セブンス 8巻 感想 ネタバレ あらすじ

セブンス 8巻』のネタバレありの感想になります。

公式発売日から3ヶ月以上経過していますのでネタバレを考慮していない感想になっています。

全編ネタバレの感想ですので未読の方やネタバレを見たくない方はご注意ください。

あらすじ

ライエルが指名手配! ? 五代目が手懐けた伝説の生き物「麒麟」の正体とは? 暴走間近のダンジョンを無事討伐できるのか! ?

セレスに立ち向かうことを決意した一行は、
まずは王都を離れ、冒険者の都市ベイムに向かおうとしていた。
しかし、ライエルに恨みを持つリオネルにより
「国家反逆者」として指名手配されてしまったライエルは、
国境を抜けて移動することが難しくなってしまう。
しかたなく迂回ルートを辿ることにすると、
偶然、関所で興味深い話を耳にする。
どうやら近くの国で、秘密裏にダンジョンを管理しているのではないかという。
歴代当主たちは大盛り上がりで、ダンジョン討伐を提案してくるのだが――。

ネタバレありの感想

ここから下は『セブンス 8巻』のネタバレありの感想になります。

未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。

麒麟のメイがライエル一行に加わるというのが今巻のメインエピソードです。

ライエルとメイのキスシーンは挿絵を見るとつい笑ってしまいますよ。

精神を繋げるアーツを実行するためにベロチューが必要とか(笑)

まだ精神的に幼い上に童貞のライエルにはちょっと荷が重い誓約ですね。

これがライエルさんなら余裕でできるんでしょうけど、ってそういえば今巻はライエルさんの出番が無かったな。

だから、ちょっと寂しさを感じてしまったのか。

ライエルさんは出てきませんが、ライエル自身の活躍と成長は今巻でも感じることは出来ました。

目的であるセレス打倒のためなら、一国が管理しているダンジョンを潰す事も厭いませんし、その妨害となるものを殺すことに躊躇いもありません。

ライエル自身がセレスを打倒するための英雄としての道のりを歩き始めたと感じさせてくれます。

今後もライエルの成長と活躍が実に楽しみです。

ただ、まだ人間関係の機微や、女心には鈍さやためらいはまだありますね。

ライエルハーレムのメンバーともまだ余所余所しさを感じられますし、いつになったら甘い展開がみられるんだろう(笑)

シャノンやメイ、モニカとは親しいというか余所余所しさを感じないから、ライエルの精神年齢がまだ幼いだろうな。

Web版と同様にメイが仲間になりましたが、仲間になるまでの過程が少々変化しています。

Web版との差異はベイムでの初仕事ではなく、ベイムへ向かう途中に寄ったラウカーン王国での出来事であることです。

それに伴いラウカーン王国を含めた諸国連合のさわりの説明と、迷宮の管理を怠ると暴走してモンスターがあふれ出すことの説明がされています。

これは後々の展開で描かれるであろう舞台とイベントの情報を先出しするためでしょうね。

今巻の終わりでベイムに到着したので、次巻はベイムでの足場固めの迷宮攻略かな。

セブンスファンに大人気のお財布さんこと、ヴェラもラストで顔見世していたし早々にライエル一行に加わるのかもですね。

私は冒険者から始まり精神的に成長して成り上がっていく姿や、数多のヒロインを(利害関係込みで)惹きつける姿が好きなので次巻からの展開がとても楽しみです。

メイが巻ヒロインとして大きく取り上げられてい事から、メイに関係の深い5代目と6代目が今巻では目立っていました。

5代目とメイの出会いと絆が描かれると同時に、動物にしか心を開くことができなかった5代目とそのことに隔意を抱く6代目との関係もクローズアップされていました。

お互いのわだかまりや真意を伝えるのはまだ先ですが、5代目と6代目の関係は原作のWeb版で読んで心に来るものがあるエピソードでありました。

宝珠の力はライエルの成長のためというのが第一ですが、それに付随して宝珠に宿るご先祖様の意思や記憶にも救いにもなっているところが本当に大好きです。

今後は賑やかしだけではなく、それぞれのご先祖様の抱えていた心の問題も描かれていくでしょう。

その時はご先祖様との別れを伴う訳ですから、早く読みたいようなまだ先で良いような複雑な気持ちです。

ライエルハーレムについて

ヒロイン陣が増えたことでライエルハーレムでの内部対立が当然のように生じています。

何というか痴話喧嘩というような可愛いものではなく、ヒロイン同士の利害関係に関わる本気物のぶつかり合いのところが本作というか三嶋与夢先生の作品の醍醐味な気がします。

今巻ではミランダとエヴァの衝突がメインでしたが、本質的にはノウェム派と反ノウェム派の対決につながっていくのでしょうね。

ミランダを中心とした人間のヒロインと、ノウェムを慕う非人間のヒロインとのぶつかり合いは、今後も大きくなっていくのだと思われます。

誰がライエルの一番になるのか?というのが本質ですから、仲良く分け合うってわけにはいきませんからね。

ノウェム自身は自分が一番でなければという意思は見せていませんが、周りのエヴァやメイがその意思をみせればミランダの利害とぶつかってしまいますから。

みな、ライエルのためという部分では一致できますが、それ以外の利害は結構ぶつかり合っています。

まあ全員が全員いい子で、自分の意思や希望を押し殺して献身するってよりは人間味が感じられますから、私はこの展開の方が好みですね。

シリーズ感想の索引

セブンス 6巻 感想
セブンス 7巻 感想
セブンス 8巻 感想

お勧めの作品

三嶋与夢先生の大出世作というか代表作になるであろう人気作品『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 1 (GCノベルズ)』です。

来年にはアニメ化するんじゃないかなと思えるほどの人気ですね。

こちらの主人公は小物ではあるのですが、やる時はやる性格なところと

突っ込み役兼相棒のルクシオンとのやり取りが面白いのでお勧めですよ。

せぶんすではライエルと共演して、成長したライエルをやり込めるところは大物の風格を感じさせてくれます。

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