ゴブリンスレイヤー 9巻 感想 ネタバレ あらすじ

ゴブリンスレイヤー 9巻』のネタバレありの感想になります。

ネタバレありの感想になりますが、ネタバレありの感想になる前に注意書きをおいてあります。

ですので、未読の方やネタバレを見たくない方でも、そこまでは読んでいただいても大丈夫なはずです。

あらすじ

ただの配達。ゴブリンスレイヤーですら、そう思っていた。
牧場の手伝いで配達に出たゴブリンスレイヤーは牛飼娘とともに、ゴブリンの大群に待ち伏せされる。それは、ある祈らぬ者の策謀だった!

一方、ゴブリンスレイヤー不在の一党は、見習聖女の託宣(ハンドアウト)より、雪山を目指すことに。そこは、氷の魔女の統べる永久(とこしえ)の冬の領域だった!

包囲された雪の廃村で、牛飼娘を守り、孤軍奮闘するゴブリンスレイヤー。彼不在の中、女神官は、ゴブリンではない怪物たちの脅威と対峙し、一党の行動を決断していく――。
「――手は、あります」
蝸牛くも×神奈月昇が贈るダークファンタジー第9弾!

ネタバレなしの感想

ゴブリンの天敵であるゴブリンスレイヤーさんがゴブリンを殺すお話の第9巻目です。

ゴブリンスレイヤーさんは牛飼娘との配達に付き添うため、仲間たちとは別行動をとなっていたところをゴブリンたちに待ち伏せされ窮地に陥ります。

ゴブリンたちの物量に圧倒されているうえに牛飼娘という非戦闘員を守らねばならないゴブリンスレイヤーさんが孤軍奮闘します。

圧倒的不利な状況をゴブリンスレイヤーさんは切り抜けることができるのか?

一方、ゴブリンスレイヤーさん不在の仲間たちは、ゴブリンスレイヤーさんが居ない冒険だとゴブリンは現れないのか、雪山で冒険者らしい冒険を繰り広げます。

ゴブリンスレイヤーさん不在の中で女神官が仲間たちに支えながらも自ら考え行動し、成長して一人前の冒険者となった姿をみせていきます。

図らずも2つに分かれてしまったゴブリンスレイヤーさんパーティーが再会することはできるのか?

窮地に追い込まれたゴブリンスレイヤーさんと牛飼娘は無事に牧場に帰り、平穏な日常を取り戻すことが出来るのか?といったお話でした。

ゴブリンスレイヤー 9巻』の見どころは2つありました。

一つは待ち伏せされ圧倒的に不利な状況のゴブリンスレイヤーさんが孤軍奮闘し、危機を一つ一つ切り抜けていく姿です。

ヒロイン(牛飼娘)を守りながらヒーロー(ゴブリンスレイヤー)が戦うという姿はまさに正統派冒険譚ですよ。

窮地をゴブリンスレイヤーさんらしい機転と技術で切り抜けていくところは、これまでの経験と変わらぬ強さを見せてくれていたと思います。

また、戦闘での強さだけではなく不安に怯える牛飼娘へ気遣いする姿もあり、戦闘だけではなく人間として成長したゴブリンスレイヤーさんの姿を見せてくれたと思います。

牛飼娘の方も窮地に追い込まれた際の心境が描かれますし、窮地の中でも変わらぬゴブリンスレイヤーさんへの信頼や彼の足手まといにはならないとする決意が見て取れました。

ますます牛飼娘の正妻感がましていくなあ。

今巻は表紙を牛飼娘にしておいた方が良かったんじゃないかとすら思えますよ。

もう一つの見所はゴブリンスレイヤーさん不在のパーティーで女神官が率先して行動し、仲間を引っ張っていくなどの成長した姿を見せたところです。

登場時の未熟っぷりがいまでは遠い昔のように感じるほど成長したと思います。

戦闘力や技術はまだ未熟であり成長の余地を残していますが、考え方や思考力は十二分に成長していると感じました。

女神官はゴブリンスレイヤーさんの一番弟子であり、ヒロインというよりはもう一人の主人公なんだなと実感できました。

雪男との戦闘で見せた機転はちょっとすごかったですね。悪辣ともいえますが。

妖精弓手も女神官の成長には喜びを感じるでしょうが、ゴブリンスレイヤーさんに悪影響された女神官の思考パターンの方は嫌がる気がします(笑)

