第三回スクワッド・ジャムの死闘から約一ヶ月。全国各地に散るSJプレイヤーのもとに、ある一通のメールが届く。それは、過去三度開された大会の上位入賞チームのみが参加できるという新ゲーム、“20260816テストプレイ”への招待状だった。GGOの運営会社《ザスカー》からの依頼によって開催されるスクワッド・ジャムとは全く趣旨の異なるゲーム。そのミッションとは、最新AI搭載の敵NPCが守る“拠点”を攻略するというもので――。SHINCと交わした再戦の約束を果たすため、消極的ながらも参加を決意したレン。彼女が目の当たりにするNPCの脅威とは。時雨沢恵一&黒星紅白が贈る“もう一つのソードアート・オンライン”第6弾が登場!!
『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 6巻 ―ワン・サマー・デイ― 』のネタバレありの感想になります。
ネタバレありの感想になりますが、ネタバレありの感想になる前に注意書きをおいてあります。
ですので、未読の方やネタバレを見たくない方でも、そこまでは読んでいただいても大丈夫なはずです。
やっとガンゲイルオンライン既刊分を読み終えることが出来ましたよ。
これでアニメ感想を読んでいて、既刊分のネタバレを踏んでしまう心配がなくなりました(笑)
2018年6月には『ガンゲイルオンライン 7巻』は発売予定ですので、発売されたら新刊も読んで感想をあげようと思います。
ネタバレなしの感想
スクワッド・ジェム(SJ)という大会、レンとピトフーイとの対決というこれまでガンゲイルオンラインという物語のメイン要素となっていた2点を外してきた作品です。
今回はガンゲイルオンラインの運営会社社員からSJ上位入賞チームへの依頼という形で、レンたちLPFMやボス率いるアマゾネスチーム、ピトフーイと因縁深いデヴィッド率いるMMTMなどでNPCが籠る拠点を攻略するというテストプレーを行います。
これまでは対人戦がメインのチーム戦でしたが、今回は強力なNPC相手にレンたちが奮闘するという実にゲームらしい内容です。
しかも強力なNPCを相手にするテストプレーなので、ワンライフ制ではなく2回の死が許されるスリーライフ制ですよ。
明らかに何度も死ぬことを前提とした難易度ですよね。
さすがガンゲイルオンライン、NPC戦でも一筋縄ではいかないようです。
という内容で各チームが団結して強力なNPCと戦うのだろうと考えていましたが、本当に一筋縄ではいきません。
各チーム癖のある人間揃いですし、簡単に同じ目的でまとまる訳もありません。
しかも、NPC戦が主目的とはいえその目標に至るまでに参加チームで戦闘することも禁止していないというルールとしてどうなのという感じですからね(笑)
これまでの敵が味方になるというと熱い展開のはずが、敵は敵としてまず戦うところが本作の面白いところなのかもしれないです。
強力なNPCとテストプレーを依頼した理由は衝撃的でしたし、終盤のオールスターでの戦いは熱かったです
ライフ制というSJとのルールの違いを活かした戦法も面白かったですね。
SJ3の裏切り者チームという糞ルールではなく、こういった正しいルールの追加はマンネリからの脱却を図れるので良いと思いますよ。
そしてレンちゃんは今回は相手がNPCという事やスリーライフ制という事もあり中々にはっちゃけていましたね。
本作品の面白さは、レンをどのくらいはっちゃけさせるかにあると思いますので、その点では本巻はとても楽しく読むことが出来ました。
そして各チームへの連絡のために駆け回るレンちゃんは本当に可愛いし尊かった。
挿絵と合わせて本当にレンちゃん、かわゆ。
次巻はまたSJになるようですが、ピトフーイをラスボスではないような展開にしてほしいな。
でもピトフーイ以外にラスボスに相応しいキャラクターがいないのが難点ですね。
ボスたちともSJ1で真剣勝負をしていますし、フカ次郎はボスというよりはトリックスター枠だと思いますからね。
次巻『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインVII ―フォース・スクワッド・ジャム〈上〉―』は2018年6月10日発売ですし、その日が待ち遠しいです。
公式サイトに載っているあらすじを読むと凄く展開が気になっちゃいますよ。
ネタバレありの感想
ここから下は『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 6巻 ―ワン・サマー・デイ― 』のネタバレありの感想になります。
未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。
NPCについて
今巻の倒すべき敵であるNPCですが、やはりというか何となくおかしいなと思っていた通りNPCではなくレンたちと同じでプレイヤーでした。
私も読んでいた時にAIで動くNPCにしてはいくつか挙動がおかしいなとは思っていたんですよね。
例をあげれば、戦闘中にレンを捕虜としたり、ZEMALの板文字を使用した内通作戦に戸惑っていたりと、敵を倒すためのAIにしては敵を倒すことに躊躇するような行動が見て取れました。
