オーバーロード 亡国の吸血姫 感想 ネタバレ あらすじ

『オーバーロード 亡国の吸血姫』のネタバレありの感想になります。

ネタバレありの感想になりますが、ネタバレありの感想になる前に注意書きをおいてあります。

ですので、未読の方やネタバレを見たくない方でも、そこまでは読んでいただいても大丈夫なはずです。

今回の感想はオーバーロード 3期のBlu-ray/DVD購入特典である『オーバーロード 亡国の吸血姫』です。

ゴールデンウィーク中に入手できなかったオーバーロードファンの嘆きと、ヤフオクなどに出品された際の価格の高騰(10万円超)で話題になっていましたね。

『オーバーロード 13巻』が24万部の売り上げなのに、アニメ オーバーロード第3期Blu-ray/DVDの売り上げが1万を割っていることを考えると、ファンでも大半の人が読めていない稀覯本といえます。

今回の特典小説はオーバーロード本編とはつながらないifストーリなので、この特典を読めなくても『オーバーロード 14巻』以降を読むのに影響はありません。

ですが、作品自体の面白さや色々な設定が提示されていることを考えると、オーバーロードファンが本作品を読めないのは辛く思えますね。

でも、作者の丸山くがね先生のスタンスからすると特典小説を後日販売するということはほぼ無いでしょう。

アニメ オーバーロード 第1期 特典に関してのツイートでスタンスを明示されています。

私は幸いにも『オーバーロード 亡国の吸血姫』を読むことが出来ましたが、その機会を逃していたらと思うとゾッとします。

また新たな特典小説が出る機会があったとしたら、その機会を逃さない様にアンテナを張っていないといけませんね。

あらすじ

その日、一大ブームを起こしたオンラインゲーム、[ユグドラシル]は静かにサービス終了を迎える―――――――――はずだった。

―――しかし、終了時間を過ぎてもログアウトしないゲーム。
なにやら、サラリーマンプレイヤー悟は異世界に飛ばされてしまったらしい……
ゾンビが徘徊する街で出会った孤独な少女・キーノと
度をすることになった悟はやがて竜王と対峙する。

骸骨の見た目を持つ、最強の大魔法使い―――“モモンガ”のありえたかもしれないもう一つの伝説。

ネタバレなしの感想

亡国の吸血姫の位置づけ

『オーバーロード 亡国の吸血姫』はオーバーロード本編とはつながってはいない物語であり、オーバーロード 異聞、ifルートといった外伝的な内容です。

ページ数が400ページオーバーであり、装丁も既刊と同様の作りとなっているため、オーバーロード 14巻と称されていますが、あくまでネタですのでナンバリングされている本編とは異なります。

王の使者』『オーバーロード プロローグ』『プレイアデスな日』と同様に、より深くオーバーロードを楽しむためのファンアイテムです。

ですので、この特典小説『オーバーロード 亡国の吸血姫』を読むことがオーバーロード本編を読み進めるのに必須ではありません。

ただし、この特典小説の面白さはオーバーロードファンなら大満足のものであり、多くのオーバーロードファンがこの特典小説を読むことができないのは、大きな損失にも感じますよ。

友人や知人に『オーバーロード 亡国の吸血姫』の所有者が居たら、土下座してでも頼み込んで読ませてもらった方がいいと思えるほど面白かったですよ。

でも、オークションサイトでも10万円オーバーだし、再刊行されない可能性が高いことを考えると、貸す方も覚悟がいるし難しい気はしますね……

2019年5月15日時点のヤフオク落札価格を見たら15万円突破して19万円とかもあるじゃないですか……

正規価格の3倍から4倍とか恐ろしい金額だ。

亡国の吸血姫の内容

内容については、オーバーロード 第1期 DVD1巻発売記念に作者の丸山くがね先生がTwitterで公開した『Sugar and spice and all that’s niceルート。もしくはモモンガさんラノベ主人公っぽいルート』が元ネタとなっています。

