オーバーロード 14巻 滅国の魔女 感想 ネタバレ あらすじ

オーバーロード 14巻 滅国の魔女』のネタバレありの感想になります。

ネタバレありの感想になりますが、ネタバレありの感想になる前に注意書きをおいてあります。

ですので、未読の方やネタバレを見たくない方でも、そこまでは読んでいただいても大丈夫なはずです。

待ちに待ったオーバーロードの新刊『オーバーロード 14巻 滅国の魔女』が発売されましたね。

『オーバーロード 亡国の吸血姫』から約10ヶ月、『オーバーロード 13巻』の発売日から約2年ですよ。

亡国の吸血姫を読んでいた自分でも結構待ったなって思うのですから、『オーバーロード 13巻』から待っていた読者からすると随分と待ち望んでいた新刊だと思います。

かくいう私も新刊が楽しみ過ぎて、書店の開店と同時に購入させていただきましたよ。

その日は結構仕事が忙しかったのですが、手元にあるオーバーロードが読みたさのあまりに仕事を残して帰宅してしまいました(笑)

でも、本当に面白かったですし夢中で読むことができましたので大満足です。

物語に集中しすぎて電車を乗り過ごしてしまうとか久々の経験でした。

ただ、電子書籍版は発売日が書籍からひと月遅れだったのが残念です、、、

書籍版も電子版も買いましたが、書籍版の重みと厚さh電車の中で読むには向いていないですね(笑)

あらすじ

魔導国の馬車が王国の貴族に襲われた。
偶然か?謀略か?

いかなる理由であれ、王国が魔導国と正面を切って戦うことを選んだと
判断したナザリックは王国に宣戦布告。
カッツェ平野での大虐殺で未だ混迷を極める王国のさらなる窮地に
王子ザナックが、蒼の薔薇が、ブレインが、
背水の陣を承知で立ち上がる。

容赦なく遂行される殲滅作戦。
勝ち目のない戦いを強いられた王国に崩壊の足音が迫る。



ネタバレなしの感想

オーバーロード開始時から主な舞台となっていた王国の滅亡が描かれています。

発売日前に公開されていた粗筋を読んだ際は、魔導国による謀略が端を発して王国が滅亡していくのかと予想していました。

ですが、私の単純な予想を斜め上に裏切る内容で驚かされた覚えがあります。

愚者の暴発は予見できないとは作中でも何度も明示されていましたが、一人の愚者の考えなしの行動が王国を滅亡へ導きました。

王国の滅亡自体は既定路線ではありましたが、愚者の暴走で思いもよらぬ方向へすすんだことで無力な民衆に多大な被害をもたらしましたよ。

発端こそ突発的な事態ではありましたが、魔導国が王国を滅ぼすと決めた以上、王国の滅亡は確定です。

そうなると本作の見どころの一つは、滅びゆく王国側の人々の散り際にみせる輝きや生き様ではないかなと考えます。

王国に殉じて散っていった者、敵わないと分かっていながら抗った者、自分の幸福の為に暗躍した者など

それぞれの人物たちが己の心に従い行動していく様を読むことができ実に本作品を楽しむことができました。

私がその部分を楽しむことができたのは、それぞれのキャラクターたちの心情や行動に無理や矛盾を感じず、違和感を覚えずに楽しむことができたからだと思います。

今巻の行動で今まで以上に好きになったキャラクターが増えましたので、今回で退場してしまうのが惜しいなとすら思ってしまいました。

逆に冷静に考えれば私利私欲で十分以上に惨い行いをしたキャラクターへの報いが無いことに不満を抱く読者もいるかもですね。

今巻での土下座とか虐げられている姿をみていたから最後助かって良かったと私も思ってしまいましたが、

王国側が腐敗したり酷い目にあう人間を大量に生み出した原因も生き残ってますから。

王国側にアインズ様たちに対抗できる強者がいないため、あっさり滅びるのかと思わされましたが、おもいもよらぬ強者が乱入したことで想像以上に戦闘シーンも楽しむことができましたよ!

