転生したらスライムだった件 10巻 感想 ネタバレ あらすじ

転生したらスライムだった件 10巻』のネタバレありの感想になります。

ネタバレありの感想になりますが、ネタバレありの感想になる前に注意書きをおいてあります。

ですので、未読の方やネタバレを見たくない方でも、そこまでは読んでいただいても大丈夫なはずです。

とうとう大台の『転生したらスライムだった件 10巻』の感想に到達しました。

シリーズ当初からの読者ではなく、途中参加の読者にすると巻数二桁越えの作品には手を出しにくいのも分かる分量です。

刊行を待たずに10冊読めると考えるか、今から10冊追うのかと考えるのか悩ましいところですね。

読んで面白ければ10冊なんてあっという間でしょうが、まず手に取る時に10冊かと思ってしまうことの方が多そうですな。

あらすじ

張り巡らされた強欲の罠を打ち破れ!

開国祭も無事に終わり、
リムルが次に狙うは西方協議会への加盟。
それを切っ掛けとしたさらなる経済圏の拡大だ。
しかし西方協議会の影の支配者〝強欲のスキル〟を持つマリアベルは、
リムルの強大な力を警戒し、
手が付けられなくなる前に潰さなければならないと固く決意していた。
思惑が交差する中、リムル抹殺の策略が静かに始まる。

ネタバレなしの感想

テンペスト開国際が無事に終わり、次なる目的である西方諸国評議会への加入と、加入を妨害する黒幕との戦いを描いた一冊です。

また前巻『転生したらスライムだった件 9巻』に引き続き、テンペストに開設した地下迷宮の改良対応についてもページが多く割れています。

地下迷宮の改良については、ヴェルドラやラミリスは勿論ですがリムルとマサユキも本当に楽しそうに改良案を考えていきますね

地下迷宮が皆の意見や実際の使用状況からどんどん改善されていくのは、読んでいる側からしてもワクワクしますね。

マサユキ君がゲームでの知識を活かして改善案をどんどん出していく姿には、マサユキ君の活躍を望んでいた私も大満足の内容ですよ。

地下迷宮改良で成果を挙げて、ヴェルドラやラミリスといった大物とも伝手を作ってしまったマサユキ君の活躍や名声はとどまるところを知らないですね。

本人は英雄になるより穏やかに安全に過ごしたいのでしょうが、マサユキ君は本当に強運ではあるけれども望まぬ道を歩んでいるなあ。

また、マサユキ君パーティー以外で地下迷宮を踏破していくチーム「緑乱」の存在は気になりますね。

単純な強さ以上に、地下迷宮のルールを逆手にとって効率よく攻略していくところは彼らの頭の良さを感じさせます。

そんなチーム「緑乱」を敵に回した場合は単純な力技だけでは苦戦するかもしれませんね。

何かしらの命令を受けて「緑乱」は地下迷宮を攻略していたようですし、「緑乱」に命令を下す存在が何だったのかも気になるところです。

中盤以降は、西方諸国評議会への加入と妨害を行っていた黒幕との直接対決でした。

西方諸国評議会に参加するために規則にのっとり参加申請をしたリムルたちに対して、評議会メンバーの行いがあまりにも下種い上に愚かで乾いた笑いが出てしまいますね。

新参者に対しての蔑みがあっての上から目線なのでしょうが、リムルの実力とテンペストの国力を考慮せずにいるところが本当に無能と感じさせます。

立派な歴史や身分なんて圧倒的な武力の前には無力だってことが理解できていない愚物ですよ。

そんな評議会メンバーに鬱憤が溜まったところで、それまでの鬱憤を晴らしてくれるリムルの行動にカタルシスを得られましたよ。

普段は甘いですけれども、ここぞという時のリムルさんは魔王らしく迫力を感じさせてくれて大満足です。

圧倒的強者が愚物を叩きのめす展開は王道ですが、それゆえに読んでいて面白いでっし爽快感がありますね。

まあ、評議会メンバーも黒幕に思考誘導させられていたという点を考慮しないといけませんが、操られていたにしてもあまりに愚かなので仕方ないかな。

そして、評議会メンバーを操り西方諸国評議会すら牛耳っていた黒幕との決戦に向かう訳ですが、なんというか盛り上がらなかったな(笑)