ただし、あくまで元ネタでありこのTwitterで公開された部分は特典小説のプロローグ部分に収まっています

『Sugar and spice and all that’s niceルート。もしくはモモンガさんラノベ主人公っぽいルート』についてはtogetterにまとめページが作成されておりました。

まとめられたページがこちらになります。

丸山くがね先生のツイートを直接参照したい場合は、2015年9月26日のツイートを参照してください。

発端となるツイートは2015年9月だったのですね。

亡国の吸血姫の続きが実現したんだし、下記の丸山くがね先生のツイートも真実になる可能性はあるかもしれませんね。

サービス終了のタイミングで花火を打ち上げようとナザリック地下大墳墓外にでたモモンガこと鈴木悟さんは、本編とは異なりナザリック地下大墳墓を伴わず単独で転移します。

転移先で出会ったアンデットの少女キーノ・ファスリス・インベルンを同行者に加え、ゾンビとなってしまったキーノの父母を元に戻す方法を探し旅をします。

各地を旅をする中で、キーノの国と同様のゾンビ化する事象が周辺国で発生していることが分かり、その事象の原因と思われる強大な敵・真なる竜王と戦うことになるというのがザックリとした物語の流れです。

鈴木悟とキーノが出会い共に旅立つまでの前半部分、旅立ちから5年が経過して真なる竜王と戦う後半部分、更に200年経過したエピローグという構成となっています。

互いに誤解を重ねたり探り探りであったサトルとキーノの姿を前半部分で見ているだけに、後半やエピローグで親密な関係になった二人の姿をみて胸が暖かくなりました。

エピローグで描かれていたサトルとキーノの姿は、かけがえのない仲間であり、一緒にいることが自然な家族そのものでしたね。

この特典小説はオーバーロード本編とは異なった展開と結末が描かれていますが、サトルとキーノにとっては間違いなくハッピーエンドなストーリーといえます。

サトルさんも本編とは違いかつての仲間たちや仲間たちとの思い出に執着することもなくなりました。

キーノちゃんの方も永遠の時を共に生きるパートナーであるサトルが傍らにいてくれるわけなので、本編と違い幸せですね。

ただ、特典小説でキーノちゃんが報われた分、オーバーロード本編のイビルアイが酷い目に遭うんじゃないかと心配です。

後書きで丸山くがね先生やso-bin先生がイビルアイについて不穏な言及されていたのはネタであると信じたいな。

サトルとキーノが徐々に親密になっていくところも最高でしたが、朽棺の竜王キュアイーリムとの戦闘シーンも最高に盛り上がっていましたよ。

サトルが単独で同格以上の強さをもつ相手と全力を用いて戦うとか、オーバーロード本編でも滅多にないシチュエーションですからね。

『オーバーロード 3巻』での対シャルティア戦が状況として近しいのでしょうが、あの時の戦闘と比べてもサトルさんの真の強さとえげつなさは対キュアイーリム戦の方が上と感じましたよ。

絶対に負けられない戦いに臨み、執拗な情報収集と分析、相手の手の内を読み主導権を握り続ける戦い方は、ユグドラシルでも高い勝率を誇ったことに納得がいきました。

本編のアインズ様は慎重に慎重を重ねてもどかしく感じる部分がありましたが、今回の同格以上を相手とした戦闘シーンを読むと、あの慎重さこそがアインズ様の真の強さの一端なんだなと納得いきますね。

ただ、キーノのためにも絶対に負けられない戦いだったとはいえサトルさんの用いた手は悪辣だったなあ。

サトルさんの戦闘スタイルを知ると対シャルティア戦のアインズ様は相当に綺麗なアインズ様だったのだなと分かりましたよ。

綺麗とか汚いとか関係なく、勝つためにはあらゆる手を打ち手札を増やして主導権を渡さないサトルが負ける姿が想像できないです。

さすサトですわ。

それに、本編ではいまだ収納されるだけのスタッフ オブ アインズ・ウール・ゴウンが実戦で使われたり、

本編の戦闘でも大いに盛り上げてくれた黒き豊穣への貢(イア・シュブニグラス)、The goal of all life is death(あらゆる生ある者の目指すところは死である)を使ったりとオーバーロードファンなら満足いく最高の戦闘シーンでした。

