異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 10巻 感想 ネタバレ あらすじ

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 10巻』のネタバレありの感想になります。

ネタバレありの感想になりますが、ネタバレありの感想になる前に注意書きをおいてあります。

ですので、未読の方やネタバレを見たくない方でも、そこまでは読んでいただいても大丈夫なはずです。

アニメも人気放映中ですね!

開始前は心配していたのですが制作会社が良かったのか映像も綺麗ですし、内容も上手くアニメ化した様で好評ですね。

ただ、公式のYoutubeが年齢制限されていたのは笑ってしまいましたが(笑)

流石にあの肌色多めの内容ではYoutubeも動かざるを得なかったという事でしょうね。

あらすじ

MMORPGクロスレヴェリのトッププレイヤー坂本拓真は、異世界に召喚され、魔王ディアヴロを演ることに!?
大きな戦いを終えたディアヴロだったが、怠惰な日々を送ることは許されなかった。
国王陛下から召喚命令が届く。
さらに、レムに渡した結婚指輪が、実はシェラの指輪と対になっていることが判明!
バレる前に正式なものを用意しなくては!?
ギルマスのシルヴィに協力を頼む、魔王らしく尊大に。
「許す、我のために存分に働くがよい!」
「じゃあ、探検に行こうか――《深緑の大聖堂》へ!」
やがて世界を震撼させる魔王(演技)が、絶対的な強さで突き進む異世界冒険譚、第十幕!
新展開、開幕!

前巻『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 9巻』で大魔王編がひと段落しましたので、次の王都編への繋ぎや開幕編というところでしょうか。

前巻の引きから続くシェラとレムとのエピソード、結婚指輪を作るためのシルヴィとの冒険エピソード、そしてもう一つのエピソードの計3エピソードがある短編集にも思えましたね。

あらすじではシルヴィのエピソードがメインの様に描かれていますが、個人的にはその後に描かれているエピソードこそが本筋であり面白い内容でありましたね。

王都編の新たな敵となるキャラクターたちの底知れない強さや、ディアヴロの更なるパワーアップ要素と見どころ満載でした。

クライマックス後の引きの部分も続きが気になる内容でしたし、次巻『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 11巻』の内容が気になりました。

アニメ放映中に新刊を出すとすると9月には出るんじゃないかなと予想しますがどうでしょうね?楽しみです。

ネタバレなしの感想

個人的な評価

面白かったのですが少々物足りなかったですね。

物足りないと感じた理由はページ数の少なさ(本編約250ページ)というよりは、内容が3つのエピソードからなる短編であったからかなと考えています。

その分読みやすいという点もありますので新章開幕までの繋ぎと考えれば仕方ないのかもしれないですね。

その点を除けばいつも通りのディアヴロの活躍を楽しめますし、お色気シーンもほどほどにあるので本作のファンならば楽しめる内容であるといえます。

良かった点

■ディアヴロさんが相変わらずの童貞力を発揮していた点
シェラとレムと結婚するとなれば当然初夜となる訳ですが、作品的にもディアヴロの性格的にも脱童貞が許されるわけもなくといういつものやり取りが鉄板ネタのコメディとして楽しめました。

もうここまで来たら自意識過剰な童貞のまま、童貞卒業も寸止めで作品終了まで行ってほしいですね。

■ディアヴロさんの成長が描かれている点
自意識過剰な童貞なところは変わっていませんが、魔王ロールプレイングではなく自分自身の言葉で礼を言えたところは素直に良かったなって思いました。

本編10冊かけて本当に僅かな成長ですが、全く変わらないよりはいいと思いますよ。

また戦闘面でもレベルではなく技術面での成長が見込まれる内容があったのが良かったです。

レベルを上げる成長を続けてインフレを起こすのではなく、既存のスキルをうまく使うことで主人公をさらにパワーアップさせるところは私の好みとしても合っていますし、楽しみですね。

悪かった点

■メインヒロインズとディアヴロの絡みが薄かった点
前巻の引きからしたら今巻はレムとシェラともっと濃厚に絡む展開を予想していたのですが、その期待が肩透かしされてしまった点ですね。

脱童貞は作品的に難しいのでしょうが結婚指輪を贈ったわけなんですから今までより一歩進んだ関係が見たかったのですが、そういった要素が少なかったのが残念でした。

今巻の内容

大魔王との戦いを終えたディアヴロが次なる敵と戦うために舞台を王都に移すための繋ぎ回というところですね。

表紙にもなっているシルヴィをパートナーに指輪の素材を集めにダンジョン探索や、王都への旅に同行とシルヴィメイン回と言える内容でもあります。

ただ、ディアヴロさんはシルヴィのことをうさん臭く思っていますし、シルヴィの方もディアヴロを異性として意識していませんし、ヒロインズには加わらなそうですね。

ある程度人生経験のあるキャラクターにはディアヴロさんの魔王ロールプレイングがばれていそうで反応が面白いですよね。

メインエピソードは指輪素材集め以降の内容でありますが、そちらの内容はコメディ部分も先頭部分も面白かったのでお勧めです。

モンムスに花売りと凄い内容をぶっこんできましたし、それに対応するディアヴロさんの反応も笑えましたね。

クライマックスの戦闘シーンは敵の強さの割にアッサリした内容でしたが、前巻で大魔王との決戦があったと思えば軽めの内容で良かったのかもしれないですね。

次巻では新章での敵の存在とその強さが描かれると思いますので、戦闘シーンの楽しみは次巻『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 11巻』に取っておこうと思います。

ネタバレありの感想

ここから下は『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 10巻』のネタバレありの感想になります。