黒幕に対して何らかの思いが生れるほど登場していなかったので、ぽっとでてきてアッサリやられたなと思ってしまいました。

折角、武力だけではなく経済面での敵対者でもあったわけですから、リムルと黒幕とで国の向かう道を議論したり、経済的な妨害工作をもっと国家規模でやっても良かったんじゃないかなと思ってしまいますね。

何と言うかこの黒幕さんはバックボーン的にもっと違う活躍のさせ方があったように感じて、勿体なく思えてしまいました。

結局は今巻の黒幕さんは、真の黒幕であり物語全体のラスボス候補の引き立て役にすぎなかったのでしょうね。

次巻『転生したらスライムだった件 11巻』では、グランベル・ロッゾと戦い西方諸国評議会との諍いをすべて解消するのか?

それとも舞台を東方に移して、帝国の話になるのかな?

どちらにしても次巻『転生したらスライムだった件 11巻』の内容も楽しみです。

ネタバレありの感想

ここから下は『転生したらスライムだった件 10巻』のネタバレありの感想になります。

未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。

黒幕のお二人

今巻では二人の黒幕が表に出てきてリムルと戦います。

一人は今巻の騒動の黒幕であったマリアベルです。

正直、マリアベルは表に出て活動していた時間が少なく特に想い入れはありません。

黒幕がポット表に出てきたなと思ったら、大した強さも見せずに退場したなという感じです。

前巻『転生したらスライムだった件 9巻』のテンペスト開国際でマリアベルを目立たせたり、リムルと交流させておいたほうがよかったんじゃないかな?

リムルとマリアベルが言葉を交え、互いの立場や目標は違えど人物としては認めたり感銘を受けたりしていれば、今巻で直接敵対した時にまた違った印象を受けたと思うんですよね。

リムルがマリアベルへ殺意を宣言した際にも葛藤や覚悟が感じられるでしょうし、普段は甘いリムルがみせる苛烈さや凄みも引き立つように思えるじゃないかなと。

なんか特に絡みのない二人が敵対して、あっさりマリアベルが退場しちゃったなってのが残念ポイントです。

西諸国評議会を裏で牛耳っていたとか、ユウキすら手駒にして(いたつもりで利用されていただけですが。。。)という部分が凄く感じられないあっさりとしたものでした。

リムルの力とテンペストの勢いを恐れて早計に動きすぎましたね。

将来的にリムルが武力を背景にして押し込んで来たら対処できなくなるというマリアベルの危惧はもっともに思えますが、それでも現状で太刀打ちできないのに単独で挑む危険性のが高いと思うんだよな。

テンペストの躍進に乗じて自分の地位を高めたり、利益を受けたりしていれば良かったのになと思うのは、読者である私が小物だからなんだろうな(笑)