ユグドラシルのプレイヤーが転移した原因に関する言及、本編とは異なる大陸中央部の情報といったオーバーロード世界を深める内容も記載されています。

一部のオーバーロードファンしか『オーバーロード 亡国の吸血姫』を読めていないことが勿体なく感じます。

それに、サトルとキーノが共に旅を始めてから親しくなるまでの5年間や、キュアイーリムを倒してからエピローグまでの200年間のエピソードも凄い読みたいです。

オーバーロード本編の終了後、ifストーリーとして『オーバーロード 亡国の吸血姫』の続きを書いてくれないかなと願ってしまいますね。

『オーバーロード 亡国の吸血姫』は綺麗にまとまっており、エピローグの続きを書かれるのは蛇足ともなってしまいそうですが、ファンとしてはついつい続きを求めてしまいます。

丸山くがね先生のファンサービスのツイートが数年後に実現した訳ですし、オーバーロード本編を楽しみながら、もしかしたらの続きを期待したいです。

本編 『オーバーロード 14巻』の方は後書きで年内とありましたが、丸山くがねちゃんカレンダーでの年内だからな。

2019年17月(2020年5月)発売となってもおかしくないですね。

『オーバーロード 14巻』が発売される日が来ることを気長に待とうと思います。

ネタバレありの感想

ここから下は『オーバーロード 亡国の吸血姫』のネタバレありの感想になります。

未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。

キーノちゃん

サトルさんの妄執を取り払ってくれた大切な新たな仲間であり、サトルさんのお嫁さんであるキーノちゃんです。

そして、新生アインズ・ウール・ゴウンの2人目のメンバーでもあります。

居場所がサトルの隣とある通り完全な正妻ポジションです。

アルベドやシャルティアから狙われてキーノちゃんの危険が危ない。

キーノちゃんのステータスをイビルアイのステータスと比較すると分かる過保護っぷり。

暴力担当のサトルに守られ戦闘に出る必要が無くなった分、知識方面(セージ、ハイ・セージ)に才能を伸ばしています。

サトルが意識して戦闘に出さない方向に導いているのでしょうね。

そんなサトルの正妻であるキーノちゃんの姿を愛でることが出来た特典小説は実に最高でした。

出会ったばかりの頃の初々しいキーノちゃんもいいのですが、5年が経過してある程度サトルへの遠慮が無くなったキーノちゃんが本当に良かったです。

サトルのジョークに点数をつけたり、ネーミングセンスのないことを突っ込んだりと、対等な仲間としての関係性が築かれています。

遠慮がちだったキーノちゃんから、普通にツッコミをするキーノちゃんとなるまでの5年間のエピソードも読みたくてたまらないです。

その期間中に七彩の竜王と戦ったり、ユグドラシル産アイテムを売却したことでの騒動であったりと絶対面白いはずなんですよね。

きっと、深遠な躯のナイトリッチを相手にノリノリで強盗していた時の様な軽妙なサトルとキーノのやり取りが読めるんじゃないかな。

「よこすのだー!」の時のキーノちゃんと、それにツッコミを入れるサトルさんのやり取り、本当に好きな描写です。

キーノのことをユグドラシル時代の仲間と同等に大切な存在と認め、アインズ・ウール・ゴウンの42番目のメンバーに、新生アインズ・ウール・ゴウンの2番目のメンバーに勧誘し、ギルドの指輪をキーノちゃんに渡すシーンは最高に尊かったです。