NPCの正体はみな人間であり、凄腕の元軍人たちでした。
NPCの中にいるジェイクの治療のため、ショック療法を目的とした企画だったのですね。
そういえばSJ1に出場していた自衛隊チームも本職の技量を活かした強さでしたし、元軍人で現役傭兵のジェイクたちも凄腕のNPCとして活躍できるわけですね。
レンたちに対戦相手をNPCであると伝えた理由は、容赦なく攻撃をしてもらい容赦なくNPCとして殺してもらうためだと思います。
人間相手ではエゲツナイ行為を倫理が常識が枷となり躊躇うことがありますが、相手がNPCであり人間ではないから躊躇わずに行えるという事を狙ったのだと思います。
それを顕著に表したのが主人公のレンではないかと思います。
物語冒頭ではゲームとは言え人相手に撃ったり殺したりを躊躇っていたのに、クライマックスの対ジェイク戦では躊躇わずに満面の笑みを浮かべて相手を撃ち、銃撃で殺し切れてなかったためにナイフで殺し切るというはっちゃけぶりでしたから。
もし相手が人間だと分かっていたら、ブチ切れていない通常時のレンは、相手を殺し切ることは出来なかったんじゃないかなと思います。
NPCだと思い容赦や躊躇いがない行為が、戦場で現場で戦うことに偏執し恐怖を忘れていたジェイクに恐怖心を取り戻させ日常に帰る決意をさせたのです。
生身で戦っていると思っているジェイクにとっては、レンの行動は本当に恐ろしかったでしょうね。
捕虜にしたと思ったら隙をみて高速で壁に頭から突撃して自死をするわ、満面の笑みを浮かべて銃撃するし刺殺しに来るし対峙したくないですよね。
ゲームだと思っているレンだからできたことが、ゲームだと思っていない(現実であると思っている)ジェイクに影響を与え治療を成功させました。
治療が成功したのにレンたちの正体をNPCと偽った理由が個人的に気になりますね。
私なりに偽った理由を考えたのですが、レンたちはNPCであり人間ではないからこそ恐ろしい行為ができている、普通の人間だったらあんな恐ろしい行為はできないのだから、現実の世界にいるジェイクがレンたちに怯えるこ必要な無いよという安心感を与えるためだったのかなと。
ゲーム内で受けた残虐な行為のショックで治療できたわけですから、そのショックが現実世界でも残ってしまい別の悪影響をさけるためにあくまでゲーム内の出来事だし、相手は人間じゃないよとフォローしたんじゃないかと思います。
本当に容赦なく攻撃してくるときのレンはトラウマ物の存在ですね。
元軍人であり、おそらく民間軍事会社(PMC)勤務の現役隊員に戦場から離れようと考えさせるわけですからね。
レンに対抗できる存在は、ピトフーイのように常識外の人じゃないとダメなんだろうなあ。
次巻『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインVII ―フォース・スクワッド・ジャム〈上〉―』のラスボスは一体どんな風におかしい人なのか楽しみですわ。
これでまたラスボスがピトフーイだったら笑ってしまうな。
レンに対抗できる存在はピトフーイしかいないってことだし、ベストカップルになってしまうな。
フカ次郎は敵というより面白がっている相棒ポジションですしね。
と言う訳で次巻も楽しみです!
シリーズ感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 1巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 2巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 3巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 4巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 5巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 6巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 7巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 8巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 9巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 10巻 感想
お勧めの作品
アニメ版のガンゲイルオンライン本当に面白いですね!
銃撃戦は動いている姿や銃撃音を聞きたいので、アニメ化は本当に適していると思います。
そしてMさんの土下座凄かったし、その姿を見たレンの表情本当に良かった(笑)
SJ1がそろそろ完結し、引き続きSJ2でアニメ一期は完結かな。
SJ3もアニメで見たいし、人気が出て2期作成されることを願います。
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