まあ、表紙でその強者が描かれていますし、介入せずに王国滅亡を見過ごすとも思えないので読者の想定通りではあるでしょうが(笑)

『亡国の吸血姫』での対キュアーイリム、『オーバーロード 3巻』のシャルティア戦とまでは言いませんが、久方ぶりにコメディではないアインズ様の戦いが楽しめたかと思いますよ。

アインズ様や階層守護者たちが圧倒的な強さを見せるのも大いに盛り上がるのですが、たまには同格の強者との緊迫感のある戦いも楽しみたいですからね。

でも、今回の強者も十分強かったですし思慮深いところも見せてはくれましたが、それでもアインズ様の真の実力や慎重さを前にすると足りないなと思ってしまいますね(笑)

アインズ様はコメディパートでも輝いていますが、それ以上に同格の強さを持つと認めた相手にみせる慎重な戦闘スタイルはそれ以上に輝いて見えますよ。

※ドワーフのルーン工匠を仲間にした時の様な思わぬカリスマを発揮するところも大好きではあります。

王国を滅亡させたアインズ様が次に向かうのはエルフの国です。

エルフの国と言えば法国と敵対していますし、法国が誇る強者たち漆黒聖典の出番もありそうで楽しみです。

不穏な発言の多いエルフ王がアウラやマーレと関わったら、アインズ様が何もしないわけないだろうし、どんな話になるかとても楽しみです。

そんな『オーバーロード 15巻』の発売日は2021年初春らしいのですが、きっと長い春になりそうな予感がしますよ。

鍛えられた読者の一員として発売日まで気長に待とうと思います。

オーバーロードの完結を見るまでは死なないと考えていますので、それまで病気には負けず元気に生きていかねば。

でも、あと3冊で完結なのは哀しいなあ。

当初の予定より巻数を減らしたという話は本当なのだろうか、、、

もし巻数が減っていなかったら竜王国の話とか描かれていたのかなあ。

ネタバレありの感想

ここから下は『オーバーロード 14巻 滅国の魔女』のネタバレありの感想になります。

未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。

王国と共に滅んだもの、生き延びたもの

オーバーロード開始時からの舞台である王国だけに今巻ではネームドのキャラクターが多くでています。

今巻の内容を語ろうと思えば多くのキャラクターたちの結末に触れないわけにはいかないかなと思います。

王族としてその責務に殉じ輝きをみせて散っていったザナックとランポッサ三世

本人たちのシリアスさとギャップを感じる行動で真剣な笑いをみせてくれた八本指の面々

『亡国の吸血姫』での後書きもあり、その結末を心配されたイビルアイと蒼の薔薇たち

そして王国に訪れた惨劇の幕をあけてしまったフィリップ

それらについてこの項目で触れていきます。

ブレイン・アングラウス、ラナーとクライムについては色々と語りたいので別項目にさせていただきます。

ランポッサ三世とザナックは王族としての責任感、為政者としての矜持をもち、その人生の最後の時に輝きをみせてくれました。

決戦直前にアインズ様と会見をしたザナックの姿をみてしまうと、魔導国が王国と敵対しなかったifストーリーをみたくなってしまいます。

アインズ様は滅ぼすと決めた相手だから素直に心境を話したのだとは分かっていますが、それでも互いに胸襟を開き会話する姿は稀有なものだと思います。

アインズ様の中にザナックが発した輝きが残っていたからこそ、ザナックを暗殺した者たちを簡単に殺さず最大限の苦しみを与えるよう指示したのでしょう。

ザナック自体はここで散ってしまうのが惜しいと思わせる魅力的なキャラクターになりましたが、立派な生き様をみせたからこそ輝いていますので生き残るのはなんか違うのかもしれません。