イラストの効果もあり、サトルさんがキーノちゃんに結婚指輪を渡している様にしか思えませんでした。

この時からサトルとキーノが本当の仲間となり、相手を本当に信頼する関係になれた瞬間であると感じました。

2人が本当の仲間になったからこそ、サトルは危険を承知でキュアーイリムとの戦いを行ったのでしょう。

そしてキーノもサトルの危険を知りながらもサトルを送り出し、勝利を信じて待つことが出来たのだと思います。

この時のキーノちゃんの姿と、対シャルティア戦でアインズ様の勝利を信じていたアルベドの姿が何となく重なって見えました。

エピローグで日記を書こうとするサトルを邪魔して、寝そべるサトルの上に乗っかるキーノの姿には、もうサトルに遠慮をする姿は微塵もありませんでした。

サトルに甘えるキーノの姿も、甘えるキーノを受け入れるサトルの姿も本当に自然の関係のように見えました。

互いの孤独を互いに救い合ったキーノとサトルがずっと二人で幸せでいられると感じられるハッピーエンドに感じましたよ。

だから、エピローグの最後で不穏に告げられたナザリック地下墓地の存在も、きっとキーノとサトルの二人なら乗り越えられるはずです。

それに新生アインズ・ウール・ゴウンの仲間たちもいますからね!

鈴木悟

スケール族のサトルこと、主人公の鈴木悟

本編のアインズ様よりも特典小説『オーバーロード プロローグ』で描かれていたモモンガさんに近い状態のサトルです。

アインズ様と今回のサトルとの大きな違いはNPCと共にあるか、キーノと共にあるかの違いですね。

NPC達が不在のため支配者としての君臨することから解放され、冒険者として旅が出来たこと。

旅の同行者としてサトルと同じアンデットであり、サトルの感情と心情を理解してくれるキーノという仲間が出来たこと。

その仲間と新生ギルド アインズ・ウール・ゴウンを結成し、かつてのギルドに区切りをつけたことで本編のアインズ様がみせる狂気じみた執着心がなくなったのでしょうね。

アインズ様が苦労する原因であり呪縛ともいえる、かつての仲間たちとの記憶。

その記憶が薄れてきたというサトルさんの述懐は、サトルさんが呪縛から解放され未来に向かって歩みだしたように見受けられました。

『亡国の吸血姫』ではキーノという仲間を得ることで、かつてのギルド アインズ・ウール・ゴウンから解放されたサトルさんですが、本編ではどのような要因で解放されるのかな?

『亡国の吸血姫』と同じ様に新たな仲間をみつけ再出発するということは、NPCという大切な守るべき存在がある以上、不可能にも思えます。

本編の方でもサトルさんの様に素の状態でNPC達と気兼ねなく交流できるアインズ様の姿を見たいような、いまの支配者として君臨するアインズ様でいいような相反する思いがあります。

対キュアーイリム戦のサトルさんは素敵でした。

装備を弱くし、道化じみた態度をとり弱者を装ってキュアーイリムの大凡の強さと手の内を探るところ本編でも慎重に戦うアインズ様らしい戦法です。

ただ、道化じみて弱者を装ったロールプレイが、なんか『オーバーロード 1巻』で華麗に散ってくれたニグンさんっぽく見えて笑えました。

そして、キュアーイリムを覆う100万近いゾンビの群体を壊滅させるために使ったThe goal of all life is deathからの黒き豊穣への貢のコンボは圧巻でした。

即死魔法である黒き豊穣への貢はThe goal of all life is deathと相性がいいですものね。

100万近くのゾンビを生贄に黒山羊が5匹召喚されたところを見るに、黒き豊穣への貢で召喚される黒山羊の上限は5匹なのかもしれないです。

敵の情報を収集し、適切な魔法を用いた真っ当な戦術を使用できる点でもサトルさんは強プレイヤーといえますね。

ですが、その要素以上にサトルさんがが強プレイヤーたる所以と思えるのは、勝つためには手段を択ばない悪辣さにあることが今回の戦闘で改めて理解できました。

キュアーイリムに命を懸けた一対一の戦いを挑んだかのように思わせておきながら深遠な躯に背後を襲わせるところや、それに激怒したキュアーイリムに「勝ちゃいいんだよ、勝ちゃ」と告げちゃうところなど悪役ロールが最高にかっこよかったです。

