俺を好きなのはお前だけかよ 1巻 感想 ネタバレ あらすじ

俺を好きなのはお前だけかよ 1巻』のネタバレありの感想になります。

ネタバレありの感想になりますが、ネタバレありの感想になる前に注意書きをおいてあります。

ですので、未読の方やネタバレを見たくない方でも、そこまでは読んでいただいても大丈夫なはずです。

アニメの第一話を何気なく視聴したら興味がわいたので原作にも手を出しました。

読む前はラブコメによくある鈍感主人公の皮を被ったアンチ作品のように思えたのですが、読むと印象変わりました。

皮肉って笑いにしているように見えて、想いの大切さを真っ当に書いている作品に思えましたよ。

あらすじ

ここで質問。もし、気になる子からデートに誘われたらどうする? しかもお相手は一人じゃない。クール系美人・コスモス先輩と可愛い系幼馴染み・ひまわりという二大美少女!! 意気揚々と待ち合わせ場所に向かうよね。そして告げられた『想い』とは! ……親友との『恋愛相談』かぁハハハ。 ……やめだ! やめやめ! 『鈍感系無害キャラ』という偽りの姿から、つい本来の俺に戻ったね。でもここで俺は腐ったりなんかしない。なぜなら、恋愛相談に真摯に向き合い二人の信頼を勝ち取れば、俺のことを好きになってくれるかもしれないからな! ん? 誰が小物感ハンパないって? そんな俺の哀しい孤軍奮闘っぷりを、傍で見つめる少女がいた。パンジーこと三色院菫子。三つ編みメガネな陰気なヤツ。まぁなんというか、俺はコイツが嫌いです。だって俺にだけ超毒舌で、いつも俺を困らせて楽しんでいるからね。だから、コイツとは関わりたくないってわけ。 なのに……俺を好きなのはお前だけかよ。

ネタバレなしの感想

『鈍感系無害キャラ』の主人公ジョーロが生徒会長でありクール系美人のコスモス、幼なじみであり活発系で可愛らしいひまわりの恋愛を助けるために奮闘し、振り回されるラブコメ作品です。

このように書くと良くあるラブコメ作品にしか見えませんが、読んでみるとこの印象は良い意味で大きく裏切られますね。

ヒロイン二人が好きなのがジョーロではなく、ジョーロの親友のサンちゃんでありますし、

ジョーロに好意を抱いているのが毒舌系ストーカーのパンジーであり、そのパンジーの事をジョーロは好んでいないというのが物語を面白くさせてくれています。

三角関係が物語が進むにつれてどんどん多角となっていき、どの様な物語に発展していくのかが気になり物語に引き込まれていきましたよ。

切っ掛けの場所である地方大会決勝戦の球場にはいったいどんな因果があったのやら、東西南北に中央にそれぞれ主要キャラクターが揃っていたとか面白すぎるよ。

コスモスとひまわりの恋愛に対してのポンコツ振りや、そのフォローと対応に苦慮するジョーロの姿と、そんなジョーロに突っ込みを入れていくパンジーの姿も面白かったです。

それでも途中までは面白いラブコメ作品だなと捉える程度だったのですが、終盤の展開から本作品は大きく化けました。

終盤までなんども予想を裏切る展開ではありましたが、終盤展開とその後明会にされた真相には驚きが大きかったです。

一度目に読んだときはただただ驚き、作品の勢いにのまれてどんどんページを進めてしまいましたよ。

クライマックス直前のひと騒動はフラストレーションが溜まりますが、その後の爽快な逆転劇でカタルシスを得るための前座と考えれば十分です。

フラストレーションがデカい分だけ、そのあとに訪れるカタルシスの爽快感が勝りますからね。

誰よりも苦悩し、誰よりもみんなのために動いた人物が不当なままで終わらなかったことに私も満足感を得ることができました。

このフラストレーション部分とその後のカタルシスを上手く演出できればアニメ版も大きく盛り上がりそうに思います。

本作品は予想外の展開や驚きが多い作品であり、その驚きの部分が面白さに結びついている作品ではあります。

ですが、ただ読者を驚かせるだけの展開や内容にはなっていないと思います。

ジョーロは露悪的ですし、他の登場キャラクターたちも身勝手でアクがかなり強いですが、作品のテーマは結構ストレートな物ではないでしょうか。

人を想う気持ちの尊さと醜さという部分はどのキャラクターも上手く引き出せていたのではと思えました。

そのテーマから考えると、某キャラクターの厚意が改めて報われて、某キャラクターの地位が地に落ちたのは腑に落ちるものがあります。

一応、この巻で起きた事態は収束しています。

ですが、キャラクターたちの関係性の発展は続刊で読んだ方が面白いだろうなと思えます。

今回の事件を経て、ジョーロとコスモスやヒマワリの関係がどう変わっていくのか?

パンジーのバックグラウンドが明かされていくのかなど気になる要素が多いですね。

ネタバレありの感想でパンジーとサンちゃんの事について掘り下げて書こうかなと思いますが、既に続刊で明らかになっていることに触れて大外れだと恥ずかしいな。

既刊11冊で今月には最新刊12巻が出るとのことなので、シリーズを追っていくのが楽しみです。

ネタバレありの感想

ここから下は『俺を好きなのはお前だけかよ 1巻』のネタバレありの感想になります。

未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。

パンジーについて

全ての主要キャラクターを掌の上で転がした作中で神の視点を持っていたと思えるキャラクターです。

パンジーの思惑の通りに事態が動き、ほぼパンジーの狙い通りに事件が終息したといえるのではないでしょうか。

※誤算があったとすれば、コスモスとヒマワリがジョーロの真意をしり見直したということくらいかな?

