『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 8巻』のネタバレありの感想になります。
ネタバレありの感想になりますが、ネタバレありの感想になる前に注意書きをおいてあります。
ですので、未読の方やネタバレを見たくない方でも、そこまでは読んでいただいても大丈夫なはずです。
予定通り『GGO 8巻』の感想をアップです。
戦闘シーンが多かったせいか読み終えるのも早かったですわ。
戦闘シーンが多いとアニメでは映えるのでしょうが、読書という点ではあっという間に読み終えてしまいますね。
あらすじ
「このバトルは私のだ!」シリーズ累計100万部突破の話題作、最新刊!
恋愛には人一倍疎い香蓮に、突如持ち上がった若手実業家・西山田炎(にしやまだふぁいや)との結婚話。GGO内で遭遇した彼のアバター・ファイヤのあまりに無粋な振る舞いに、レンは売り言葉に買い言葉で“結婚を前提としたお付き合い”をかけた勝負を約束してしまう――。
そうして始まった第4回スクワッド・ジャム。香蓮の人生を左右する勝負と並行し、今度こそ宿敵SHINCとの直接対決で決着をつけたいレンだったが……優勝候補であるレンたちを倒そうと手を組んだ卑劣な結託チームの中に、なぜかSHINCの名前があり――!?
ネタバレなしの感想
今巻の内容
今巻は上中下巻構成の中巻ということであまり大きく話は動かなかったですね。
SHINCの面々がなぜ結託チームに参加していたのかという真相が描かれ、残りはほぼ戦闘シーンという感じです。
大きく話は動かなかったですがSHINC対MMTM、LPFM対MMTM、LPFM対SHINCと強豪チームの戦いが描かれていますので、戦闘シーンは面白かったです。
戦闘シーン以外にも細かいネタが散りばめられていたお蔭かあっという間に読み終えることができましたよ。
MMTMのリーダーが何故、ああも執拗にピトフーイを付け狙うのか理由が明らかにされましたが、そりゃ執拗に狙う訳だわ(笑)
あと今巻は挿絵が最高に良かったですね!
ポージングをするボスたち(P227)も最高でしたし、それを受けてのレンの笑顔(P231)も最高でした。
あと闇の蛮族と化したレンが呟くセリフの内容と挿絵の相乗効果がたまりませんでした。
クラレンスとシャーリーは要所要所で美味しいところを持っていく魅力的な立場に収まっていますね。
下巻でも見せ場ありそうですし、この二人の活躍からも目が離せませんね。
LPFMが勝利をつかむ場合の立役者になりそうです。
個人的な評価
うーん、楽しかったし面白くはありましたが不満が残ってしまいますね。。
今巻は上中下巻の中巻ですから、決着がつく下巻に向けての繋ぎの巻ですのでモヤモヤが残るというか、話自体はさほど進んでいないという不満がどうしても出てしまいますね。
ボスたちが結託チームに加わった理由、対MMTM、対SHINC戦はありますが、西山田炎の真意が分からないため決着持ち越しですからね。
小ネタやバトルシーンは楽しめたので今巻だけで考えれば楽しめました。
良かった点
■挿絵が最高だった点
レンとSHINCの挿絵はシチュエーションと合わせて最高でしたよ。
特にレンの笑顔(P231)は本当に最高!
好き好き大好き超愛しているレベルです。
悪かった点
■西山田炎の出番が少なかった点
今回のSJ4は西山田炎さんが暗躍しているからこそ、私は先の展開が気になっているんですよ。
その西山田炎さんが中巻ではあまり動きませんし、思惑をみせるような言動も少ないのでモヤモヤです。
完結編となる下巻で西山田さんの活躍と言動の真意を確かめさせてもらいたいな。
でも、今巻のあとがきにあるような内容だったら驚くな(笑)
ネタバレありの感想
ここから下は『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 8巻』のネタバレありの感想になります。
未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。
対SHINC
久々に真正面からレンとアマゾネス軍団がぶつかるところが見れて良かったです。
そりゃレンも満面の笑みを浮かべますし、SHINCの面々はポージングをして迎え撃ちますわ。
一騎駆けをするレンもカッコいいですし、それを迎え撃つアマゾネス軍団もすごいですし、アマゾネスの作戦の狙いを読み切り裏をかくMさんも素敵です。
Mさんは流石ストーカー界のレジェンドですわ。
なにより、一騎掛けをしたレンを迎え撃ったターニャの活躍が光りますね。
彼女はレンを無力化したわけで実質的な勝利ですよ!MVP級の活躍です。
ただやはり物語中盤の山場ということではありましたが、雌雄を決することはなく乱入者の登場により勝負はお預けというフラストレーションがたまる展開でしたね。
私個人の要望としては、中巻でレンとアマゾネスとの決着はつけてほしかったなって思います。
両者ともに戦いたいと望む相手と気分よく戦う姿が単純に見たかったですよ。
いや本当に戦い半ばにして邪魔立てするとか乱入者は空気読めていないし粋ではないですね。
邪魔立て自体が西山田炎さん直々の指令だったのかは気になります。
この戦闘が妨害されたせいで、LPFMとSHINCが共闘する流れになるのかなあ。
そして邪魔立てしたキャラクターがミニガンを使っていたのですが、まさかSAO本編にも出てきたベヒーモスさんなのかな?
