天才王子の赤字国家再生術~そうだ、売国しよう~ 2巻 感想 ネタバレ あらすじ

天才王子の赤字国家再生術 2巻』のネタバレありの感想になります。

ネタバレありの感想になりますが、ネタバレありの感想になる前に注意書きをおいてあります。

ですので、未読の方やネタバレを見たくない方でも、そこまでは読んでいただいても大丈夫なはずです。

天才王子の赤字国家再生術』は順調に売れているみたいで嬉しいです。

戦記物って長編シリーズになる傾向が高いと思いますので、序盤で打ち切られてしまうと面白さを十全に味わうことが出来ませんからね。

『天才王子の赤字国家再生術 3巻』の出版が『天才王子の赤字国家再生術 2巻』発売前から決定されるくらいには人気あるようなので、今後も順調にシリーズが続いていくのでしょうね。

作者の想定のエンディングまで辿りついてほしいものです。

あらすじ

「私と一緒に帝国を奪りませんか?」
次代の名君として臣民に慕われつつ、楽隠居を目指して日々売国を画策する小国ナトラの王太子ウェイン。
僅かな手勢で隣国との戦争に勝利し、その名を内外に響かせた彼のもとに突然舞い込んだのは、後継争い
に揺れる帝国の皇女ロウェルミナとの縁談話だった!?
うますぎる話に警戒するウェインだったが、周囲は帝国との関係が深まるとお祭り騒ぎ。しかも非公式の
お見合いに訪れた皇女から提案されたのは、野望に溢れたもので――。
「超断りてえええええええええ! 」
天才王子による七転八倒な弱小国家運営譚第二章、ここに開幕!

ネタバレなしの感想

今巻はあらすじにあります通り、主人公ウェインに降って湧いた縁談話がメインのお話となっています。

ウェインは王位継承権第一位の王子ですから、縁談話も出てくるのは当然です。

ですが、『天才王子の赤字国家再生術 1巻』でウェインとニニム主従の絆を読んでいるだけに、その2人の間に割ってこようとするキャラクターには警戒心が湧いてしまいますね。

そんな不利な状況で登場してきたウェインの縁談話の相手であり、帝国の第二皇女でもあるロウェルミナですが、なかなかいいキャラクターをしていて良かったです。

読む前に抱いていた警戒感もロウェルミナとウェインの過去の関係や、ウェインとの謀略戦を見せて貰ったことで好きなキャラクターになりました。

ロウェルミナ皇女もウェインに匹敵するほどの有能さをみせてくれたことで、ウェインとの謀略戦が一方的なものにならず、互いが互いの狙いを読んだ上で更に相手の上を取ろうとする頭脳戦が楽しめました。

ウェインのことを利用して立場を強めようとするロウェルミナ皇女、そんなロウェルミナ皇女の思惑を読み取り単純に利用されない様に立ち回るウェイン。

優秀な2人が腹の探り合いをしながらも、愚者の思いもよらぬ行動で全てがご破算になる展開は、読者である私にも読むことが出来ぬ展開で面白さがありましたね。

ウェインとロウェルミナ皇女という似た者通しであり目標も近しい二人が、今後の賢王大戦でどのような協力関係を築いていくのか楽しみです。

でも、ロウェルミナ皇女がウェインとニニムの間に割って入るのは難しいんじゃないかな。

ロウェルミナ中心の頭脳戦、謀略戦の話も面白かったですが、それと同じくらいウェインとニニムの関係も楽しめました。

やっぱりこの2人の主従関係は最高ですね。

互いに自分の事より相手のことを大事にしていますし、互いにだけは心を許し甘えられるという関係が本当に最高です。

身分の壁があるためにウェインと正式に結ばれることが出来ないニニムの哀しみもありましたが、正妃にはなれなくともウェインの無二の相棒としていられることの誇りを胸に抱いているニニムの姿に尊さを感じました。

前巻の感想はでウェインとニニムが別に男女の関係として結ばれなくてもいいかなとしていましたが、今巻のニニムの姿を見るとやっぱり男女の関係としても結ばれてほしいなって思ってしまいますね。

身分の差を乗り越えてウェインとニニムが結ばれることが出来るかどうか?

