インフィニット・デンドログラム 3巻 感想 ネタバレ あらすじ

-インフィニット・デンドログラム- 3巻』のネタバレありの感想になります。

ネタバレありの感想になりますが、ネタバレありの感想になる前に注意書きをおいてあります。

ですので、未読の方やネタバレを見たくない方でも、そこまでは読んでいただいても大丈夫なはずです。

あらすじ

決闘都市ギデオンの闘技場で開催されるイベント『超級激突』。人知を超えた能力を持つ<超級>同士のバトルを間近で見ることができるこの大祭に向けて、町中がお祭り騒ぎとなっていた。アルター王国決闘ランキング1位“無限連鎖”フィガロVS.黄河帝国決闘ランキング2位“応龍”迅羽。知り合いであるフィガロの応援もあり、闘技場へと足を運んでいたレイたちだが、この大祭の水面下ではある企みが進行していて――。超人気VRMMOファンタジー、大興奮の第3巻!

ネタバレなしの感想

アルター王国決闘ランキング1位“無限連鎖”フィガロと黄河帝国決闘ランキング2位“応龍”迅羽という<超級>同士の決闘をメインエピソードとしたインフィニット・デンドログラム 3巻です。

今巻では上記エピソードの他にルークとマリーを主役とした2編の短編が描かれています。

主人公のレイは活躍せず、もっぱら超級同士の戦いの観戦役であり、解説の聞き手でありました。

流石に毎巻を倒す活躍をするのもマンネリですし、作品的に群像劇の様に色々なキャラクターに見せ場や活躍を設けるようですので、これはこれでよかったと思います。

ですが、やはりレイが主役として活躍してこその盛り上がりもありますので、次巻では今巻溜めた分も活躍してほしいです。

フィガロと迅羽の二人はレイが目指す対象であり、インフィニット・デンドログラムプレイヤーの頂点にある<超級>でありますので、桁違いの強さと技量を見せてくれました。

現状のレイでは二人の戦いは会場をスローにしても目で追うことが難しいという点で、<超級>という存在がはるかな高みにあるということが分かります。

<超級>のマスターと戦うためには自身も<超級>に至らないと対応できないということが一目でわかりましたよ。

<超級>に至ったエンブリオの能力もユニークでしたし、今回はフィガロと迅羽のエンブリオの能力が分かったように他の<超級>エンブリオの能力が明らかにされるときが楽しみです。

それにしてもこれだけ<超級>マスターの強さが桁違いだとすると、王国が戦争で惨敗した理由にも納得ですよ。

<超級>マスターがいるだけで戦局が変わってしまうでしょうし、正に戦略兵器です。

<超級>マスターが戦争参加していなかった王国側は負けるべくして負けたといえます。

<超級>マスター同士の戦いに決着ついた後に水を差すかのように表れた<超級>の彼もきっと桁違いの能力を持っているのでしょうね。

本当に悪役らしい悪役ロールをしてくれる彼ですが、いったいどんな陰謀を行おうとしているのか次巻の展開が気になる引きですよ。

守るべき対象があるときに能力以上の力を発揮するレイが、彼の陰謀を防ぐことを期待して次巻『ーインフィニット・デンドログラム-4巻』を読もうと思います。

本編の内容は次巻に続きましたが、それとは別にルークとマリーを主役とした2編の短編が今巻には掲載されています。

一つはルークが新たな従魔をゲットするまでのお話です。

簡単に従属できないモンスターを相手にしたときにルークがみせた観察力と推理力の高さには驚きましたよ。

ルークは只者ではないだろうなとは思っていましたが、読唇術までつかえるそのリアルスペックの高さに驚愕です。

前巻『インフィニットデンドログラム 2巻』で描かれていたクマニーサンのスペックも高かったよな。

現実でのスキルやスペックをインフィニット・デンドログラムの世界でも活かせるから、現実でハイスペックな人はインフィニット・デンドログラム内でも強いんだろうな

もう一つはマリーがやんごとなきお方とたまたま出会い、成り行きからその人物を守るといったお話です。

そのお話の中でマリーというキャラクターの行動原理の掘り下げが描かれています。

何故、彼女がインフィニットデンドログラムを始めたのか?