そうだとするとクロスオーバー作品でも活躍するレアキャラクターですね。
西山田炎さんの狙い
今巻での西山田炎さんはSHINKを結託チームにスカウトする場面での活躍しかなく、彼の真意や狙いが分かるほどではありませんでした。
それでも今巻の西山田炎さんの描写から推測すると、彼の目的はレン達LPFMを倒すといった単純なものではない気がしてきました。
西山田炎さんの目的を彼の額面通りレンを倒し、彼女と交際することを目的としているとするのならもっと上手いやり方があるように思えます。
豊富な資金を伝手に自身が率いる有力なチームの数を増やしても良かったはずですし、増やしたチームの物量でレン達を圧倒しても良いはずですから。
西山田炎さんが勝つために出来うることを最大限せず、LPFMが対応可能な戦力でSJ4に臨んだことに意味があるのじゃないかなと考えています。
西山田炎さん、ボスとの会話で第三回BoBの決着について言及していましたし、GGOについて全くの無知では無いのですよね。
元々、GGOをプレーしていなかった西山田炎さんがレンと戦うためにGGOについて学習したのだとしたら、西山田炎さんは相手の意向や考えなどを無視する独尊的な人間ではないんじゃないかな。
そういう点から、私は西山田炎さん良い人ではあるけど方向性がぶっ飛んでいる説を推奨いたします。
リアルでレンと会い、彼女が自分と同じようなコンプレックスを持っていたことから共感と興味を抱いたんじゃないですかね?
その上でレンのことを調査し、GGOをプレーしていることと、SJで切れたレンの活躍を知ったことで、レンが切れて戦う場を用意したんじゃないかなと。
西山田炎自身が憎まれ役になることでレン切れられる場を用意し、身体についてのコンプレックスからくる鬱憤を吹き飛ばす場を用意したと考えるのは穿ちすぎた見方かな。
まあ、西山田炎さんの善意なのか好意なのかであったとしてもレンは感謝しないだろうな。
それこそ「ゲームヲミトメナイオトココロス」から、「リアルストーカーコロス」に認識が変わるだけな気がしますね。
山田炎さんの真意がわかるであろう下巻の発売が楽しみだな。
私の考察というか邪推が当たったら嬉しいけど、きっと外れてて恥ずかしい思いをすることでしょうね(笑)
シリーズ感想の索引
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 1巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 2巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 3巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 4巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 5巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 6巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 7巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 8巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 9巻 感想
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 10巻 感想
お勧めの作品
今回のお勧めは『流星/約束(期間生産限定アニメ盤)(DVD付)』です。
アニメ版GGOのOPテーマとなっていた曲ですね。
良い曲ですよね。自分もお気に入りの曲です。
感想を書いている時はずっと聞いていました。
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コメント
にしやまださんですぅ・・・今回限りの使い捨てキャラになりそうですが。
読者さん
コメントありがとうございます!
失礼いたしました&ご指摘ありがとうございます。
何故か西山田さんを山田さんと勘違いしておりました。。。
ご指摘をいただけたおかげで誤りを修正することができました。
ありがとうございました。
こんにちはお久しぶりです以前7巻にコメントした匿名レンです
以前書いたことが少し真実味を帯びて来た感じですねえ…ピトさんにも接触してたなんて展開来たら面白そうではありますね
匿名レンさん
またコメントを頂きまして、ありがとうございます。
以前いただきました匿名レンさんの考察のとおり、西山田炎さんの悪役はロールプレイングの可能性が高いかなって私も今巻を読んで思いました。
ファイヤーさんとピトさんの接触ですがその予想も当たりな気がしますね。
ボスたちと真っ当に戦えないことに立腹するレンの後ろで、Mさんが複雑そうな顔をしててピトさんが笑顔を作っているところシーンがありましたしね(P122)
この描写から西山田さんの作戦にピトさんが一枚かんでいる可能性は高い気がします。
私の予想や匿名レンさんの考察が当たっているかどうか、下巻の内容が楽しみですね!