ザナックと同様に王としての責務を全うしようとしたランポッサ三世ではありましたが、その最後は哀しいものがありました。

愛娘であるラナーに切り殺されたのでしょうが、その場面が描かれることはありませんでした。

ですが、その殺害シーンが描かれなかったのは良かったのだと思います。

王国で行われた謀略の真相、ラナーの真意を知って絶望のうちに死んでいったのか、それとも気づく間もなくあっさりと殺されたのか

どちらの結末だったとしても悲惨な末路としかなりません。

国を良くしようと、国民を幸せにしようと考えていたランポッサ三世とザナックは散りました。

ですが、王国が腐った原因の一つである八本指の面々は沈んでいった王国から脱出し無事に生き残ることができました。

ただ生き残っただけではなく魔導国に与することができましたので、正直に言って勝ち組ですよ。

ブラック企業絶対に許さないマンのアインズ様ですから、一度でも自社社員と認めてその庇護下に入ることができたら、不当な理由で消されることはありません。

恐怖公による悍ましい洗礼を受けたり、アルべドによる圧迫を受けたり、ヒルマのダイナミック土下座が面白かったりで、

私も結構八本指のこと好きになっていますが彼らのやった行為で悲惨な目にあった人々のことを考えると素直に喜べないような複雑な気持ちです。

ザナックの最後とヒルマたち八本指の生存をみると、オーバーロードは本当に勧善懲悪でもダークヒーローものでもないな感じますね。

八本指の面々については、顔なしさんみたいにアインズ様私設ファンクラブのメンバーになったと考えていこうと思います。

イビルアイちゃんが不幸にならなくて本当に安心しましたよ。

『亡国の吸血姫』で幸せになったから良いよねと本編で酷い目にあうあうするんじゃと心配しました。

丸山くがね先生による「オーバーロード14巻作者雑感」でも、蒼の薔薇を殺したかったと言っていましたし、本当に危機一髪でしたね。

王国から離れ生存が確定しましたが、オーバーロード本編の舞台である大陸辺境から離れてしまったので出番はここでおわりかな。

蒼の薔薇の去り際、ラナーさんが彼女たちの行き先を聞いていたところが、ちょっと怖いですけどね。

アインズ様がわざわざ追っ手を放つとも思えないし、きっと大陸中央で冒険者として過ごすことができると信じています。

王国に起きた悲劇の火付け役フィリップさんです。

フィリップに関わった作中人物の全員から愚かと断じられていた、本当の愚者です。

あらすじにある「魔導国の馬車が襲われた」と文言を見て、私もフィリップの暴走とか想像も出来なかったですよ。

本当に愚者の行動は予測もつかないというやつの体現者でしたね。

ただ、フィリップがつけた火にアインズ様が大量の燃料を投下しなかったら、王国民800万の命ではなくフィリップの命だけで済んだんですよね。

ある意味、フィリップもアインズ様の思わせぶりな発言の犠牲者ともいえますが、彼に関わったことで不幸になった人が大量に発生しましたし、フィリップの末路は溜飲が下がるいい結果といえるのではないでしょうか。

ブレイン・アングラウス

見事な生き様をみせ、見事な散り方をみせてくれました。

ブレインは王国側の主人公の一人であったと思います。

考えてみると『オーバーロード 3巻』で登場し、シャルティアに負けたことで心砕けたブレインが、ここまで素晴らしいキャラクターになるとは思いもしませんでしたよ。

圧倒的な力を前に挫折しましたがライバル視していたガゼフとの再会し立ち直るきっかけを得て、セバスとクライムと出会ったことで新たな強さを手に入れる。

そしてライバルであるガゼフの死を目の当たりにしたことで、そのライバルを超える強さをもち、圧倒的な強者に立ち向かっていくとか正統派の主人公ムーブですよね。

そんな主人公然としたブレインの人生最後の相手が武人気質をもつコキュートスであったことは本当に良かったです。

武人気質を理解しており、単純な強さだけではなく意思の強さも理解しているコキュートスであったからこそブレインの決意や覚悟を汲み、己が持つ最強の武器で取り出し戦ったのでしょう。

コキュートスという遥かな高みには届きませんでしたが、ブレインが見せようとした最後の技はコキュートスも瞠目させるほどの技になったのではないでしょうか。

コキュートスがブレインの剣を拾ったこと、ブレインの亡骸を避ける形で道を進んだことからもブレインの心と技を汲んでくれたからじゃないかと思います。

ブレインの最後の対戦相手がコキュートス以外でありましたら、ブレインの決意や覚悟を汲むこともなく瞬殺していたでしょうね。

アウラと対峙したヴェスチャーとその高弟たちの最後を考えると恐ろしいですよ。。。

名乗る間もなく射貫かれて死ぬは、魔獣に生きたまま食われるは、アウラにとって武人の意地とはいったいなにそれでしょうね。

せめてあの場にいたのがセバスだったのなら真正面から戦ってくれたんだろうなあ、、、

ラナーとクライム

挿絵はブラクラとまではいいませんが、中々に狂気を感じさせてくれる素晴らしいお姿でした。

王国滅亡のきっかけであるラナー様です。

自身の計画の通り無事に役職もちで魔導国入り&クライムも悪魔になって永遠に一緒という完全な勝ち組ですよ。

ラナー様の行動にはブレがありませんし、己の幸せの為に他のすべてを取引材料とする迷いもまったくありません。

むしろ王国一つ売り渡す程度の代価と考えている時点で、ランポッサ三世とザナックは草葉の陰で泣いてもいいですよ。

魔導国とラナー様が邂逅した時点で王国の滅亡は既定路線となったのでしょう。

ですので、ラナー様の目的と王国へ行った謀略については疑問の余地はありません。

ただ小悪魔になるための贄として捧げたのが誰なのかと、彼女が同じドレスを何度も着ていたこととが気になります。

小悪魔になるための贄は、ラナー様が経営していた孤児院に集めた孤児か、実の父親であるランポッサ三世の二つが候補に挙がります。

私は孤児院にあつめた孤児の方が贄になったのじゃないかなと考えています。

その理由としては、贄にしないのなら何故に孤児を集めたのかが分からないことと、

王国滅亡寸前にわざわざ孤児院に料理を作りに行く理由がわからないからです。

孤児を助ける心優しい王女という評価を得てクライムやブレイン、蒼の薔薇の面々を始めとした周りからの信用を得ることと、いざ小悪魔となるときの贄に捧げるための目的があっての孤児院だと思うのですよね。

