異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 9巻 感想 ネタバレ あらすじ

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 9巻』のネタバレありの感想になります。

ネタバレありの感想になりますが、ネタバレありの感想になる前に注意書きをおいてあります。

ですので、未読の方やネタバレを見たくない方でも、そこまでは読んでいただいても大丈夫なはずです。

ようやく『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 9巻』まで読み終えることが出来ました。

既刊分は残り『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 10巻』の一冊だけです。

当初はアニメ放映開始前という目標があったのですが、なんとかアニメ第3話の放送開始までに感想をあげ終えたいと思います。

あらすじ

MMORPGクロスレヴェリのトッププレイヤー坂本拓真は、異世界に召喚され、魔王ディアヴロを演ることに!?次なる敵は多くの魔王を吸収した大魔王!?今のままでは勝てない、と判断したディアヴロは剣聖を訪ね、戦士としても人族の限界を突破した。だがその頃、城塞都市ファルトラに魔王軍が侵攻してくる。冒険者エミールや領主ガルフォードらが剣を取るものの、敵の強さは、人々の予測を遙かに凌駕しており…!?「クックックッ…大魔王などと名乗っておきながら、我を知らぬのか?無知の極みだな!」やがて世界を震撼させる魔王(演技)が、絶対的な強さで突き進む異世界冒険譚、第九幕!そして、本巻にて重大発表アリ!

大魔王モディナラーム編の完結編となる『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 9巻』です。

大魔王に対抗するために戦士職の修行を行いパワーアップしたディアヴロ対モディナラームの一戦は第一部完結に相応しい激戦でした。

またヒロインズ達の恋愛面でも大きな動きがありとても読み応えのある内容でした。

『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』シリーズを読んできた読者の方には『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 9巻』は必読ですよ。

この巻での展開を描くためにこれまで積み重ねてきたのだと思いました

ネタバレなしの感想

個人的な評価

これまで『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』シリーズでは微妙な内容の巻や不満を抱く内容の巻がありましたが、この9巻は面白かったです。

いやいやこの9巻まで読んできてよかったと思える盛り上がりでしたし、納得の展開でしたよ。

奴隷魔術ってタイトルに要らなくないと思っていましたが、その私の考えも作者の手のひらの上だったんだろうな(笑)

良かった点

■戦闘シーンが面白かった点
やはり大魔王との決戦という事で戦闘シーンが盛り上がって面白かったです。

大魔王の強さを表すためにリョカやガルフォード、クルムの強さを描き、そんな強い彼らすら及ばぬ強大さを大魔王がもっている表現されていたためラスボスとしてのモディナラームの恐ろしさがキッチリと描かれていました。

そんな強大で恐ろしいモディナラームと対峙する廃人ゲーマーディアヴロの強さと格好良さも文句なしに描かれていて興奮しましたね。

個人的にディアヴロさんは雑魚相手に俺Tueeeするよりも、強大な敵を相手にゲームスキルやチートアイテムを使いこなし降していく方が面白いと思います。

■ヒロインズが可愛かった点
やっとヒロインズとディアヴロさんが心結ばれて関係が進展したところも良かったです。

ラッキースケベやお色気シーンも悪くは無いですが、ヒロインとは互いの気持ちや想いが通じてラブラブイチャイチャする方がいいと思うので、やっとこの時が来てくれたと安心しましたよ。

7巻ではシェラがメインであった分、9巻ではレムが巻き返してやっと互角の立場になれたかなって感じです。

エピローグのシェラとレムの積極性にタジタジになるディアヴロもらしくてよかったですね。

2人が積極的にいかないとコミュニケーション下手でネガティブなディアヴロが自分からヒロインに告白なんてできなかったでしょうしね。

■脇キャラにも見せ場があった点
戦闘シーンというとディアヴロのみが目立ってしまっていましたが、9巻ではディアヴロ以外のキャラクターも戦闘シーンで目立てたのが良かったですね。

とくにガルフォードやエミールは中々の見せ場があって、読んでいて楽しかったです。

エミールの活躍する中編や外伝なんかも読みたくなりましたよ。

悪かった点

■お色気シーンが少ない点
これまでの巻に比べて格段にお色気シーンがなかったですね。

9巻での決戦を考えるとコメディパートやお色気シーンを挟みにくいでしょうし、少ないのは仕方ないかなと思いますが作品のウリの部分でしょうから悪い点にあげさせていただきました。

ただ、私としてはお色気シーンで興奮するわけでもありませんし無くてもいいかなとも思いますので、そんな悪い点でもないかもしれませんね。

今巻の内容

大魔王モディナラームとの決戦という事で、ディアヴロを始めとした人族の強者が勢ぞろいしての大戦闘でした。

戦闘自体もディアヴロだけの力に頼るのではなく、ガルフォードやエミール、サラサやロゼといったキャラクターたちも自身の力を発揮して戦闘シーンに見ごたえがありました。

サラサやロゼという高レベル帯の前衛職を得たことで魔法職としての全力を発揮したディアヴロの強さは別格でしたね。

とはいえ意外とあっさりと大魔王との決戦に決着がついたかと思ったら、なるほどそういう展開できたのかって感じでしたよ。

その展開もどちらかといえば大魔王の脅威を描くというより、ディアヴロとヒロインを結びつけるための舞台装置というかキューピッド役という感じでこの作品らしい気もしましたね。

大魔王との決戦も終わり、今後は対魔族から対王族に向き先を変えるのかな?

