『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。 1巻』のネタバレありの感想になります。
ネタバレありの感想になりますが、ネタバレありの感想になる前に注意書きをおいてあります。
ですので、未読の方やネタバレを見たくない方でも、そこまでは読んでいただいても大丈夫なはずです。
2019年7月よりアニメ化ということで読んでみました。
養女を育てる父親というシチュエーション最高ですね。
最高のシチュエーションを活かす、最高に可愛い養女ヒロインのラティナの存在もあり、勝利確定の内容といえます。
本当にラティナが可愛いので、娘ヒロインが好きな方なら一読の価値ありますよ。
あらすじ
小説家になろう発、大人気小説が待望の書籍化!! 凄腕冒険者の青年×訳有り魔族少女のアットホームファンタジー!
若くして頭角を現し、近隣にその名を知られる凄腕冒険者の青年デイル。
とある 依頼で深い森へと足を踏み入れた彼は、そこでガリガリにやせ細った幼き魔族の 少女と出逢う。
罪人の烙印を背負いしその少女・ラティナをそのまま放置でき ず、不本意ながら保護者になることを決意したデイルだったが――「ラティナが可愛すぎて、仕事に行きたくない」
――気づけばすっかり親バカ全開に!?
ネタバレなしの感想
主人公の凄腕冒険者の青年デイルが何らかの理由で追放されていた魔人族の少女ラティナと出会い、家族として暮らすことになる物語です。
シリーズ開始の第一巻ということで、2人の出会いと家族になっていく過程、下宿先の酒場 踊る虎猫亭にかかわる人々と親しくなって位という所がメインになっています。
この作品の魅力的な部分は間違いなくラティナの可愛さにありますね。
素直で純真で優しく頭もいい、そして我儘も言わずに懐いてくれる可愛らしい8歳の少女とか、余りに完璧すぎて親ばかになること間違いなし。
まさにラティナは男親から見た完璧な理想の娘象という感じに思えました。
可愛らしいラティナの一挙手一投足を見守ったり愛でたりするのが本作品の正しい楽しみ方でしょう。
ラティナの父親代わりであり保護者でもある主人公のデイルは、そんな読者の気持ちを代弁するかのようにあっという間にラティナにめろめろの親ばかになってしまうのも道理ですよ。
ただ、ラティナ可愛さのあまりに仕事も早々に戻りたいと考えたり、ラティナが他者になつくことにイライラするのは流石にやり過ぎかなとも感じました。
デイルも若手ながらも一流の冒険者であることが匂わされていますし、デイルのバックグラウンドも気になります。
続刊ではデイルとラティナの明らかにされていない事情が語られるのかな?
ラティナとデイルの年齢差は親子というより兄妹にも思えますが、あまり年齢差をつけなかったのは最終的には親子関係から恋人関係にするためかしら?
今のところラティナもデイルも恋愛感情は全くありませんが、物語が進み年齢を重ねることで見方が変わってくるのかしら?
今巻のクライマックスではラティナが魔人族であるという事情からトラブルが発生しました。
一歩間違えれば取り返しのつかない問題となるところでしたが、デイルの一流冒険者としての実力と権力を使い問題を解決するところ嫌いじゃないです。
威圧的な対応にも見えますが、本当に自分の大切なものを守る時に円了と化している場合じゃないですからね。
それに問題の解決をデイルだけが行うのではなく、ラティナの友達たちが幼いながらもラティナを守ろうと教師に立ち向かうところは胸が暖かくなりましたよ。
今後も種族の違いによりラティナが迫害されることがあるかもしれません。
ですが、デイルを始めとした保護者達、クロエを始めとした友人たちがラティナの側にいるのですから、ラティナが魔人族だからと不当な目に遭う事は無いんじゃないかと思いました。
ラティナが今後どのように成長していくのか?
ラティナが角を折られ追放された理由は?
ラティナとデイルがどの様な関係になっていくのか?
と気になる点が多くありますので、続刊も読んでいこうと思います。
何よりラティナが可愛いんで、読み続けていきたいです。
ネタバレありの感想
ここから下は『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。 1巻』のネタバレありの感想になります。
未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。
ラティナについて
本作品のメインヒロインであり、本作品の魅力の大半を担うラティナちゃん 8歳です。
自分を救ってくれたデイルを信頼し、デイルのために何かをしたいと考えるラティナちゃんマジ天使です。
ラティナちゃんが余りに可愛すぎますから、デイルが親馬鹿というか娘馬鹿になるのも分かる気がします。
本当に理想的な子供であり、娘を持ちたいと思う人間の妄想を具現化した様な存在ですね。
ラティナちゃんはデイルや周りの人に我儘一つ言わず、困らせる様な事もしないのです。
ラティナちゃんが我儘一つも言わないのは、デイルに拾ってもらったことを恩義に思ってなのか、元々我儘など言わない素直な性格なのかきになります。
ラティナがデイルにより親しくなり遠慮も無くなり、ちょっとぐらいの我儘をいえるようになれれば良いなとは個人的に思います。
可愛い娘であるラティナになら我儘を言われても許せちゃいますし、甘えてくれることが嬉しく思いますからね。
ラティナちゃんについてはまだ謎な部分が多いです。
今巻でも一度学べば覚える優秀さをみせると同時に色んなことが未経験であるというちぐはぐさをみせています。
おそらくラティナちゃんは自らが掃除や料理をしないで済む身分だったのじゃないかなと推測されます。
もし私の推測が当たっているのだとすると、何故高貴な身分の子供が片側の角を折られたうえで追放されたのか、その理由が分からないですね。
ラティナの親が何らかの罪を犯し、その連座で追放されたのかな?
でも、それでは、ラティナがデイルと出会った時に傍にあった魔人族の男性の死体の角が揃っていた理由がおかしいしな。
ラティナ自身に追放にされる理由があるとすると、今後その事情が明らかにされるでしょう。
まあ、ラティナがどんなに厄介な問題をかかえていたとしても、きっとデイルが何とかしてしまうんじゃないかなと思います。
デイルについて
デイルの親馬鹿っぷりが酷い件について。
物語冒頭で面倒ごとを避けるためにラティナを殺そうかどうか検討していたとか全く思い出せなくなるほどのメロメロっぷりですわ。
全く自分とは無関係だったラティナを拾い、保護して親代わりになるとかなかなかできる決断ではありませんよ。
デイルが既に親としての経験があるとか、第一線を退くほどの年齢で会ったとかならわかるんですけど、まだ青年と呼べるか呼べないかという若さですしね。
親としての経験が無いデイルがラティナを養女としたときに、自分の親に頼ったり親のことを思い出さなかった点を考えると、デイルは孤児だったのかなという気もします。
もしそうだとすると、若くして親を無くし頼るものもないラティナの姿にかつての自分の姿を重ねたのかなとも思えますね。
若くして凄腕冒険者であることや、貴族との伝手もあるということもあり、デイル側の事情も気になりますよ
今巻のクライマックスでラティナが通う学校の差別教師をやり込めるために、その上役に対して正当な圧力をかけるところなど権力を行使することにもなれているようですし、デイルは一体どんな人物なのでしょうかね。
でも、デイルのもつ武力や権力といった強さがあれば、魔人族を追放されたラティナを魔人族からも人間族からもきっと守ることが出来そうで安心することができます。
シリーズ感想の索引
うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。 1巻 感想
うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。 2巻 感想
うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。 3巻 感想