この勝利を至上とする戦い方は、ユグドラシルでのPKプレーや同格と戦う経験から身に着けた強さなのかなと思いました。

悪辣な上に同格以上と戦った経験が豊富なサトルさんが、同格以上と戦う経験をもたなかったキュアーイリムに負けるはずがないですわ。

キュアーイリム

特典小説のラスボスであり、キーノちゃんの人生を狂わせ不幸に落としれた元凶です。

サトルの大切な仲間であるキーノちゃんを悲しませた以上、滅びる以外の結末はなかったでしょうね。

キュアーイリムがキーノの国を含め集団アンデット化を行ったのは対プレイヤーに備えての行為でした。

真なる竜王がアンデットとなると始原の魔法を使うことが出来なくなるのですが、その欠点を補うためにアンデット化した生物の魂を用いたのです。

サトルがプレイヤーであることが分かると『竜帝の汚物』と蔑称を用いたうえで敵意をむき出しにし襲い掛かってきた点からも、この世界の真なる竜王はプレイヤーに対する憎しみが強いようです。

キュアーイリムが使用した始原の魔法<滅魂の吐息>は、ワールドアイテム<ロンギヌスの槍>と同等の効果を発揮する必殺の魔法です。

この<滅魂の吐息>の直撃を受けた黒山羊や精霊は抵抗もできず消滅、サトルさんもあわやというところでした。

サトルさんが無事であったのはワールドアイテムを装備していたからのようです。

逆に言えばワールドアイテムを持っていないと敗北確定であり、初見殺しの一撃でもあります。

こんな強大なキュアーイリムがサトルに敗れたのは、キュアーイリムの戦術が拙かったからに他ならないと思います。

プレイヤーに勝つために力を蓄えていたのに、拘りからかユグドラシルの魔法を使わなかったこと、逃げられる可能性があったのに誇りからか逃げなかったことがその現れです。

サトルの強さを知り戦況が不利と自覚していたなら、逃げてでも情報を持ち帰り再戦の機会を窺うべきでした。

キュアーイリムが自分でも逃げた方がいいと考えながらも逃げなかった理由は、かつてプレイヤーとの戦いに加わらなかったことが悔恨の念として心に残っていたからなのでしょう。

でも、プレイヤーを『竜帝の汚物』と呼ぶほど憎み絶対滅ぼすつもりだったのなら、悔恨に囚われず逃げるべきだったろうな。

強力な力を持っていたがその力を十全に発揮できなかったキュアーイリムの敗北は必然であり、自分の力を十分以上にもちいたうえに相手に実力を発揮させなかったサトルさんの必勝が当然の結果と言えるでしょう。

オーバーロード本編では未登場のキュアーイリムですが、まだ生きている(滅びていない)のかな?

13英雄が最後に戦った竜こそがキュアーイリムだったりするのでしょうかね。

サトルには敗北しましたがキュアーイリムの強さも桁違いであり、キュアーイリムが纏うゾンビの群体を排除する手段が無いと勝機はありませんからね。

13英雄がキュアーイリムを倒していたとするとツアーの協力が大きかったか、13英雄のリーダーが持つワールドアイテムが強力だったかのどちらかなのかな。

まだキュアーイリムが生きていたとして、法国がワールドアイテムを使用してキュアーイリムを支配するのも難しいんじゃないかな。

スタッフ オブ アインズ・ウール・ゴウン

本編より先に特典小説で活躍する姿を見られるとは考えもしなかったギルド武器 スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンです。

どんな武器かと思っていましたが、『亡国の吸血姫』で描写された内容をみるに自らも意志を持つインテリジェンス系の武器のようですね。

ユグドラシルではマクロを組んでいたのか自動迎撃システムをもった武器として設定されていたものが、転移に伴い自動迎撃システムが医師に代わった問ことなのでしょうかね?

