突如、全ての“GGO”プレイヤーにアナウンスされた、第二回スクワッド・ジャム。知らせを受けた第一回大会優勝者のレンこと小比類巻香蓮だったが―あまり気が乗らない様子。そんな中、香蓮に忍び寄る、謎のストーカー男が口にしたのは、こんな言葉だった。「第二回スクワッド・ジャムの夜に、人が死にます」敵として出場するピトフーイを“SJ2”内で倒すことでしか、“最悪の事態”を避けられないという男。香蓮は苦悩の末、大会への参加を決意するのだが…。『キノの旅』コンビが贈るもう一つの『SAO』、第二弾が登場!
『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 2巻 ―セカンド・スクワッド・ジャム〈上〉―
』のネタバレありの感想になります。
ネタバレありの感想になりますが、ネタバレありの感想になる前に注意書きをおいてあります。
ですので、未読の方やネタバレを見たくない方でも、そこまでは読んでいただいても大丈夫なはずです。
ネタバレなしの感想
第2回スクワッド・ジャム(以下、SJ)にレンが参戦する理由付けと、SJ2に参加した有力チームの紹介といったSJ2導入がメインの構成になっています。
ただし導入部だからといって盛り上がりが無いわけでは決してなく、各優勝候補チームの戦闘シーンも描かれておりますし、その戦闘シーンの派手さや面白さは盛り上がるに十分の内容になっています。
ガンゲイル・オンライン(以下、GGO)1巻でも発揮されていたレンの銃撃戦の強さは健在ですし、レンの新たな相棒であるフカ次郎の魅力も遺憾なく発揮されています。
この新キャラクターであるフカ次郎はとてもいいですね。。
火力重視で戦う姿勢や、細かいことは投げ捨ててゲームをエンジョイする姿はとても魅力的で、私の中で好感度が上がりましたよ。
新たな相棒と手を組SJ2を戦うこととなったレンの目的は、SJ2の中でピトフーイをその手で殺すこと。
SJ2の優勝ではなく個人の打倒が目的ですが、ピトフーイの戦闘シーンをみるに優勝よりも難易度が高いですね。
ピトフーイ自身の戦闘力も高いですし、ピトフーイが所属するチーム自体の戦力も高いです。
元々レン自身もピトフーイのことを格上と認識していましたが、実際にGGO2のクライマックスで描かれたピトフーイの戦闘能力は凄いというかえげつなかったです。
一対多数の戦闘で相手を難なく打ち倒す強さもすごかったですが、それ以上にあの戦闘狂っぷりと容赦なさのほうが印象に残りましたよ。
銃撃戦を見ているというより、デスゲームの殺戮側やスプラッターでの殺人鬼にしか見えないくらい一方的な殺戮シーンで恐怖を感じますね。
そんなえげつないピトフーイを倒すこと自体が難易度高いのに、レンやピトフーイの思惑とは関係なく優勝を目指す各チームの動向もありますし、目標達成の難易度は激高いです。
前回上位に入ったアマゾネス集団SHINCやマシンガンをこよなく愛するZEMALもレンたちの戦いに絡んできそうで楽しみです。
レンはピトフーイを殺すという難易度激高いミッションを達成することはできるのか?
SJ2への参加理由が自力ではないためか、ようにはっちゃけていない様に見えるレンがSJ1のような奮戦をすることができるのか?
といったところを楽しみにGGO3巻を読もうと思います。
ネタバレありの感想
ここから下は『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 2巻 ―セカンド・スクワッド・ジャム〈上〉―』のネタバレありの感想になります。
未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。
レンの参加理由
レンがSJ2に参加する理由となった二人ですが、いやいや本当にはた迷惑な二人ですね。
GGO1巻ではMの口から異常性を語られるだけで、出番自体が少なかったピフトーイでしたがその本質は語られていた以上の異常者で係わりになりたくない感が半端ないですよ。
SAO失格者という背景や命をかけることへの憧れがあるとはいえ、SJ内で死んだら現実でも死ぬ(自殺する)とかレンからしたら全く意味が分からないですしね。
ピトフーイの死を止めるためだからとSJ2への参加を決意したレンですが、事件に巻き込まれた一般人感が先に来てしまいますね。
レンのSJ2参戦理由が自らの意思ではなく他動的な所為か、戦闘シーンでのレンのはっちゃけ振りが少し押さえ目になっている気がします。
GGO1巻でMに裏切られ1人でも戦う決意をした後のレンこそが、本来のレンでありはっちゃけている姿だと自分はおもっているんですよね。
ピフトーイを救うという使命感に囚われすぎてSJ2を楽しめていないしはっちゃけてもいないレンの気持ちを解すのは、きっと相棒であるフカ次郎の役目になるんじゃないかなって思います。
リアルでも親友であり、ゲームでも相棒であるフカ次郎だからこそできる役目なんじゃないかって。
フカ次郎かわいい、頼りになる
回から追加された新キャラクターであり、レンの相棒となったキャラクターがフカ次郎です。
ネタバレなしの感想でも書きましたがとても素敵なキャラクターをしていますね。
GGO2巻からの登場ですが、私の中でGGO1巻からのキャラクター以上に大好きなキャラクターとなりましたよ。
なにがそんなに私の心をつかんだのかといえば、どんなときも状況を楽しむ心の余裕の持ちっぷりにあるのかなと考えています。
レンから伝えられたSJ2への参加理由も深く悩まず受け入れますし、コンバートしたGGOの中でも自分の好みを優先して武器を選びますし、
一見コメディパートのにぎやかしキャラのように思えますが、その心根の深いところはレンを想ってのもののように感じられるんですよね。
ピフトーイを救うという使命にとらわれているレンの心を軽くするために、負担にならないように軽く受け入れているように思えるのですよ。
まあ、フカ次郎というキャラクターが根アカなだけで、そんな深く考えていないのかもしれませんが(笑)
実際にフカ次郎が同考えて動いていたのかや、使命というレンの心の重荷を取り除くことをフカ次郎が行うのかについてはGGO3巻で確認したいと思います。
シリーズ感想
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