といった感じで今巻もゴブリンスレイヤーという作品らしい安定した面白さがありました。

またメインキャラクターではありませんが既刊で登場していたキャラクターたちの再登場といった楽しみもありました。

勇者パーティーにあのキャラクターが加わっているというサプライズ的な再登場は驚きとともに興味が湧いてきますね。

あのキャラクターがどのような経緯で勇者パーティーに加わったのかをいつか描かれることを期待してしまいます。

クライマックスで現れた初登場の人物がなぜ彼女の前に現れたのかも考えてみると感慨深いですね。

次巻にも出てくるのかも気になるところです。

そして、ゴブリンスレイヤーさんが待ち伏せされた原因には祈らぬ者の姿があるようです。

個人としてゴブリンスレイヤーさんに恨みがあるために狙ったのか、大きな戦略の一端としてゴブリンスレイヤーさんを狙ったのかで今後の物語の展開が変わってきそうな気がします。

力なきものの天敵であるゴブリンを殺す存在でありローカルヒーロー枠であったゴブリンスレイヤーさんが、より大きな冒険の舞台にたちメジャーヒーローとなっていくのかがちょっと心配です。

個人的にはこれまで通り、辺境を救うローカルヒーローとして活躍するなかで意図せずメジャーヒーローを助けていたという流れでいてほしいなと思います。

ですが、これまで通りの展開にマンネリ感を覚えることもあるんですよね。

我が儘ばかりの戯言になってしまいましたが、本作品のことを好きなことは事実ですので次巻『ゴブリンスレイヤー 10巻』がどんな物語となるか期待しながら続刊の発売を待とうと思います。

ネタバレありの感想

ここから下は『ゴブリンスレイヤー 9巻』のネタバレありの感想になります。

未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。

ゴブスレさん

ヒロイン(牛飼娘)を守り、圧倒的劣勢の中で孤軍奮闘したヒーロー、ゴブリンスレイヤーさんです。

正直なところ、窮地に追い込まれはしていましたが牛飼娘もゴブリンスレイヤーさんも助かるんだろうなという安心感は当初からありました。

流石にシリーズも巻を重ねていますし傾向も分かっていますので、この状況下で二人に不測の事態が生じるとは思えませんでしたからね。

きっと最後には離れていた仲間たちと再会して窮地を脱するんだろうなという展開予想もできましたから。

なので、読んでいた時の楽しみとしては、ゴブリンスレイヤーさんの奮闘と牛飼娘さんのヒロイン的言動にありました。

いやはや、圧倒的窮地であり大事な存在まで巻き込まれているという状況でも、冷静沈着に自分たちが出来ることを考えて行動するゴブリンスレイヤーさんは、正にタフガイでありハードボイルドな主人公でしたね。

状況を一変させる神の一手を打つというより、危険度を減らし安全性を増すような行動をするゴブリンスレイヤーさんの姿には安心感がありましたよ。

本当に偶発的な窮地ができるだけ怒らないように動く姿は冒険者というより職人や技術者といった感じです。

女神官

女神官はこれまでの冒険でも成長を感じさせてくれていましたが、今回は凄かったですね!

ゴブスレさん不在のパーティーの方針を定めて仲間たちを率いる姿は、リーダーにふさわしかったと思います。

ゴブスレさんが居る時は一歩下がって指示に従っていたけど、ゴブスレさん不在時は立派に一人でできることを考えて動けるんだなと感慨深かったですよ。

若干、張り切りすぎているようにも見えて何処かでしっぺ返しの様な失敗や窮地に陥ったりするかなと心配感はありましたが、余計な心配でした。

女神官が成長していなかったら、パーティーを引っ張ることがなかったら雪山でのクエストは失敗していたでしょうし、その結果ゴブスレさんは死亡、世界に危機が訪れていたかもですね。

ゴブスレさん達との冒険の中で、ゴブスレさんの思考方法を学び強くなっていたからこそ、今回の大きな危機を乗り越えられたのだと思ます。

冒険者として成長している女神官ですが、立派なんですけど悪辣さも増していましたね。

雪男を倒した時の機転は十二分に賞賛できるものですが、触れていはいけないという制約を逆手にとって直接触れずにスリングで殺したところは、妖精弓手じゃないですがちょっと唖然としましたわ。

