隠れ腐女子の成海と重度のゲーヲタの宏嵩は華倉と小柳の先輩カップルに見守られながらも
相変わらずな日々を送っているが、恋人になっても変わらない距離感に二人はヲタクならではの恋のジレンマを感じたり…?さらに新キャラ、尚哉(非ヲタ)の登場でますます盛り上がりをみせるヲタ恋の第2巻。今回もキュンキュンとニヤニヤ詰め込みすぎでお送りいたします。
『ヲタクに恋は難しい 2巻』のネタバレありの感想になります。
ネタバレありの感想になりますが、ネタバレありの感想になる前に注意書きをおいてあります。
ですので、未読の方やネタバレを見たくない方でも、そこまでは読んでいただいても大丈夫なはずです。
アニメ放送開始までに既刊分の感想終わらせたかったのですが無理でした。
漫画ですし、ページ数も厚くないのですぐ読めると思ってたんですが気持ちが乗らないと漫画読むのも時間かかっちゃいますね。
仕事に時間がとられてしまうのと年を重ねて集中力が落ち気味な気がしますな。
もっとも、一番の原因はスマホを無駄にいじっての時間浪費なんですけどね。あれは恐ろしい発明品ですわ。
ドトールで本読もうと思っていたのに気づいたらスマホいじってWeb閲覧やFGOやってますもん
ネタバレなしの感想
宏嵩の弟である尚哉が登場人物に加わりましたが、基本的には『ヲタクに恋は難しい 1巻』と路線は変わらず2組のカップルのイチャイチャを暖かい目で見守る作品ですね。
恋愛作品ではありますが恋愛ゆえの切なさや苦しさではなく、好きな人と一緒にいることの安心感や安定感がメインなので読者の方も恋の先行きに不安になることなく安心して読める作品だと思います。
オタクネタも変わらずありますがネットスラングが減り読みやすくなっている印象があります。吹き出しなどで草生しすぎ(wwwの多用)なのとンゴンゴ語尾につけるのが減ったのが私には好印象です。
新キャラクターの尚哉の視点があることで2組のカップルの感性が一般とは違うという表現をしようとしているんだと思いますが、そもそも尚哉自信がオタクよりではないだけで一般人とはいいがたいキャラクター付けされているので若干ずれている気がしますね。
それでも2組のカップル以外の視点が出たことで内輪内での楽しみに乗り切れない部分が軽減したようにも思えます。
といった感じで『ヲタクに恋は難しい 1巻』から路線事態は変わっていませんので、1巻を楽しめた方は同じようにこの2巻も楽しめると思います。
当然、楽しめなかった人はこの巻も合わないんだろうなとは思いますね。私も後者よりだけどそれでも1巻よりは読むことが苦になりませんでした。
苦じゃなくなってきた理由としては、登場人物たちのTPOをわきまえない言動が減った点と作品の路線を理解できていたからだと思います。
ですが、引っかかる部分が減り読むことが苦ではなくなった分、逆にこの作品について語りたいなと思える部分も少なくなってしまった気もします。
宏嵩の可愛らしさとか、番外編の1P漫画の部分は結構好きなんですけど物語の部分で語りたいことがあまりでてこないんですよね。
楽しい部分もあるが苦手・嫌いな作品から、こういう路線の作品だしねと受け入れてポジティブにもネガティブにも関心が減った的な感じです。
しいて言うなら、クリスマスでのリア充は爆発しろネタは成海が言っても説得力が無いというか反感買うだけじゃないかなと。
恋人もいるしオタ趣味の仲間もいるわけでリア充枠に居る成海がいうことじゃないし、ポーズも表情も痛々しく薄ら寒いものを感じました。
『ヲタクに恋は難しい 3巻』同じような感じなのかしら。
この作品を心から楽しめていない自分の感想に需要があるか微妙ですが、購入した分は読んで感想を上げようと思います。
ネタバレありの感想
ここから下は『ヲタクに恋は難しい 2巻』のネタバレありの感想になります。
未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。
宏嵩の可愛らしさ・純真さ
弟の尚哉の可愛らしさや純真さがクローズアップされそうですが、私は尚哉より宏嵩の方に可愛らしさと純真さを感じますね。
『ヲタクに恋は難しい 2巻』のエピソードとして描かれた雷が怖い話とピアスをしていた理由が宏嵩をより可愛らしさと純真さを見せてくれましたよ。
1巻を読んでいたときに廃人ゲーマーでありコミュニケーション能力が低めの宏嵩が、タバコやお酒、ピアスをしていたことにちょっと疑問を感じていました。
今巻のエピソードでピアスを空けた理由が描かれていましたが、やっぱり成海への失恋のショックでピアスを開けていたんですね。
成海と彼氏の姿を見て、その彼氏がピアスをしていることを見てピアスを開ける決意をした宏嵩の想いに若さと純真さを感じましたよ。
成海への恋心を吹っ切るためにも、成海の彼氏に負けないためにも、成海の好みに近づけるためにも思える行動ですが、成海に対して直接のアプローチを掛けるわけではないところに宏嵩らしさがあったと思います。
相手を変えようとするのではなく、自分を変えるというところがコミュニケーションが苦手で内に篭っている性格が現れていますね。
こんな可愛らしい恋心を抱えたまま成海と交流を続けていたのですから、千載一遇のチャンスに勇気を出して行動した宏嵩が報われることを願いますわ。
成海と仲良くなったきっかけや、雷の日に成海に救われたエピソードを見るに宏嵩の初恋は間違いなく成海ですよね。
初恋が叶ってよかったなという思いと宏嵩の恋心が重すぎるという思いの両方感じちゃいますね。
デートのときの宏嵩は、きっと表情は変わらず感情が見えにくいでしょうが、すごく楽しいだろうし成海のことを考えて動くんだろうなあ。
新キャラクターの尚哉について
尚哉については天然系の可愛らしさや純真さを描こうとしたために、オタクではないですが一般人枠からも逸脱しています。
人を疑うことを知らない、負の感情をみせない感じさせない、オタク趣味について好意的に捉え偏見がない、喜怒哀楽の感情のうち怒哀を見せないという感じで、天然というより聖人枠のキャラクターで、少なくとも一般人枠のキャラクターじゃないですよね。
私は尚哉というキャラクターが追加された理由をオタクしかいない物語の中に一般人視点のキャラクターを新たに置きオタクの特異性や世間とのズレを描こうとしたのだと捉えています。
だとすると尚哉のキャラクターは一般人枠に収まらないため、オタクの特異性やズレガ描けて居ないよなと感じてしまいました。
むしろ尚哉の方が世間からずれている得意なキャラクターだなとすら感じました。
せっかく宏嵩の弟というポジションに居るのですから、他の三人、特に成海が知らない頃の宏嵩の話をもっと伝えたり、ゲーム以外のオタク趣味について素直に疑問を発するキャラクターにした方が良かったんじゃないかなと。
まあ『ヲタクに恋は難しい 2巻』を読んだ段階での感想なので、後続の巻でそういったキャラクターになっていましたら空回り過ぎる感想なんでしょうが。
今後、オタクではないし一般人でもない尚哉というキャラクターを如何活かしていくのかも気になります。
シリーズ感想
ヲタクに恋は難しい 1巻 感想
ヲタクに恋は難しい 2巻 感想
ヲタクに恋は難しい 3巻 感想
お勧めの作品
今回のお勧めの作品も『げんしけん 1巻』です。
オタクに恋は難しいを読んでいると、ついつい比べてしまうんですよね。
個人的にはげんしけんの方が好みです。
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