『オーク英雄物語 1巻』のちょっとだけネタバレありの感想になります。
まだ1巻という事もあり世界観や主要キャラクターの紹介メインの内容に思えましたので、ガッツリとしたネタバレありの感想は今回はありません。
あらすじ
十二の種族による大きな戦争で、多大なる戦果を挙げ『英雄』の称号を得たバッシュ。全オークから尊敬されるバッシュは旅に出る。種族の誇りと名誉のため、そして誰にも言えなかった秘密『童貞』を捨てるために……。
ちょっとだけネタバレの感想
かつて全世界を巻き込んだ戦争でオーク種族の英雄となった主人公のバッシュ。
全てのオークから尊敬されるバッシュには、誰にも言えない秘密があった、、、
それは英雄であるバッシュが実は童貞であること。
オークという種族では女を孕ませ多数の子を設けることは、戦で敵の首を取るのに匹敵する栄誉であった。
英雄であるバッシュは童貞であることを隠すため、そして童貞を捨てるために極上の女を妻とするための旅が始まる。
といった物語です。
英雄であるバッシュの旅の目的が童貞を捨てるための嫁探しという本人にとっては必至だけれども、
他者にとっては想像もつかない理由なために巻き起こる勘違いコメディ作品であります。
バッシュは英雄と呼ばれるにふさわしい戦績と実力がありますし性格も態度も立派な人物ですから、他者が誤解をしてしまうのも仕方ないんですよね。
他者からは英雄に相応しい理由があるはずと誤解されたり行動を忖度されますが、その結果が英雄に相応しい内容なんで余計に勘違いされるところは本当に面白かったです。
バッシュ本人の目的や行動にまったくブレが無く嫁探しに終始しているはずなのに、やっていることは英雄の世直しになっているんですもの(笑)
でも、バッシュの強さと性格の良さを知ったら絆されてしまうのも無理はないよな。
あんだけ反感を抱いていたヒロインが最後にはバッシュのことを認めるのも決しておかしくはないと思わせる説得力を感じました。
本当にバッシュさん女心を理解できていないし童貞だけど、女殺しの才能ありますわ。
主人公のバッシュは無骨ながらも強く、誠実な偉丈夫なのも、面白さのポイントですね。
ほんと、英雄らしい強さと態度なんだけど童貞という事と女の子慣れしてないところがギャップとして魅力に感じます。
戦えば誰にも引けを取らない男が唯一恐れることが自分が童貞とばれることとか可愛すぎるでしょ。
バッシュの魅力が伝われば普通に嫁は出来そうだし、すぐに童貞は捨てられるはずなんだけどな。
ただ、童貞を隠したいという思惑から妻とする相手の条件に処女であることを求めているから苦戦していきそうだ。
今巻の終章で今後であるであろう嫁候補たちの姿が描かれていたけど、どの子も一癖も二癖もありましたしね。
嫁候補たちには好意は持ってもらえても結婚には至らず、童貞を捨てるのに大苦戦しそうな雰囲気です
オークの英雄バッシュの嫁探し旅が世直し旅になるところを楽しんでいきたいので、続刊も購入していこうと思います。