持ち手であるサトルさんに「もう攻撃していい?」と意思を伝えるところと、その杖の遺志に対してサトルさんも「ちょっと待ちなさい」と伝えるところが、ワンコとその飼い主のように思えました。

そして可愛いだけではなく、備え付けられた宝珠の力を使い数々の強力な魔法を自動で使用してくれるところは、世界級に匹敵するといっても過言ではないでしょうね。

対キュアーイリム戦ではサトルさんの戦術をサポートしていましたし、キュアーイリムに勝てた要素のひとつとしてスタッフ オブ アインズ・ウール・ゴウンの存在があったと思います。

<朱の新星>を使用したりしていましたし、『オーバーロード プロローグ』でモモンガたちが対峙したボスをモチーフとしているのかもしれないです。

本編でもその姿を見たいものですが、壊れた際のデメリットを考えると本編では永遠に死蔵される気がします。

もし、対キュアイーリム戦で滅魂の吐息によりスタッフ オブ アインズ・ウール・ゴウンが破壊されていたら、ナザリック地下大墳墓は転移前に崩壊していたのかな。

新生アインズ・ウール・ゴウン

キーノのことをかつての仲間と同等の存在であると認めたサトルが、キーノを勧誘して結成した新たなギルド 新生アインズ・ウール・ゴウンです。

ギルドメンバーとして判明している以下の面々です。

第一位 サトル(モモンガさん)
第二位 キーノ
第三位? スクレイア
第四位 ニュールニュール
第五位 華結晶
第六位 プラントーナ
第七位 ムギ

スクレイアについては名前のみが判明しており、序列が記載されていたわけでは無いのでもしかしたら第三位ではないのかもしれないです。

エピローグの40年前にサトルとキーノが大陸最高峰の山の一つに登頂した時、ニュールニュールはまだギルドに参加していなかった様です。

結成から160年くらいはサトルとキーノ、あとはスクレイアという少数のギルドだったのかもしれないですね。

ニュールニュールの名前はサトルが名付けたのですが、群種多触体の変異種で触手がにゅるにゅる動いていたからという理由で名付けた気がします。

流石、キーノちゃんにもダメ出しされるサトルさんのネーミングセンスですね。

第五位の華結晶はサトルたちととある事件で争い、その後に仲間入りしたという経緯があります。

サトルと敵対してよく仲間入りできたなというのが正直な思いですよ。

サトルさんは仲間に対して優しい分、敵対者には慈悲もなく痛烈に反撃する人物です。

そんなサトルさんが敵対者を許し、しかも仲間入りを認めるという事は、華結晶が仲間入りするまでに凄いドラマがあるような気がしますよ。

敵対したとはいえ仲間を傷つけたり侮辱したりはしなかったんでしょう。

争いはしたけれども、キーノの事やギルドのことを褒めたり認めたりして、サトルさんのヘイトを減少させていたのかもしれないですね。

新生アインズ・ウール・ゴウンは世界征服や建国といったことはせず、大陸を冒険し未知を既知とする活動をしています。

大陸最高峰の山に登頂したり、ディ・グォルス砂漠で30年に1度発生する直径数キロ高さ計測不能な巨大竜巻の原因を探ったりです。

未知に到達することの困難さすら楽しめることと、感動を共有できる仲間がいることで冒険することに面白さを感じているのでしょう。

サトルさんがつけている日記は特に書き記す出来事があった時のみつけているそうです。

200年間の冒険で4冊分の日記となっていますが、その内容は多くの神秘や奇跡が描かれていそうで気になりますよ。

新生アインズ・ウール・ゴウンのメンバーと200年共に過ごしたことで、旧アインズ・ウール・ゴウンの友達の姿も薄れたというサトルさんの述懐がありました。

これは、いまが幸せであることと新生アインズ・ウール・ゴウン仲間がかつての仲間と同じく大切な存在であることの証でしょうね。

本編のアインズ様も、いつかサトルさんの様に新しい幸せを見つけることが出来るのかしら?

