勧めの作品

今回のお勧めは当然『【Amazon.co.jp限定】ゴブリンスレイヤー 1 (初回生産限定) (ビジュアルシート6枚セット付) [Blu-ray]』ですね。

アニメスタッフもゴブリンスレイヤーの良いところが分かっている作りです。

アニメ版から原作にも手を出してくれる読者が増えると更なる人気加速がありそうですね。

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