未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。

ディアヴロさんについて

ネタバレなしの感想にも書きましたが、ディアヴロさんの成長が感じられてよかったです。

私がディアヴロさんの成長を顕著に感じたのは、サラサへの礼を魔王ロールプレイングではなく自分の言葉で伝えた点と魔術学院生徒の行方不明事件に自ら率先して首を突っ込んだ点です。

ディアヴロさんは異世界に転生する前に何かしらの対人関係の失敗から自意識過剰になり自らが傷つくことを極度に恐れています。

魔王ロールプレイングでかりそめの人格を作り、対人関係で失敗しても自らが傷つかぬようにしていました。

そんな自意識過剰で自己防衛と童貞力が強いディアヴロさんが、自らの言葉で感謝の想いをサラサに伝えるたという行為をする。

ディアヴロさんの中で自意識よりも自己防衛よりも、サラサに対する想いが勝った瞬間である訳ですよ。

感謝しているのなら当たり前の行為のように思えますが、これまでのディアヴロさんなら決してできなかった行為だと思います。

そして魔術学院の生徒行方不明事件について、ディアヴロさんは受動的ではなく能動的に自ら動きました。

これまでのエピソードではほぼほぼディアヴロさんは受動的であり降りかかる火の粉を振り払うことはありましたが、率先して事件の解決に動いたことは少なかったと思います。

ゲーム中では救えなかったキャラクターを救いたいという理由ではありますが、ディアヴロさんが自らが動き他者を救う姿は、これまでの受け身なだけのディアヴロさんからは考えにくい状態ですよ。

この辺の変化は異世界に転生してレムやシェラ、その他仲間たちと過ごし助け助けられる関係を続けていく中で、僅かにでもディアヴロさん自身が得るものがあった証じゃないかなって思いました。

このまま変化を続けていきレムやシェラにも自分が傷つくことを恐れず、自分の気持ちを自分の言葉で伝えるときが来てほしいなって思いますよ。

もしも、モンムスソープでディアヴロさんが脱童貞していたら変な自信がついて魔王ロールプレイングやめてたのかしら?

それとも変な方向に暴走して夜の魔王ロールプレイングをするベットヤクザになったのかしら?

そんな一皮むけた大人のディアヴロさんの姿も見たかった気概ますね(笑)

新たな敵について

今巻の内容を見る限りでは新たな敵はリフェリア国王と王宮騎士団のように見受けられますね。

国王はまだ登場していないのでその強さや性格は不明ですが、王宮騎士団の方は一筋縄ではいかぬ敵の様にみえました。

タナトスという厨二病の部分でディアヴロさんと通じるものがある騎士が本巻で登場しました。

タナトスがもつ不死身能力は現状では掴みきれず、敵として対峙した時に厄介なものになりそうに感じました。

ディアヴロさんの強さはその魔術能力と装備、そしてゲーム中で得た知識にあるといえます。

その武器の一つであるゲーム知識が通じぬ敵を相手にすることになるのなら、ディアヴロさんといえど苦戦しそうに思えますね。

タナトスの不死身能力がゲーム内でも存在したアイテムやスキルであるのなら、その部分の知識を用いてディアヴロさんが勝利することになると思いますがどういった戦闘シーンになるかが楽しみだなあ。

そんな不死身能力をもつ強敵タナトスよりも更に厄介に思えるのが王宮騎士団の団長であるマキシマム・エイブラムス公爵ではないでしょうか

王宮騎士団団長という立場からして騎士団でも上位の力を持っていると思いますが、単純な戦闘能力以上にディアヴロさんが苦手とする駆け引きに長じていそうなのが厄介に感じました。

以前はガルフォードにも駆け引きをされて苦戦していましたが、団長の駆け引きの能力は今巻クライマックスの引きをみても高いものがあると思いました。

ディアヴロ単独ではなくレムやシェラと言った守るべきものがある状態で王宮騎士団と対峙するはめになった時こそ、ディアヴロさんの窮地の時かもしれないですね。

なにせディアヴロさんを王城に連れていくための駆け引きで、場合によっては大主神官ですら斬るのではと思わせる剣呑な雰囲気もある男でしたからね。

王宮騎士団対ディアヴロさんの激突の時が凄い楽しみですよ。

強敵集団をソロプレイのディアヴロさんが撃破する展開なのか、それとも仲間と共に戦うことを覚えたディアヴロさんがパーティプレイで打破する展開なのか、どちらになるのかも気になります。

当面の敵は王宮騎士団になりそうかなと思いますが、作品としてのラスボスは<神>となりそうな展開になってきましたね。

人族を救う存在では決してなく魔王と云う存在を産み出し人族を苦しめる元凶の様にも思えますし、ディアヴロさんを始めとしたプレイヤーを転生させている存在としても匂わされてきています。

今巻の敵であるビヒャックが破壊神エウロパを産み出した理由も歪んだ世界を産み出した神への反逆とも考えられますしね。
人族と魔族が争う世界を作った存在であり、ラスボスとして立ち塞がってくるように思えますね。

シリーズ感想の索引

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 1巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 2巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 3巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 4巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 5巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 6巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 7巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 8巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 9巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 10巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 11巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 12巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 13巻 感想

お勧めの作品

今回のお勧めは『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 Vol.1 [Blu-ray]』です。

思った以上に円盤の売り上げ良さそうですね!

この勢いで売れてくれればアニメ第二期も夢じゃないと思えます。

ただ第二期やるとすると教会編までになるっぽいですね。

出来れば大魔王編までを見たいので第三期までアニメ化を期待しちゃいますね。

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