まあその前にヒロインたちとのあれこれイチャコラがあるのでしょうから、そちらを楽しみつつ次の展開の開幕を期待しようと思います。

ネタバレありの感想

ここから下は『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 9巻』のネタバレありの感想になります。

未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。

今巻のディアヴロさんについて

ネタバレなしの感想にも書きましたが、今巻のディアヴロさんは凄くカッコ良かったです!

これまでの巻だとディアヴロの考えなしの行動やコミュニケーション能力の低さにイライラを募らせてしまったのですが、戦闘シーンでの強さと頭脳の冴えは流石廃人ゲーマーだと思わせる実力でしたね。

大魔王がどんなに強敵だったとしても、ゲームの方で得た知識と能力、アイテムを用いて相手が想定していないやり方であっさり倒してしまうところが本当にディアヴロらしくてカッコ良かったですわ。

あらゆる魔法を反射するのも凄かったですが、課金アイテムで物理ダメージ90%減は流石に運営血迷ったかといえるくらいチートなアイテムで凄かったですね(笑)

そりゃ大魔王もディアヴロさんのことをまさか本当に魔王なのかと思ってしまう訳ですよ。

戦闘シーンのディアヴロさんがカッコ良かったのですが、それに加えて今回はコミュニケーションでもカッコよさを見せてくれましたね。

大魔王モディナラームに取り付かれてしまったレムを取り戻すため魔王城で指輪を渡したところは、ディアヴロ自身の意思でレムを手放さないと伝える男らしさというか率直な意思を伝えてくれてよかったですよ。

魔王ロールプレイングで高圧的に押し付けていたら流石に引いてしまいましたが、不器用ながらも自分の言葉を出そうとしていたところがポイント高かったです。

折角、レムと結ばれたところで出てくるモディナラームさんは空気読んでほしかったですね。

そりゃ恋人たちが盛り上がっているところを邪魔したわけですから、その後あっさり倒されてしまうのも空気を読めなかったものの末路という感じで残当ですわ。

ヒロインズについて

元々メインヒロインはレムとシェラの2人だという事は明示されていましたが、2人そろってディアヴロの嫁になることが決定しましたね。

7巻でシェラと結婚しましたし、9巻では大魔王の前でレムにプロポーズしたわけですし、これで2人と結婚しなかったらその方がよっぽど酷いので納得の展開です。

エピローグで2人と同衾していましたし、2人からキスをしてきましたので遂にディアヴロさんも童貞を捨ててしまう時が来たのか?!という展開でしたが、絶対に最後まで出来ないと思うなディアヴロさんの童貞力強いから。

でも、シェラもレムも自分から積極的に迫っていく方が可愛いし、似合っていたなって思います。

レムの台詞である「わたし、諦めが悪いですから!覚悟してください!」は本当に可愛かったですよ。

シェラの方が好きなのですが、あのセリフを見てレムに転びそうになりました(笑)

そういえば表紙のレムはクルムの力を取り込んでパワーアップした姿かと思っていましたが、実際はモディナラームに取り付かれて魔王となったレムの姿だったんですね。

小悪魔的な用紙をしていてこっちのレムの方が好みです。

奴隷魔術について

大魔王との最終決戦で決め手となったのは奴隷魔術でしたが、すみません私はすっかり奴隷魔術の存在を忘れていました。

タイトルにある奴隷魔術って意味ないよねとか思っていましたが、レムに取り付いた大魔王モディナラームの動きを止めることに仕えるとは、いやいや本当に驚きましたし意表をつかれましたよ。

作者のむらさきゆきや先生の狙い通りの展開でしょうし、読者の反応もきっと予想通りなんだろうなあ。

悔しいけどこの展開は面白かったので、素直にお見事といったところですね。

今後、大魔王ですら抗う事ができなかった奴隷魔術の重要性や真相が語られていくのかな?

奴隷魔術の存在する意味が描かれることを期待していますね。

シリーズ感想の索引

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 1巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 2巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 3巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 4巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 5巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 6巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 7巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 8巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 9巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 10巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 11巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 12巻 感想
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 13巻 感想

お勧めの作品

今回のお勧めは『超級!機動武闘伝Gガンダム 最終決戦編(4) (角川コミックス・エース)』です。

大魔王を倒す直前のディアヴロとレムの姿が、ドモンとレインの姿に重なって見えましたね。

モディナラームを倒すときに2人の愛の力で倒していたらまんまGガンダムの最終決戦かと思ってしまう所でした。

コミカライズ版Gガンダムはお勧めの作品ですので、ガンダムが嫌いじゃないなら読んでほしいなって思います。

超級!機動武闘伝Gガンダム 最終決戦編(4) (角川コミックス・エース)
KADOKAWA / 角川書店 (2016-09-26)
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