ナザリック地下大墳墓

エピローグの最後の最後に、ナザリック地下大墳墓も転移していたことも判明しました。

サトルさんの転移に遅れること約200年、転移した位置は本編と変わらず大陸辺境の位置となっています。

しかも、周辺三ヶ国を滅ぼしたとも明示されていましたし、王国、帝国、法国が滅亡したんだろうな。

サトルさんが不在ということは宝物庫への転移もできず、引退したプレイヤーたちが残した強力なアイテムの数々も使えないんですよね。

それでも周辺国を滅ぼすとかさすデミですよ。

本編と同様にナザリック地下大墳墓が転移したとすると、転移直前までギルドマスターのモモンガ様はNPCたちの前にいた訳です。

そう考えるとNPC達は最後まで残ってくれた慈悲深い創造主のモモンガ様を探すことに血眼になっているのでしょうね。

アルベドも本編と同様に「モモンガを愛している」という設定が加えられているので、真面目に世界を滅ぼしてでもモモンガ様を探すことでしょう。

本編ではアインズ様の戯言から世界征服を目指していますが、こちらのifルートではモモンガを探すために世界を征服しようとしているのでしょう。

三ヶ国を滅ぼすとか本編以上に強引に勢力拡大しているわけだから世界の敵となるでしょうし、ツアーをはじめとした真なる竜王たちとの戦いも起こりそうですね。

サトルさんの方はナザリック地下大墳墓と離れて200年たっていますし、新生アインズ・ウール・ゴウンの仲間たちとの絆もあるし、本編ほどナザリックに対する思い入れはなさそうです。

ですが、流石に過去の忘れ形見であるナザリック地下大墳墓とNPC達を見捨てることはないとは思います。

キーノちゃんも言及していましたし、真アインズ・ウール・ゴウンとしてナザリック地下大墳墓を調査に行くのではないでしょうか。

下手に手を出すと危険な存在ですし、まずはサトルさんが単独で乗り込んでいき、NPC達と再会するのではないかしら?

NPCたちと再会してからの展開は妄想が捗りますね!

すでに新生アインズ・ウール・ゴウンが結成されているので新メンバーとNPCの関係がどうなるのか?

サトルとらぶらぶのキーノをみてNPC達がどう反応するのか?

デミウルゴスやコキュートスは後継者を考えて好意的に捉えそうですし、アルベドは暴走しそうにも思えるけどモモンガ様が決めたことならと我慢しそうだな。

私は新生アインズ・ウール・ゴウンとナザリック勢は敵対しない可能性のが高いと思いますが、他の方はどう思っているのでしょうね?

サトルVSナザリック勢というのも外伝でしか見れない展開として面白そうですし、そういった展開にどうもっていくのかという妄想も捗りますね。

深遠なる躯

エルダーリッチを超える存在であるナイトリッチ。

そんなナイトリッチも中枢メンバーとして参加しているアンデットの魔法詠唱者からなる存在、それが深淵なる躯です。

4体のナイトリッチ、3体のエルダーリッチが初期メンバーである内陣と呼ばれる存在であり、その強さは難易度にして150オーバーという強さを誇ります。

また後から参加した48体の外陣と呼ばれる存在もおり、計55人の強力なアンデットが存在する強大な組織です。

メンバーのナイトリッチの中には、第八位階に到達したグラズン・ロッカーや、二つの頭と六本の腕を持ち第六位階の魔力系魔法とその他系魔法使いこなすバネジエリ・アンシャスもいます。

