ゲームに似た異世界へ召喚されたディアヴロは、手違いで奴隷にしてしまった豹人族のレムと、エルフのシェラ、さらに幼女魔王のクルムを従え、波乱に満ちた異世界ライフを過ごしていた。ある日、聖騎士に追われていた聖女を助ける。彼女は教会の最重要人物だった。事情を知ったディアヴロたちは、魔王領の都市ジルコンタワーまでの護衛を引き受ける。何日もかけて行った街では、様々な問題が起きており……そのうえ超巨大魔獣が出現して突っこんできた!
「これより多重魔術を使う! レムよ、周りを警戒しておけ!」
魔王を名乗るディアヴロが、神の信徒の守り神に!? やがて世界を震撼させる魔王(演技)が絶対的な強さで突き進む冒険譚、第四幕!
『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 4巻』のネタバレありの感想になります。
ネタバレありの感想になりますが、ネタバレありの感想になる前に注意書きをおいてあります。
ですので、未読の方やネタバレを見たくない方でも、そこまでは読んでいただいても大丈夫なはずです。
ネタバレなしの感想
うーん、微妙な内容ですね。
つまらなくは無いですが面白くもないなっていうのが私の感想です。
私がそう思ってしまった理由は、主人公ディアヴロの行動が考えなしに思えたところ、戦闘シーンでの爽快感が感じられなかったところにありますね。
ディアヴロ自身に目的や目標がないままな性か状況に流されているというのは前巻変わらないのですが、流されるにしてももう少し考えてから動いてほしかったなという思いがあります。
毎回毎回、人質を取られて助けに行くって流れは食傷してしまいますよ。
ゲーム世界で魔王と呼ばれる実力者の割に考えが浅すぎるなとも思ってしまいますよ。
あと、自身の決断や行動に対しての責任感がないのがちょっとモヤモヤしてしまいます。
冒険するにはメンバー多すぎるから仕方ないとは理解しますが、新規加入メンバーを街に置いて冒険に出るとか残したメンバーのメンツ考えたらダメでしょ。
展開として問題おきることはないでしょうが、万が一の事態に備えたうえで置いてくるぐらいしてほしいなと。
私の個人的な嗜好なのですが、主人公たちが覚悟を見せてくれる展開やキャラクターの行動に責任感があるところが好きなので、そういう意味で本作品『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』は自分に合っていないのかもしれないなって思いますね。
また作中最強の実力者の割に『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 4巻』では戦闘シーンでの苦戦が目立ちましたね。
主人公最強物として戦闘での爽快感を求めて読んでいたので、ああも苦戦する姿をみると本当に主人公最強なのかしらと疑問ですよ。
最強パラメーターだけでプレイングは普通だったという設定なら納得なのですが、ディアヴロはゲーム内でも最強で魔王と呼ばれるプレイヤーだったというなら、相手の搦め手にも苦戦せず圧勝してほしいなと思います。
じゃないと最強のプレイヤーという設定に納得感が無くなってしまいますわ。
と初っ端から私の不満点ばかり述べてしまいましたが、ヒロインたちの可愛さとお色気要素はバッチリだと思います。
今巻では聖女ヒロインであるルマキーナが仲間として加わり、色々なタイプのヒロインがいて読者的の好みと合致するヒロインが誰かしらいるという状況ですね。
お色気要素もますます過激になっていますし、ヒロインたちと直接的なエッチな行為をする男性キャラクターはディアヴロだけと、読者に対してストレスレスな展開にするよう作者の方が意識しています。
人質になろうとも襲われようともヒロインに自身の手で触れない悪役の男たちの考えに感嘆の念をいだきますよ(笑)
苦戦したためのパワーアップと呪いを解除するアイテムを得るため、次巻『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 5巻』ではダンジョン探索となるようです。
ダンジョン内でどんなエッチなシーンが行われるのかと、新ヒロインがまた追加されるんじゃないかという点を楽しみにして次巻を読もうと思います。
毎巻ヒロインが増えていくと一人一人の描写少なくならないか気になりますね。
ネタバレありの感想
ここから下は『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 4巻』のネタバレありの感想になります。
未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。
今回のディアヴロさん
まったく成長の要素がみえないなって思いました。
良くも悪くもその性格からもたらされる魔王ロールプレイングが面白いところなのかもしれませんが、もうちょっと考えて行動して欲しいとも感じます。
今巻で言えばアリシアを受け入れるところ、魔王を置いて旅に出るところはもうちょっと考えてから行動して欲しかったですね。
魔王クルムが安全な存在であるという保証もなく、万が一の場合の対応策も建てずに置いてくるとかダメでしょ。
魔王クルムを受け入れさせたのはディアヴロ自身なんですから、その行動への責任としてせめて安全対応くらいはしないとさ。
アリシアがまた魔王を覚醒させるための行動をしない保証すらないじゃないですか、いやだー。
せめて首輪の制約能力を確認してから行動しましょうよ。シルヴィ―も良く納得したな。
ディアヴロさんが魔王を名乗れる所以は最強の戦闘能力だと思っています。
その戦闘でも人間種族の神官戦士に大苦戦で、殺される寸前までいくとか最強主人公としてどうなのよ。
魔王クルム線より苦戦しているじゃないですか。
相手の神官戦士が経験を活かしてという展開だとは理解していますが、その経験を圧倒的な能力やそれ以上のプレイング技術で圧倒するから面白い作品だと思うのですよ。
ああもいい様にやられてしまうとディアヴロさんのプレイング技術って魔王と呼ばれるほど上手かったの?って疑問にすら感じてしまいました。
自陣引き籠り&人数補正での上方修正の力で最強プレイヤーだったとしても、多人数相手に圧勝できたプレイング技術もっているとは思えないんだよな。
この神官戦士が最強格って訳ではないでしょうし、今後ディアヴロさん負けちゃうんじゃないのって不安に思いましたよ。
ディアヴロさんが登場時からの最強主人公物ってわけでは無く、成長の余地を残した最強物なのでしたら、能力だけではなく精神面でも成長してほしいなと。
せめてもう少し危機感を持って考えて動いたり、自身の行動に覚悟と責任感をもったり、行動の目標や願望を見せてほしいなって思います。
すげえ不満ばかりになってしまっているな(笑)
ちなみにディアヴロさん今巻で人殺しとなりましたが特に葛藤とかなかったな。
あと、ディアヴロさんは魔族には圧勝なのに人族には苦戦しています。
これって人族の方が強いってことにならないかしら?
魔族あっという間に人族に駆逐されそうだ。
シリーズ感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 1巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 2巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 3巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 4巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 5巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 6巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 7巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 8巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 9巻 感想
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