そんな作中では神の視点をもつパンジーですが、そんな神のごとき彼女が選んだ事件の解決手段について腑に落ちないものがありました。

物語クライマックス、パンジーはサンちゃんが隠していた思惑と悪意をジョーロの前で告発します。

その直前のシーンでジョーロがサンちゃんにやり込められていたので、この展開は読者的にはカタルシスを感じて満足ですし

サンちゃんに蔑にされたコスモスやヒマワリの想いへの言及もあるので確かに満足できる内容です。

ですが、パンジーが言及していた通り今回の事件の中でジョーロは一貫してサンちゃんのことを一番に考えて行動していた訳ですよ。

パンジーにとっての大切な人であるジョーロの大切な想いを打ち砕くような解決手段をパンジーが選んだことに”何故?”という思いが浮かんだのです。

サンちゃんの裏の顔と思惑を見抜いていたパンジーですから、ジョーロを傷つけないという点を優先すれば他の解決策も取り得たはずです。

パンジーはサンちゃんに警告を出すなりして彼の行動に掣肘を加え事件を未然に防ぐということも、ジョーロにサンちゃんの思惑を伝えてジョーロを守るという手もあったはずです。

パンジーが大切なジョーロの気持ちを守らない解決策を選んだ理由は何故かと考えた時に思いついたのが、ジョーロの人間性を試すためだったんじゃないかなというものでした。

コスモスやヒマワリに蔑にされても、それでも彼女たちの好きな人に対する想いを大切にしていたジョーロ。

大切な親友であるサンちゃんを一番に考え、たとえサンちゃんに裏切られていたとしても、それでも親友の身を案じるジョーロ。

『鈍感系無害キャラ』を装ったジョーロの本質、根幹にある他者に対する優しさを確かめるために、パンジーは今回の事件を利用した様に思います。

だからこそ、事件を未然に防ぐのではなくジョーロを極限まで追い詰めるようなことをしたんじゃないでしょうか。

エピローグで明らかになりましたが、事件の発端である地方大会決勝戦の球場でもパンジーはジョーロの人間性を試していました。

ジョーロ好みの外見(美人で巨乳)で彼を誘惑し、ジョーロが大切な親友よりも見ず知らずの好みの女性を優先するかを試していた訳です。

親友を支えよう慰めようと考えているジョーロ、そんな彼の事情が分かっていながら試そうとしていたのがパンジーです。

そう考えれば今回の事件も利用してジョーロを試そうとしていたとしてもおかしくはない気がします。

外見を隠すのも人を試すのも、大本には他者に対する不信感がパンジーの根底にあるように感じますがどうでしょうか?

パンジーがどこでジョーロの存在を知り、彼の二面性に気づき、彼に好意を抱くようになったのかは気になるところです。

その辺も続刊を読むと明らかになっているのかな。

サンちゃんについて

全ての悪を一身に背負うこととなったサンちゃんです。

爽やか系スポーツマンであり主人公の親友ポジションだけど、ジョーロを陥れようと黒い憎しみを持っているところが魅力的です。

サンちゃんがジョーロを陥れようとした策略は、コスモスとヒマワリの想いを利用した本当にゲスいものがありました。

露悪的だけど他者の想いを大切にしていたジョーロと、優しげに見えて自分の感情のみを優先したサンちゃんの対比が良かったです。

真相が明るみに出た時、サンちゃんの下種さが際立つのでカタルシスを余計に感じさせてくれたと思います。

そんな下種なサンちゃんですが、行動原理はジョーロへの拭えぬ劣等感にあります。

ジョーロに負けないためなら自身の恋心すら溝に捨てるところに、サンちゃんなりの矜持を感じましたよ。

まあ、パンジーに襲い掛かろうとしたところは決して褒められたものではありませんけどね(笑)

ジョーロに対する反発心は今巻でも解消しませんでしたし、今後もサンちゃんはジョーロに挑みかかってくるのかな?

自分が好きだった人がジョーロにとって大切な存在ではなかったというのは、ジョーロに対する恨みの一つではあるけれども劣等感の根本ではないように思えます。

ジョーロ側はサンちゃんの二面性にクライマックスまで気付いていなかったけど、サンちゃん側はジョーロの二面性に中学生時代に気付いていた訳です。

サンちゃんがジョーロの二面性に気付くほどにジョーロの事を意識した切っ掛けであり劣等感の根本が別にあるんじゃないかしら。

その根本をジョーロが理解し、受け入れた時に2人が本当の親友になるんじゃないかな。

まあジョーロの側が反発心の根幹を受け入れるとは限りませんし、サンちゃんがジョーロと親友に戻りたいと思うとも限らないのですが。

ただ、幼なじみのヒマワリが気づいていなかったジョーロの二面性に気付いた訳ですし、相性的にはヒマワリよりサンちゃんの方がいい気がしちゃいますね。

シリーズ感想の索引

俺を好きなのはお前だけかよ 1巻 感想
俺を好きなのはお前だけかよ 2巻 感想
俺を好きなのはお前だけかよ 3巻 感想
俺を好きなのはお前だけかよ 4巻 感想
俺を好きなのはお前だけかよ 5巻 感想
俺を好きなのはお前だけかよ 6巻 感想
俺を好きなのはお前だけかよ 7巻 感想
俺を好きなのはお前だけかよ 8巻 感想
俺を好きなのはお前だけかよ 9巻 感想
俺を好きなのはお前だけかよ 10巻 感想
俺を好きなのはお前だけかよ 11巻 感想
俺を好きなのはお前だけかよ 12巻 感想

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