銃と鋼鉄の世界《ガンゲイル・オンライン》を舞台にしたアニメ『ソードアート・オンラインII』ファントム・バレット編。その銃器監修を担当した時雨沢恵一だからこそ描くことができた、新たなSAOワールドがここに! 身長183cmの女子大生・小比類巻 香蓮(こひるいまき かれん)。長身コンプレックスが災いし、《現実世界》では人付き合いが苦手な彼女を変えたのはVRMMO《GGO》だった。 身長150cmにも満たない理想の”チビ”アバターを手にした香蓮は、全身ピンクの戦闘服を身に纏い、プレイヤー”レン”となってGGO世界を駆け回る! そんなレンの前に現れた美人プレイヤー”ピトフーイ”。GGO内ではレアな女性同士、意気投合するが――ある日レンはチームバトルロイヤル形式の大会《スクワッド・ジャム》への参戦をピトフーイから打診され……。
『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 1巻 ―スクワッド・ジャム―』のネタバレありの感想になります。
ネタバレありの感想になりますが、ネタバレありの感想になる前に注意書きをおいてあります。
ですので、未読の方やネタバレを見たくない方でも、そこまでは読んでいただいても大丈夫なはずです。
2018年4月よりアニメ化ということで手を出してみました
SAO本編はアリシゼーション編の半ばほどで私は脱落しています。
ファントム・バレットの知識はあったので、ガンゲイル・オンラインの世界観は把握できております。
ネタバレなしの感想
『ソードアート・オンライン 6巻 ファントム・バレット』で描かれていた銃と鋼鉄のVRMMO《ガンゲイル・オンライン》をメインとしたSAOスピンオフ作品ですね。
作者の時雨沢先生が好きな銃と弾丸の世界を舞台にして、主人公のレンが初心者ながらも奮闘していくストーリですね。
まだ1巻ということもあり、舞台設定と主要キャラクターの顔見世と紹介がメインとなっているように思います。
主人公であるレンが現実世界で感じて居た鬱屈を晴らすかのように《ガンゲイル・オンライン》で暴れるさまと、《ガンゲイル・オンライン》での影響で現実世界でも変わっていくというところが良かったです。
VRMMOの利点の一つに現実とは違うもう一人の自分を産み出し成長させられるところと、その仮想の自分の成長が現実の自分の成長へつながっていくという点にあると思います。
そういう点を本作『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 1巻 ―スクワッド・ジャム―』はキッチリ描けていたと思います。
さすがにベテラン作家の力量と言う感じで安心してみていられました。
《ガンゲイル・オンライン》を舞台としているだけあって、沢山の銃器がでてきています。
私は銃器に詳しくもありませんし、銃器が特に好でもありませんでしたが、集団戦闘や銃撃戦は十分楽しめましたよ。
私の様に銃器に詳しくなくとも集団の中での個々の動きや思惑を見ることが楽しめる方なら、本作は充分に楽しめると思いますね。
銃器が好きな方なら、私では気づかなかった各キャラクターが使用していた銃器の特性や、性格付けに気づけてより楽しめるのかもしれないですね。
現実世界の小比類巻 香蓮の気持ちが変わったことで、ゲーム世界でのレンにどういう影響が出るのか?
レンをスクワッド・ジェムに参加するように勧めたピトフーイとの関係がどう変わっていくのか?
といったところを楽しみにして続刊を読もうと思います。
ネタバレありの感想
ここから下は
そういう点を本作『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 1巻 ―スクワッド・ジャム―』のネタバレありの感想になります。
未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。
小比類巻 香蓮
本編の主人公であるレンの中身の人、小比類巻 香蓮さんです。
自分の身長が高いことにコンプレックスを抱いている女の子っていいよね。
幼少時代は天真爛漫で快活であったのに、高身長になったことで内向的で無口な性格になってしまった彼女ですが、《ガンゲイル・オンライン》序盤の待ち伏せ戦法でPKしていた姿からは内向的で無口な性格は想像できないな(笑)
あの待ち伏せ戦法は本当に鬼畜でしたし、それを楽しんでいた彼女が内向的とは思えなかったですよ。
ただ、スクワッド・ジェムで戦闘を繰り広げていたレンの姿こそ、小比類巻 香蓮が幼いころにみせていた天真爛漫でか発な姿だったのかなと思えるほど、躍動感を感じさせてくれました。
まだ《ガンゲイル・オンライン》やVRMMO初心者であるレンがスクワッド・ジェムに勝利できたのは、彼女自身が持つ運動神経の良さにあるのかもしれないですね。
しかも180センチを超える身長と、その高さがおかしいと思われないスタイルをな訳ですから、本当にモデル体型なんだろうなあ。
高身長へのコンプレックスを《ガンゲイル・オンライン》で克服といいますか吹っ切れたレンこと小比類巻 香蓮の真の実力。
それは続刊である『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインII ―セカンド・スクワッド・ジャム〈上〉― 』で彼女本来の性格や能力をみせてくれるのだろうなと思います。
彼女がスクワッド・ジェム初代勝者となり高身長のコンプレックスを吹っ切り気持ちが変わったことで、ピトフーイとの関係がどう変わっていくのかが楽しみです。
また現実世界で互いの正体を知り面識を持ったエヴァこと新渡戸 咲との関係についても気になりますね。
現実世界では友人であり仮想世界では競うあう関係となるのかな、この2人が現実と仮想での態度がまた違うと関係の二面性が見られて面白そうだなって思います。
高身長のモデル体型、しかも可愛いもの好きの小比類巻 香蓮さんの活躍と可愛さがとても楽しい作品でした。
湿った感じやジメッとした感じがないサッパリした内容であったと思います。
女性キャラクターたちが銃撃戦で活躍する姿に爽快感を覚えましたが、できたらまた待ち伏せPKのように外道な姿も見せてほしいな。
ただ一つ難をつけるとしたら。。。タイトルが凄い長いことですね。
タイトル入れただけで30文字以上とか略称のSAOAGGOでも7文字だもんな。サブタイトル入れたら検索した時にはみ出してしまいますよ(笑)
シリーズ感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 1巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 2巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 3巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 4巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 5巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 6巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 7巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 8巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 9巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 10巻 感想
お勧めの作品
今回のお勧めは『ソードアート・オンライン プログレッシブ 5巻』です。
《アインクラッド》に挑む外伝的作品ですが、《アインクラッド》を舞台にしたこの作品は面白いですね!
本編は途中で脱落してしまった私ですが、プログレッシブは好きです。
こちらの感想を書いていこうかなと検討中です。
KADOKAWA (2018-02-10)
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