何の目的なしに、一つの目的の為だけに計算高いラナー様が動くとは考えにくいのです。

ランポッサ三世殺害は魔導国がラナーを縛るための首輪であり、ラナー自ら用意した自分の弱みなんじゃないかなとも思います。

ドレスの方は何度も描写されているだけに、きっと意味があるはずなのでしょうが自分ではっきりこれだと言える仮説がないのですよね。

小悪魔になったときに翼が隠せるドレスだったのか、人間種を顔で区別できない他種族のために同じ服で特徴づけたとかですかね。

なにかお考えがある方がいたら教えていただけると嬉しいです。

それにしてもアルべドやデミウルゴスにも匹敵する智者であるラナー様も、アインズ様の真の姿を見誤ってしまうのですね。

アインズ様の圧倒的な力と、モモンという存在を生み出した行為とかの結果だけ見ると誤解しますよね。

完全に自分の思惑通り(除くアインズ様の行動)に目標を達成したラナー様と違い、完全に翻弄された道化師なクライムくんです。

何より大切なラナー様を護るため決意をもってアインズ様に挑み、その決意をアインズ様にも認められたのにすべて茶番なんだものなあ。

ラナー様の目的(クライムと永遠に平穏に暮らす)を考えると、クライムくんは決して真相を知ることなく、ラナー様と退廃的な生活を永遠に行うのでしょうね。

ラナー様が今後も魔導国に有為な人材であることを示し続ける限り、クライムくんが真相を教えられることはないでしょうが、もしも真相を知った時のクライムくんを想像する怖いです。

それでもラナー様を受け入れるのか、信奉が逆転して発狂するのか、そんな展開を見たいような怖いような。

対リク・アガネイア

『亡国の吸血姫』でのキュアーイリムにつづく、真なる竜王戦ですよ。

ツァインドルクス=ヴァイシオン自身の登場ではなく、ツアーが操る白金鎧での登場ですが中々の強さをみせてくれました。

下記の丸山くがね先生によるツイートにある通り、白金鎧とはいえ作中屈指の強さを誇ります。

そんな久々に魔導国陣営に匹敵する強者の登場に迫真の戦闘シーンが楽しめるかと思いましたが、アインズ様たちの強さを引き立てる結果になりました。

ツアー自身は中々の強さをみせてはくれたのですが、実際にツアーと対峙したのはアインズ様に化けたパンドラズ・アクターでした。

アインズ様の正体がパンドラズ・アクターであることは、アルべドの言葉遣いの違和感で読者はすぐに気づいたかと思います。

ナザリック陣営にとってツアーとの戦闘はあくまでも情報収集であり、わざと本気を出さず相手の戦力や狙いを探っていたわけです。

一方のツアーも可能なら倒そうとはしていましたが、倒せないまでも魔導王の強さを探る目的もありました。

互いに智謀を尽くし互角の戦いをしているように思えますが、実際はツアー側が魔導国の戦力を見誤っているのですよね。

次戦えば勝てると考えるツアー、必勝の対策をとるため次の戦いも情報収集をしようとするアインズ様

キュアーイリム戦でアインズ様がみせた慎重さと強さを見ているだけに、ツアーがアインズ様に勝てるとは全く思いませんわ。

しかもあの時はアインズ様単独でしたが、いまはナザリックもあれば階層守護者たちも一緒だし、余計に負ける気しません。

でも、アインズ様とツアーが雌雄を決することは本編では描かれない気がします。

ツアーのキャラクターシートに「ツアーとの決戦が行われるとしたら東方の地だろう」と記載されているのですよね。

オーバーロード本編の舞台である辺境地方で戦いが行われないのなら、本格的な一戦はツアー側も避けてしまいそうです。

アインズ様

賢者は歴史から学び、愚者は経験から学ぶ。

そして至高の御方は歴史を作るという訳で、王国滅亡という歴史を教訓として作った偉大なアインズ様です。

アインズ様の思わせぶりな態度や言葉によって物語が思いもよらない方向に進むの、本当にオーバーロードの面白いところですよね。

国に対しての飴と鞭作戦とか、アインズ様が素直に考えを伝えていれば決して起きなかったのになあ。

でも、王国に対しての鞭となる行為で虐殺されることを恐れたのではなく、智者が考えた完璧な作戦に傷をつけたくないと考えたところ、本当に人間種にというかナザリック陣営以外に対する非情さが改めて分かりますね。