強大な魔法を使いこなし、魔法の研究もアンデットゆえに永遠に続けられるという点は、味方につけられればとても有益な組織であります。

本編では未登場ですが、もしもデミウルゴスがこの組織の存在を把握したらと思うととても興味が湧きますね。

そんな強力かつ有益な組織ですが、『亡国の吸血姫』での彼らの活躍は何というかネタキャラでした。

押し込み強盗1号(サトル)と2号(キーノ)の行ったコントに登場する被害者役であったり、対キュアイーリム戦で背後からキュアイーリムに攻撃したりです。

しかも、キュアイーリムに反撃されて滅魂の吐息を喰らい消滅ですからね。

サトルさんに脅されキュアイーリム戦への参戦を強要されたのでしょうが、強大な力を持つとは言ってもサトルさんやキュアイーリム相手じゃ死亡確定ですよ。

まあ、オーバーロードという作品では主要キャラクター以外の掘り下げが行われたら死亡確定みたいなものだし仕方ないのかな。

本編ではもう少し見せ場があるといいのでしょうが、本編での魔法解説役はフールーダがいるし出番無さそうです。

フール―ダさんも人間種なら英雄を超える逸脱者ですが、ナイトリッチとかに比べるとそこまで凄いと言う訳じゃないのが驚きですね。

大陸中央部の強さは人間種では太刀打ちできないくらいのレベルの様です。

シリーズ感想の索引

オーバーロード 4巻 感想
オーバーロード 5巻 感想
オーバーロード 6巻 感想
オーバーロード 7巻 感想
オーバーロード 8巻 感想
オーバーロード 9巻 感想
オーバーロード 10巻 感想
オーバーロード 11巻 感想
オーバーロード 12巻 感想
オーバーロード 13巻 感想
オーバーロード 王の使者 感想
オーバーロード プロローグ 感想
オーバーロード プレイアデスな日 感想
オーバーロード 亡国の吸血姫 感想

漫画版 オーバーロード 11巻 感想

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コメント

  1. 10万の価値はない より:

    特典商法がこれから増えるならもうオーバーロード買うの辞めようと思いました。

    • くじらさん より:

      10万の価値はないさん
      コメントありがとうございます!

      特典小説に対して批判的になるお気持ちも理解できます。
      あくまでファンアイテムとはいえ入手できないことや、値段に対して不満をもつお気持ちは分かります。

      誰もが納得する再販制度は難しそうですし、亡国の吸血姫のコミカライズ版を出すなどで未入手者へのフォローがあればいいのかなとも思います。
      私も亡国の吸血姫を楽しく読むことが出来ましたが、今のヤフオクやメルカリの価格で手を出すのは躊躇いますよ。

  2. 元信者 より:

    僕も元信者だったのですがこの小説が手に入れられなくて完全に冷めた口です。
    数日前に作者がこの特典の海賊版があがってるせいで丸山くがねさんの執筆意欲がなくなったみたいな炎上を見て久々にこの作品を思い出しました。
    今後他の作品でこのようなファンをバカにしたような特典商法や地域格差で絶対に読めないような人を出さないようにしてほしい限りです。

    記事事態はブログ主さんの作品愛に溢れてて面白かったです。これからも頑張ってください!

    • くじらさん より:

      元信者さん
      コメントありがとうございます!

      どうしても入手できなくて覚めてしまう気持ちも分かります。。。
      DVD/Blu-ray特典とはいえ、ナンバリングタイトルに匹敵する外伝で、かつもう入手不能ですからね。

      ただ、私としたら同じオーバーロードファンとして、元信者さんがまた読みたくなる時が来ることを願ってしまいます。
      再販売は難しいかもしれませんが、映像化やコミカライズ化で未読のファンを救って欲しいなとも思います。

      感想読んでくださり&激励いただきありがとうございます!
      励みになります。