何故、レイに近づいたのかも描かれています。

マリーの正体もある程度推測はできていましたが、このタイミングで明らかになるとは思わなかったです。

ネタバレありの感想

ここから下は『-インフィニット・デンドログラム- 3巻』のネタバレありの感想になります。

未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。

超級について

インフィニット・デンドログラムの現状の最高到達点であり、頂にいるということも納得の強さをみせてくれました。

迅羽の強さは対峙したレイが死を覚悟したほどのものですし、フィガロと迅羽の戦闘速度が音速を超えるとかどうやって戦えばいいのかってレベルですよ。

強さの隔絶についてははレイのレベルが上記二人に比べ低く、結果能力値も比較できないくらい低いためといえます。

そう考えるとプレー時間1年半の遅れというのは結構なハンデであるといえますね。

ですが、レイの巡り会わせの良さ(悪さ)はご都合展開過ぎると思えるほどのものですし、レイが冒険を続けていけばいずれは到達できる可能性が高いです。

強者に抗うために特化されたようなネメシスのスキルを考えると、ネメシスが<超級>に至るまでに備える能力も同様に強者メタな能力になるんじゃないかな思えますね。

今はフィガロや迅羽、超級殺しの足元にも及ばないレイですが、彼らと同様に<超級>の高みに至り、超級の二人がみせたような強さを見せてくれるのが楽しみです。

そう考えると今回の超級激突は、レイや読者に向けて目指すべき先を見せるという目的があったのかもしれないですね。

そしてフィガロと迅羽の戦いですが、読んでいて興奮しまし楽しめましたよ。

楽しめた理由としてはどちらが勝つのかが分からず先の展開が気になるという面があります。

どうしてもレイを主役とした本編では勝敗の行方が分からずとはならず、どうやってレイが逆転するのかと考えてしまいますから。

そういう意味で主役以外の戦闘シーンの方が勝敗の行方という意味では楽しめますね。

また、フィガロと迅羽が使用した魔法やエンブリオの能力などが派手で見ごたえがあったというのもあります。

<超級>エンブリオの能力の多彩さといいますか、オンリーワンの無茶っぷりといいますか、どんなものを見せてくれるのかという期待と興奮がありましたよ。

身体の内部に空間をつなげて心臓をもぎ取るとか初見殺しにもほどがある(笑)

フィガロの脱げば脱ぐほど強くなる能力と<超級武具>極竜光牙剣 グローリアαの組み合わせも防げる奴いるとは思えないですよ。

しかも二人とも単純に能力やスキル、装備が桁違いなだけではなく、力を発揮するための試合運びも旨かったですからね。

こんな<超級>たちといつかはレイも肩を並べる時が来るのかな。

その時はまだまだ先でしょうが、レイがこれまでの様に冒険を続けていけば不可能じゃないんでしょうね。

なにせ、可能性がそこにあるのならそれをつかむことを諦めはしないのがレイですから。

マリーについて

恐らくそうであろうと作中でも仄めかされるように描かれていましたが、マリー=超級殺しであることが明らかになりました。

今回外伝のような形で描かれていたエピソードで、なぜマリーがインフィニット・デンドログラムを始めたのか?

PKとして初心者狩りをしていた理由と、その後にレイに近づいた理由も明らかにされています。

マリーというキャラクターの行動原理が掘り下げられた彼女の事を理解できるようになりましたが、彼女のキャラクターには共感できなかったです。

マリー自身の欲求(マリー・アドラーという自信が作ったキャラクターを理解するために、キャラクターがするような行動を自身が行う)での初心者狩りは、まあ百歩譲って仕方ない面があるかなって気がします。

でも、それを隠してレイに近づくのはどうかなと思いますね。

自身の行いに後悔しているのなら、後ろめたいなら正体を明かして謝罪してから近づけばいいのになと考えてしまいます。

ルークにもクマニーサンにも正体がアッサリばれているんですから、いずれはレイにも正体ばれちゃうんじゃないかな?

別にマリーが後悔や後ろめたい気持ちがないのなら気にはならないんですよ。

でも、初心者殺しに後悔がしているのなら素直に過ちを認めて謝った方がスッキリするなと。

レイの裏表のない気性に惹かれたのなら、自分に言い訳をして後悔を隠すのは違うんじゃないかなと思います。

シリーズ感想の索引

-インフィニット・デンドログラム- 1巻 感想
-インフィニット・デンドログラム- 2巻 感想
-インフィニット・デンドログラム- 3巻 感想
-インフィニット・デンドログラム- 4巻 感想
-インフィニット・デンドログラム- 5巻 感想
-インフィニット・デンドログラム- 6巻 感想
-インフィニット・デンドログラム- 7巻 感想
-インフィニット・デンドログラム- 8巻 感想
-インフィニット・デンドログラム- 9巻 感想
-インフィニット・デンドログラム- 10巻 感想
-インフィニット・デンドログラム- 11巻 感想
-インフィニット・デンドログラム- 12巻 感想

お勧めの作品

2019年2月時点の最新刊であるインフィニット・デンドログラム 9巻の発売日は2019年2月1日です。

-インフィニット・デンドログラム- 9.双姫乱舞 (HJ文庫)

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