かつての黄金時代を共に過ごしたギルドメンバーたちへの妄執は薄れたようですが、そのギルドメンバーの残した子供たちといえるNPCへの妄執に切り替わったともいえますしね。

アインズ様の求める幸せ(NPCたちの安全)が最優先される限り、敵対者や利益のために犠牲とすべき存在に対する情はないでしょう。

次巻の舞台となるであろうエルフの国では、エルフ王がアウラやマーレにちょっかいかけてアインズ様の逆鱗に触れるんじゃなかろうか。

小ネタ

カオナシ

聖王国の聖騎士で読者の人気を一身に集めたネイア・バラハ嬢です。

聖王国北部で多くの信者を集めて重要な身分になっているようで安心しました。

アインズ様の期待に応えようとアインズ様非公認ファンクラブの拡大を務めているのに、アインズ様は聖王国には魅力が無いと思われて訪問対象から外される不憫な子や、、、

王国の滅亡も、王国民800万人虐殺もネイアちゃんならアインズ様のやることだし疑問視も不安視もしなそうです。

聖王国の聖騎士

あっさり死亡が報告されたかわいそうなレメディオス団長

ネイアさんに対するパワハラや、アインズ様に対する非礼はあれど、ここまでぼろ雑巾の様な最期を遂げるほどではないはずなんですが。

でも、私もヘイトを抱いていたんでまあ死んだのかと驚いたくらいで悲しみはなかったですね。

カオナシさんや団長の最後があっさり描かれたから、聖王国が深く描かれることは今後なさそうな気がします。

イジャニーヤ

イジャニーヤの頭領であるティラがいつの間にやら魔導国に取り込まれていました。

幕間でもあの暗殺組織を魔導国が手にしたとありましたし、いつどのように取り込んだのか気になりますね。

でも、いつの間にやら取り込まれていた陸上の幽霊船のように本編では経緯は描かれないんだろうなって気がします。

竜王国と魔導国のつながりもいつのまにやら生まれていましたし、本当に気になる内容がさらっと描かれますよね。

幕間

幕間で描かれていたのはこれまで登場していなかった都市国家連合であります。

そして都市国家連合で5年に一度行われる競技大会という情報もでてきました。

意味もなく国家イベントの情報を出すとは思えませんので、いずれは本編に関わるんじゃないかなと考えています。

アインズ様もこの世界では祭り(イベント)が少ない、多種族が融和できるイベントを考えるかと述懐していましたから、将来的にかかわるんじゃないかなと。

でも、竜王国も幕間で国家存亡の危機が描かれましたがその後描かれていないし、たんなる私の妄想にすぎないかもしれないですね。

シリーズ感想の索引

オーバーロード 4巻 感想
オーバーロード 5巻 感想
オーバーロード 6巻 感想
オーバーロード 7巻 感想
オーバーロード 8巻 感想
オーバーロード 9巻 感想
オーバーロード 10巻 感想
オーバーロード 11巻 感想
オーバーロード 12巻 感想
オーバーロード 13巻 感想
オーバーロード 14巻 感想
オーバーロード 王の使者 感想
オーバーロード プロローグ 感想
オーバーロード プレイアデスな日 感想
オーバーロード 亡国の吸血姫 感想

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コメント

  1. 匿名 より:

    ナザックの「人間っぽかった」「もっと早く」と、
    ツアーの「いや、だからと言ってやりすぎでしょ」
    「力あるものはその使い方を」
    に、集約される大虐殺を応援できなかったし共感もできなかったな。
    これまでは現代日本の価値観を異世界に持ち込んだ
    公平な裁き、行動、一貫性が
    ヒルマに代表される強くて怖いのにマトモじゃん推すわ!
    に繋がる流れに読み手が生きる世界を多かれ少なかれ誇れた。
    昔やってたゲーム仲間がもういない事への寂しさや
    その世界で作り上げた圧倒的ステータスがあって出来る行動、
    それらと一体になって最高の読後感を与えてくれてたんだけど・・・
    いや、これあかんやろって思いません?笑
    例えば冒険者組合のアインザックは納得すんのかな?
    昔の仲間たちはこの行為をどう思うんだろう?
    プロットが悪いわ。
    面白い所もあったけど、今巻なんか残念だったな。