ですが、大きすぎた野心と自分への過信に潰れ斃れたマリアベルも、大物とはいえませんよね。

マリアベル以上に大きい野心をもつユウキが早計に動かず情報収集を重ね、その結果、リムルと直接敵対する愚を避けたのとは対照的です。

もう一人は多くの陰謀の黒幕であり中庸道化連のボスでもあるユウキです。

マリアベルがユウキを利用したつもりが利用されて、最後は自慢の<強欲>のスキルすらも奪われて殺されてしまうのも納得な実力差です。

リムルにかけられた疑惑の目をマリアベルという格好のカバーを遣うことで疑惑を晴らそうとしましたが、流石に<智慧之王>の目はごまかせませんでした。

まあ、ユウキの方も疑惑を振り払えればラッキー、振り払えなくとも直接敵対しなければよしという判断なのでしょう。

ユウキの強いところは、一つの作戦に複数の目標を持たせられるところと、目標に拘泥しないところですね。

今回もユウキはリムルの疑惑の目を晴らす、マリアベルからスキルを強奪するという点で成果を挙げています。

あわよくばリムルを倒すという目標は達成できませんでしたが、ユウキにとってマイナスの結果ではありません。

ユウキ自身はリムルの事をとんでもない相手と認識していますが、ユウキの方こそ敵にすると本当に厄介な相手ですね。

ユウキは目的を達成するためにリムルと直接敵対する方針を避けましたが、これは当面の間だけだと思います。

リムルに勝てると散弾がついた時には躊躇わずにリムルと対決する道を選ぶと思います。

なにせユウキは目的を達成するためにはなんでもする性格でしょうからね。

ユウキは<アンチスキル>というスキルや魔法を無効化する能力を持ち、リムルを圧倒する身体能力も持っています。

その上で今回得た<強欲>のスキルを駆使してくればリムルといえど、うかうかとは出来ないんじゃないかという気もします。

まあ、リムルさんの事だから苦戦はすれども敗北はないんだろうなという安心感はありますけどね。

その安心感こそ本作のよい点であり、逆にシリアスさや読者の意表を突く展開が不足する点でもあるのでしょうが。

ユウキがいつリムルにその牙を剥くのか?

どうやってリムルに勝つように動くのかという点が今後の楽しみです。

作品全体のラスボスにもユウキがなるのかな?

地下迷宮

今巻『転生したらスライムだった件 10巻』の前半部分は、地下迷宮を面白くするための打ち合わせと改良という内容でした。

地下迷宮の発展という意味では、マサユキが現代の若者らしくゲームの知識で提案したり、ヴェルドラやラミレスが楽しんでいる姿を見られたり、実際にその地下迷宮で四苦八苦する冒険者たちと地下迷宮運営側の悩みなど楽しく読ませてもらいました。

地下迷宮にトイレを用意したり、あっという間に地上に戻れるアイテムを作ったりと、本当に冒険者を苦しめる存在ではなく町おこしのアトラクションですね。

ただ、殺されても本当に死なない点を有効活用すればアトラクションだけではなく、とてつもなく有益な訓練施設といえますね。

そりゃ、坂口日向が聖騎士たちを鍛えなおす意味で派遣するのも納得ですよ。

このダンジョンをテンペストの人々が活用することで、テンペストの武力がますます上がりそうなのが恐ろしいです。

そして、お目付け役のはずの坂口日向がちょっと煽られただけで地下迷宮を攻略したのには笑いましたよ。

ヴェルドラさん、ラスボスの役割を果たせてよかったね(笑)

ヴェルドラさんに敵わぬまでも善戦した坂口日向の力にも驚きですね。

まだまだ強くなる余地が坂口日向にはありそうですし、ますますパワーインフレが加速しそうだな。

そして一点苦言となりますが、楽しく読めましたが地下迷宮のエピソードにこんなにページを割く必要あったのかなと疑問に思います。

前巻『転生したらスライムだった件 9巻』の地下迷宮部分とと合わせれば単行本1冊くらいの量になるんですよね。

今後、地下迷宮の存在が本筋に関わってくるんで、この段階で地下迷宮の拡張発展や、各階層のBOSSたちの存在をにおわせる必要があったりするのかな?

後日、読み進めていくうちに前巻や今巻で地下迷宮にページを割いたのはこのためだったのかと思える展開が出てきたら、その時は謝罪します!

現状では、マリアベルとの対決やユウキやカオスドラゴンとの戦闘にページを割いてほしかったなと。

シリーズ感想の索引

転生したらスライムだった件 1巻 感想
転生したらスライムだった件 2巻 感想
転生したらスライムだった件 3巻 感想
転生したらスライムだった件 4巻 感想
転生したらスライムだった件 5巻 感想
転生したらスライムだった件 6巻 感想
転生したらスライムだった件 7巻 感想
転生したらスライムだった件 8巻 感想
転生したらスライムだった件 9巻 感想
転生したらスライムだった件 10巻 感想
転生したらスライムだった件 11巻 感想
転生したらスライムだった件 12巻 感想

お勧めの作品

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もう来週には出るのか、楽しみだな。

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