あんなに真っ直ぐだった女神官も朱に交わって赤くなったんだなあって。

でも、真っ直ぐに生きてモンスターに殺されるよりは、悪辣な手を使ってでも生き残り依頼を達成したほうがいいですからね。

これまでも冒険者として成長した姿を女神官は見せてくれていましたが、今回の活躍をみるともう女神官は仲間に庇われる存在ではなく、みなと同等の戦力であるといえますね。

今後、部隊が大きくなり厳しい戦いが起こることも考えられますが、一人前の冒険者となった女神官なら耐えられそうに思えます。

次の冒険で女神官がどんな活躍をするのかも楽しみです。

ネタバレなしの方の感想で女神官はヒロインというよりもう一人の主人公と書きましたが、氷の魔女がゴブスレさんの姿に化けて現れた時に、ちゃんとそのゴブスレさんが偽物と気付いたところはヒロイン的な活躍でありましたね。

本物のゴブスレさんの優しさは、言葉じゃなくて不器用ながらも相手を想う優しさや気遣いがあるところとだと女神官は理解していますからね。

女神官が心のこもらない上辺だけの言葉を発するゴブスレさんを本物と見間違うわけありませんから。

ただ、さっと読むとゴブスレさんらしからぬ優しい言動だったから正体に気づいたように見えてしまいますね(笑)

再登場、新登場の方

既刊のゲストキャラクターが登場することはこれまでもありましたが、まさか少年魔術師が再登場するとは思いもよりませんでしたよ。

しかも、勇者のパーティーに参加していたとは驚きです。

今巻では少年魔術師がなぜ勇者パーティーに加わったのかが描かれていませんでしたので、どこかでその経緯が描かれてほしいなと期待してしまいますね。

前巻『ゴブリンスレイヤー 8巻』で勇者たちが登場した時は、全くそんなそぶりがありませんでしたので、前巻と今巻の間に彼らが勇者パーティーに加わるエピソードがあったのでしょう。

いつか、どこかの幕間で少年魔術師が勇者パーティーに加わった理由と、ゴブスレさんの前に彼が現れるお話を読んでみたいです。

そして、エピローグに現れた新キャラクターですが、彼こそがゴブリンスレイヤーさんの師匠なんでしょうね。

ゴブスレさんの記憶では厳しい師匠としてよく描かれていましたが、今回牛飼娘の前に現れた人物はそこまで辛辣で厳しい人間には見えなかったです。

牧場に足を向けた理由の一端は、自分の弟子であるゴブリンスレイヤーさんのことが気がかりだったからじゃないかなと思いました。

牧場に行き、牛飼娘と出会えたことで、牛飼娘のような人間がゴブリンスレイヤーさんのそばにいるのならと少し安心したようにも思えました。

謎に包まれていた師匠が今巻でついに現れましたので、今後は少し登場する機会が増えるんじゃないでしょうか。

ただ、師匠役のキャラクターが登場する機会って物語の転換点や主人公が窮地となった際が多い気がしますからね。

今後、師匠が活躍するほどゴブリンスレイヤーさんたちが危機に陥る展開が来るのかもしれないですね。

シリーズ感想の索引

ゴブリンスレイヤー 1巻 感想
ゴブリンスレイヤー 2巻 感想
ゴブリンスレイヤー 3巻 感想
ゴブリンスレイヤー 4巻 感想
ゴブリンスレイヤー 5巻 感想
ゴブリンスレイヤー 6巻 感想
ゴブリンスレイヤー 7巻 感想
ゴブリンスレイヤー 8巻 感想
ゴブリンスレイヤー 9巻 感想
ゴブリンスレイヤー外伝:イヤーワン 1巻 感想
ゴブリンスレイヤー外伝:イヤーワン 2巻 感想

お勧めの作品

今回のお勧めは『ゴブリンスレイヤー外伝:イヤーワン 2巻』です。

呼気の指輪が出てくるたびに『ゴブリンスレイヤー外伝:イヤーワン 2巻』を思い出しました。

ゴブリンスレイヤー本編に至るまでの物語ですので、本編と外伝での登場キャラクターの成長っぷりに感慨を覚えますね。

外伝では満足な意思疎通を行えていなかったゴブスレさんと牛飼娘が、『ゴブリンスレイヤー 9巻』では自然に意思疎通や気遣いができているのですから。

外伝だからと読まないともったいないと思いますので、ゴブリンスレイヤー本編が好きな人ならぜひこちらも読んでみてください。

ゴブリンスレイヤー外伝:イヤーワン2 (GA文庫)
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