全てはウェインのこれからの活躍にかかっているといえます。

売国するためにも、ウェインがこれから進んでいく道のりは決して平たんなものではないですね

ですが、ウェインはニニムのためになら、その険しい道のりもボヤキながらも乗り越えて行きそう気がします。

次巻以降もウェインとニニムの主従関係を愛でていきたいなと思います。

ネタバレありの感想

ここから下は『天才王子の赤字国家再生術 2巻』のネタバレありの感想になります。

未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。

ウェインとニニム

今巻でもウェインとニニムの関係をとても楽しませていただきましたよ。

2人の主従関係も美しいですが、実際は主従以上の無二の存在ですし、代わりの存在など考えられない仲ですよね。

ウェインもニニムも自分の事は我慢できても、相手のことを侮られたり悪く言われたりすると、怒りを抑えられないところ大好きです。

自分が一番大切にしているものを他者に貶められて我慢しているなんて愚かとしか言えませんからね。

それだけウェインもニニムも互いの存在を大事にしていると伝わってきますよ。

今巻ではニニムさんからウェインへの愛情の重さと深さが伝わってくるエピソードが多くて大満足です。

ウェインが侮られて機嫌が悪くなるニニム、機嫌を直すためにウェインの膝の上に座るニニム本当に愛らしすぎる。

例えウェインの妃になれなくても、ウェインの無二の存在であり最も大切な存在でいるから耐えられると考えるニニムさんの精神が尊いですよ。

ウェインとニニムが誰に気兼ねすることなく結ばれる未来が読みたいです。

そんなニニムの愛情に応えるかのようにウェイン側からのニニムへの愛情も大きいですね。

ウェインの大きな目的が今巻で明らかにされますが、その目的である「フラム人への差別をなくす」を抱いた理由はニニムの事を考えて以外の何物でもないでしょうね。

自分の最も大切にしている存在であるニニムが不当に扱われる現状を変えたいと想い、その想いを実現するために昔から考え、行動に移すウェインの精神も尊いものと思います。

赤字国家を再建する以上に、一般市民の中に根付く常識と浮かべを打ち破る事には大変な困難を伴うかと思います。

それでも天才王子であるウェインなら、ニニムへの愛情が強いウェインなら、人々の中に根付く偏見や間違った常識を打ち破ってくれる政策を打ち出せるはずです。

そして、その政策の後押しをウェインと目的が近しいロウェルミナ皇女が助けてくれるのではないでしょうか。

帝国の女帝となったロウェルミナが大陸の東側を変えていき、大陸の西側をウェインが変えていくのかなと妄想しています。

そう考えると当面の敵は西側であり、帝国の内乱を主導していたオウルやオウルの上司たちと戦っていくのかな?

次巻『天才王子の赤字国家再建術 3巻』は西側の話になるそうですし、当面の敵の姿が描かれるのかもしれないですね。

一般市民の心に根付く根拠なき常識を打ち破る困難さを考えれば、赤字国家を富国強兵で強くし覇権を握ることの方がまだ容易なのかもしれないです。

ウェインとニニムの2人が対外的にも結ばれることを祝福されるような世論となるように、ウェインが活躍することを期待しています。

ニニムがウェインの目的を知ったらどう思うのかも楽しみですね。

皇女ロウェルミナ

今巻で追加された新キャラクターであり、新ヒロインです。

よくある作品ですとウェインのハーレム候補に加わるのでしょうが、本作品はウェインとニニムの関係が中心にあるのでハーレムメンバーではなさそうです。

女性というだけで報われない環境を打ち破るきっかけをくれたウェインは、ロウェルミナ皇女からすれば好意を抱くのは当然でしょうね。

ですが、ロウェルミナ皇女がウェインとニニムの間に加わりたいと願っても、ウェインとニニムの強固な関係に加わるのは難しいなと思ってしまいます。

なにせウェインの大きな目的はニニムのためとしか思えぬほど、ニニムのことを大切にしていますからね。

ロウェルミナ皇女の役割や立場は、ウェインとの恋愛面でのつながりではなく、一般市民の心に根付く根拠なき常識を打ち破る同士や仲間としてのモノになるんじゃないでしょうか。

人々の中に根付く女性に権力を持たせることを良しとしない常識を打ち破ろうとするロウェルミナ皇女、フラム人への謂れのない差別感情を打ち破ろうとするウェイン。

この2人の目的は人々の中に根付く常識を打ち破るという意味で同じです。

互いの目的を実現するために、ロウェルミナ皇女とウェインは協力関係を結べるんじゃないでしょうか。

帝国側でロウェルミナ皇女が覇権を握るためにウェインが助け、ウェインの目的を実現するために帝国側の意識改革を女帝となったロウェルミナが助けるという感じで。

互いの目標の大きさと困難さは大きいですが、似た者同士の2人ならボヤキながらも互いを助け実現できそうな気がします。

まだ登場していない士官学校の同級生2人、グレンとストラングも目的を同じくする同士として現れるのでしょかね。

続刊では、ロウェルミナ皇女の帝国掌握の状況がどう進むかも楽しみな要素です。

シリーズ感想の索引

天才王子の赤字国家再生術~そうだ、売国しよう~ 1巻 感想
天才王子の赤字国家再生術~そうだ、売国しよう~ 2巻 感想

お勧めの作品

今回のお勧めは『将国のアルタイル(1) (シリウスコミックス)』です。

戦記物が好きな読者の方なら気にいること間違いなしの戦記物マンガの傑作ですね。

今回の感想の『天才王子の赤字国家再生術~そうだ、売国しよう~ (GA文庫)』はコメディ寄りですが、『将国のアルタイル(1) (シリウスコミックス)』はシリアスよりですね。

圧倒的な武力を持つ帝国の侵略を退けるため、武力や政治を駆使するマフムートの活躍が楽しめる名作です。

お勧めの作品ですよ。

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